土曜講座報告 - 逗子開成ニュース

電気部「第一回たたらサミット島根」参加

2024/01/29

土曜講座「たたら製鉄」の活動として、いつも本校でたたら製鉄のお手伝いをしている電気部の活動報告をさせて頂きます。

今回、島根で実施された第一回たたらサミット(1月20日、21日)に招待され、出雲で講演会での発表、およびたたら製鉄を実施してきました!

20日はたたら製鉄を研究している専門家の方々と共に、たたら製鉄を実施している教育機関として、逗子開成・横田高校・国立津山高等専門学校の3校が発表させて頂きました。(サミット二日間の内容は → https://tekkokai.jp/news/2023/87659/
本校からは高校2年原島慧くんが、専門家の先生方の前で発表してくれました。

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21日は松江南高等学校にて、島根県の中学生・高校生・一般の方と共に、神奈川県から来た逗子開成も朝から皆んなと『たたら製鉄』を操業しました。朝から小雨が続く中での操業になりましたが、参加校の先生方とも一体感が生まれとても楽しい1日になりました。今後も土曜講座の活動を通して出雲との連携を図っていきたいと考えています。

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*「第一回たたらサミット島根」が二紙に紹介されています。

→ たたらサミット新聞記事(山陰中央新報、読売).pdf


謝辞
たたらサミット開催にご尽力頂きました永田和宏先生、矢野俊人様、ものづくり教育たたら・島根県教育委員・協同組合島根県鐡工会・(公財)鉄の歴史村地域振興事業団の方々
このような大変貴重な機会を作って頂き誠にありがとうございました。
#逗子開成 #電気部 #たたらサミット #土曜講座

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土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」サントリー美術館

2023/09/24

 去る9月16日(土)土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第一回 サントリー美術館が実施されました。有志中学生16人が、10時集合、14時30分解散で参加しました。

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 現地集合、現地解散のこの講座、時間通りに無事集合し授業をスタートすることができました。まずは、フレンドリートークで、サントリー美術館の成り立ちや今回の特別展「虫めづる日本の人々」の見所をご紹介いただきました。事前課題において、「虫との関わり」や「歴史や文学作品における「虫」」について知っていることを記入してもらっておきましたので、スムーズに「虫」の世界に入ることができたと思います。中学生向けに、とても分かりやすくお話していただきました。うかがったお話は、後に行う個人で取り組む課題や班で取り組む課題の筆記内容にしっかり反映されており、教育効果の高さを感じました。必死にメモをとっていた子どもたちの姿も印象的でした。

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 次に、個人で鑑賞する時間です。今回は、二つの課題に取り組んでもらいました。Q1)では、イチオシ作品について、小学生を対象にした推薦文を記すこと。ただし、歴史的な用語、歴史上の人物、歴史的な考え方のいずれかに言及することを条件にしてみました。Q2)では、気になる虫が登場する作品を一点選び、その作品を簡単にスケッチし、その上で、マンガの吹き出しを挿入し、その虫が人間の視点でコメントしているつもりで、どのようなことをしゃべっているのか言語化してもらう課題です。ともに作品の細部を見てもらいたいとの思いで作成した課題です。子どもたちの作品の紹介は割愛しますが、熱心に取り組んでくれました。とくに虫のコメントは機転の利いた作品が多く面白い作品ばかりでした。

 

 そして、お昼休み+自由鑑賞の時間とし、午後から班課題に取り組みました。初対面の人も多かったので、「自己紹介と昼ご飯何食べた?」からスタートし、共通課題の内容について説明しました。

 

 「美術館の中にいる虫を数えよう」という壮大な課題にチャレンジしてもらいました。すでに今回の特別展は会期を終えてしまっておりますが、このような企画に取り組んだのは、逗子開成生徒が唯一だと思います。二人一組となり、ミスがないようにシートに記入し、ダブルチェックし、最後に虫の種類と数の報告という形をとりました。展示室と作業場所を行き来しながらの時間となりました。生徒のやり取りを少し紹介すると・・・。

「作品中の点々が虫なのか何なのか分からないので、単眼鏡かしてください。虫でしょうか、それとも違うものなのでしょうか?」

「擬人化した虫は数えるっていってたけど、どれのこと?」

「着物のデザインの裏側はどうするんだ?」

「若冲の絵のおたまじゃくしの数が?です。150だ!という子と130だ!という子と・・・」

「これは、蝶々なのか蛾なのか」

「10,11、12うわ~」

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 あくまで目に見える部分を数えただけで、展示で見えない部分は数えることができておりません。しかしながら、生徒の取り組みで、9月16日(土)、サントリー美術館内にいた虫の数の合計を確定できました。その数は「1207匹!!」でした。

 

 大変な取り組みでしたが、とても楽しめました。班課題の目的はとにかく絵画の細部を徹底的に見ることの大切さや面白さを伝えたいために考えましたが、概ねその趣旨を子どもたちの側は感じ取ってくれたように思います。全体を振り返った参加者の感想(原文ママ)を以下にご紹介します。(授業担当者としてうれしいコメントばかりでした♪)

「虫といえば忌避されがちな存在だが、時に絵画や娯楽として人々に愛されていたことが分かり参加して良かったと思う。」

「小学生向けの推薦文を書くということで、分かりやすく書くために作品をよく見る必要があると感じた。鑑賞文を作るときはだれかに分かりやすくするために作品をよく見る、ということが大事だと思った。」

「作品内に既に何の虫がいるのか調べている人がいることを資料から知り、研究者や学芸員のすごさを知ることができた。」

「人と虫の絵を見て昔の人たちの虫に対する感覚や考え方がわかって良かった。」

「普段とは違う方向から美術館を見ることができた。一人ではすることのできない「虫の総数」を数えるということができて良かった。」

「他の物と草虫図をくらべると、他の物は蝶ばかりだったのに対し、草虫図は蝶も多かったが、トカゲやかたつむりもいて愛を感じた。」

「普段見ることのできない(見ようと思わない)物が見れるキッカケになって良かった。」

「草虫図は虫の単体の数というより種類が多いと感じました。そしてクツクムシという存在を知りました。」

「画家によって、虫への描き方は違っていて、でも必ず愛・親しみがあり、その思いを感じることができてよかった。虫を描かず音色や虫を自分で想像できる絵は気に入った。」

「なかなか見る機会が少ない虫の文化作品を昔の文化などを通してみることができて、きちょうな機会だった。」

「昔の人が虫とどのように接していたかや昔の人が意外と虫の体のつくりや生態系に詳しかったのが分かったのが良かった。」

「虫の数~(略)実際にかぞえてみるとかぞえ忘れがあったりペアの人と意見がくいちがうことがあったので難しかった。」

「蝶の模様があしらわれた着物の蝶の数を数えるのには苦戦した。けれど数を数えるのは楽しかったのでよかった。」

「そもそも僕は虫が嫌いで、それを克服するための第一歩として作品の中の虫、つまり絶対に動かない虫を見てみようとこの講座に申し込んでいた。その目的を達成できたうえ、昔の人々の虫を見る目をのぞくことができ、はじめの一歩として良いスタートだった。」

「今までは机の上でまなぶ「虫」だったが、土曜講座を通じて体で感じる「虫」ということができた。」

「今と比べ、虫への恐怖心を持たずに(特に女性)積極的に生活に取り入れる態度が強かったことに驚いた。」

「探す、数えるだけで目が悲鳴を上げていたが、同時に日本文化に虫がしみついていることを感じた。」

「ペアは初対面の人だったけど、共通課題をすすめる内に仲も深められました。虫の数を数えていたら思ったよりたくさんいるなと感じました。」

「虫の歴史や絵は学習の中であまり関わってこなかったので関心がうすかったですが、今回の学習を通して、平安や江戸時代から虫が関わっていたことをしって、虫にさらに興味がわきました。楽しかったです。」

 研究の一端に触れる、学芸員の偉大さを知る、草虫図の意味を考える、虫を楽しむ文化に接する、他者と数える行為を楽しむ、といった点を感じ取ってくれている感想に接すると、実施して良かったと思います。また、数え方によって若干のズレは生じるかもしれませんが、「1207匹」を参加者全員で共有できたことも、ちょっとした達成感を感じる機会にもなったと思います。他館に行った時にも活きる「鑑賞する視点」を身につけることができていたら、と思います。

 なお、最後になりますが、事前打ち合わせや当日の対応等、教育普及担当の方々を中心に、サントリー美術館の皆様には大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。授業実践を行うにあたり、さまざまにご配慮いただき、本当にありがとうございました。

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土曜講座

2023/07/18

逗子開成では年に4回「土曜講座の日」を設定しており、教員や保護者の方々などによる自由な講座を実施しております。希望する生徒が受講することができますが、人気な講座では抽選になることもございます。

今回は,本年度初めて実施した講座の中でも体験型の講座を2つ紹介させていただきます。


【霧箱で感じる原子の世界】

大型の霧箱装置で原子が壊変する様子を観察しました。α線やβ線が飛んだ軌跡を観察すると生徒は大変驚いていました。大型の霧箱装置でしたので、自然界の放射線が飛んだ軌跡も多く観察できました。その後,単位時間当たりの軌跡の数を数えることで半減期を求める理論的な講義もしていただき生徒達にとっても大変興味深い講座になりました。

霧箱に使う液体窒素の実験も楽しそうでした。松村徹先生ありがとうございました。

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【陶芸体験~てびねりで湯のみと小鉢を造ろう~】

陶芸体験を実施させていただきました。生徒は陶芸をとても楽しそうに取り組んでいました。このあと,乾燥させてから,窯にいれて焼いていただき,生徒達に渡されます。出来上がった製品が待ち遠しいところです。

大原 真希子様ありがとうございました。

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2022年11月 土曜講座

2022/11/30

本校土曜講座では、教員の趣味や特技を活かした自由な講座を実施しております。

生徒は自由参加で好きな講座を受講希望することができます。

また、保護者や外部団体の方々が積極的に実施していただいている講座もあります。

現場で実際に働かれている保護者の方々の講座は,とても迫力があり生徒にとっても興味深い講座です。

「心肺蘇生法」では,医師をされている保護者の方が,実際に1人に1体の練習用人形を用いて救急法を指導していただきました。

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「大人も知らない税金教室」では、鎌倉税理士会の方々が毎年税金についてご教授いただいております。

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「JAMSTEC 深海掘削船ちきゅう」では,深海掘削船で研究されている先生が最新の研究内容や深海掘削船でのくらしについて紹介していただきました。この講座はオンラインで実施させていただき、昨年に引き続き今年も鎌倉女学院の生徒も参加していただきました。

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「探究型理科実験」

化学反応が起きているとき、反応に伴って何が起きるでしょうか。

今回の実験では反応とともに発生する熱の原因を調べる実験を行いました。

2つの白い粉末状の試料を袋に入れて、その袋に赤い液体を入れると、発熱しますが、どの試料の化学反応が原因で発熱しているかわかりません。

ということで、班ごとに熱の原因がわかるまで調査してもらいました。混ぜる組み合わせを変え、量を変え、班ごとに工夫して調査していました。

資料は十分にあったので、残りの時間は気になったことを追加で実験。

あっという間の2時間でした。

理科実験の土曜講座は中学の各学年に一回ずつ実施しています。興味ある方は来年の土曜講座「探究型理科実験」に参加してみてください。

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3D大型立体地図の湘南モノレール江ノ島駅での展示を目指して、企業、行政、教育機関が連携して進めてきたプロジェクト「鎌倉FABの13人」いよいよ11月6日、その日を迎えました。

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本校からは土曜講座を入り口にプロジェクションマッピングの道に目覚めた生徒たちが参加しました。

彼らの作った1分間の動画が立体地図に映写される光景は美しく、圧巻の一言。

NHKの取材も入っており、11月7日7時30分のニュースで取り上げられました。

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この展示は12月18日(日)まで、湘南モノレール湘南江の島駅3階で行われています。入場無料です。ぜひ一度ご覧ください!

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2022年10月 土曜講座

2022/11/04

土曜講座 

10月に実施された土曜講座の中から、いくつか講座の内容についてご紹介いたします。

【モンキーハンティング】

高校生を対象とした「物の落ち方」に関する大掛かりな実験を行いました。

講座内容のメインは、正確に狙いを定めた弾丸(実験ではゴルフボールを使用)を発射した瞬間にその目標物が落下したとき、その弾丸は目標物に必ず命中するというものです。理論と実験の両面から検証し、ものづくりの面白さや、目的を達成するために自ら試行錯誤する楽しさを実感してもらいました。みなが真剣に協力している姿がいいですね!生徒の皆さんにはぜひ色んな世界を経験して欲しいですね。

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【そうだ!博物館へ行こう!】

国立歴史民族博物館へ。江戸時代の絵地図(世界地図)を読み解く、をテーマに事前に下調べをし、博物館に行き本物の資料にあたるという研究者魂をくすぐる素敵な講座です。

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【三浦半島ハイキング】

身体を動かしながら自然や景観を楽しんで学べる、人気の講座です。絶好の天気の中、みんなで大楠山ハイキングコースを約9km歩いてきました。

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【セラミック講座 七宝焼】

一人一人が小さな銅板に銅板に七宝絵の具を塗り、焼きあげたものを並べることで一つの大きな絵をつくりました。

この講座は電気部が主体となり、準備・説明・七宝を電気炉で焼く・片付けまで行ってくれました。

できた作品は理科棟に飾らせてもらいます。

電気部中山部長より一言

電気部は、電気関係はもちろん、理科全般について各部員が興味を持っていることを自由に研究できる部活です。

また、日々の研究以外にも、今回の「七宝焼き」「たたら製鉄」「青銅鏡の鋳造」など様々な土曜講座のお手伝いをさせていただいております。

電気部は毎週火曜日と水曜日に活動しております。見学してみたい方は、ぜひ化学実験室へお越しください。 

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土曜講座

2022/07/18

7月16日(土)10種類の土曜講座が開講されていました。

ここではそれぞれどんな講座だったかをご紹介したいと思います。

①共読会~多読のための新書の読み方講座~

速読のコツを教わり、それを踏まえて、本日は齋藤孝さんの「読書する人だけがたどり着ける場所」を読んでいきます。ステップを踏んで速読をするのですが「見開き1ページに5秒しかかけず、キーワードのみ探すように読む」というような自分では決してやらないような特別な経験をすることもできました。

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本を開く前に内容をイメージし、議論します。

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各章を制限時間内に読んだ後、アウトプット(発表)という流れを繰り返し、3時間半の講座の中で約200ページもの本を読み切りました。

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②数学パズル塾~完全魔法陣~

縦横一列に並ぶ数字の合計が全て同じ数になる、これを魔法陣と呼びます。

まずは各自が魔法陣作りに挑みます。

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皆が頭を悩ませる中、担当の先生が作り方を紹介します。作り方なんてあるのですね。手順通り進んでいくことであら不思議、全員が魔法陣を作ることが出来ました。本日は5×5マスで行いましたが、理論的には何マスでもできるそうです。その数学的理論は大学レベルのものということ。多くの生徒がこの講座で数学の奥深さを経験したことでしょう。

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その他にも図形の切断問題などに挑戦し、数学への関心がより深まる講座となりました。


③マウスの解剖

高校生を対象に、生物実験室ではマウスの解剖が行われました。まずはオスとメスを見分け、マウスの体長を測ります。そして中の臓器を傷つけないように、慎重に実験を進めていきます。

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なかなか通常授業ではマウスを解剖することはできません。土曜講座ならではの実践。実際にマウスを一匹解剖することで1つの命の大切さを学びながら、動物の体の構造についての理解を深めることが出来たことでしょう。


④世界のエネルギー問題と最先端技術~どうすれば、いつでも・誰でも・自由に・好きなだけエネルギーを使えるようになるか?~

発電の実験を行い、日常生活の中の話と結びつけながら、これからのエネルギー問題について考えました。

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この講座を通して、世界のエネルギー問題について深く知り、普段の生活で毎日何気なく使っている電気についての意識が変化しました。質疑応答の時間には、中学生が率先して手を挙げて「落雷をエネルギーとして使うことはできないか」「送電ロスについて詳しく知りたい」と質問をするなど、次世代を担う生徒たちの大変頼もしい姿を目にすることができました。


⑤海洋研究プロジェクト

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逗子開成の無類の理科好きがチームを組んで、全国レベルの研究に勤しむ海洋研究プロジェクト。今回の土曜講座でその活動を経験してもらうことで、新たな仲間が増えますように。

⑥大人は知らない税金教室

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税理士の方をはじめとする職業人の方々が、税金についてさまざまな角度から話をしてくれました。「税金ってさ、結構そこが好きなんだけどさ、助け合いの部分もあるんだよね。」堅苦しくない軽妙な語り口調でお話くださり、生徒たちもうなずきながら理解を深めていました。

⑦Functional English

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本校英語科パーク先生の特別講座。ジェンカやパズルなどさまざまなゲームをしながら日常的な英語を楽しみながら使うことができました。

⑧バックパッカーが見た世界遺産

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バックパッカーとして世界を飛び回っている社会科の先生が多数のスライドを交えながら自らの経験を語ってくれました。野生のチンパンジーとの触れあい、ラフティングで落とされたり、極めつけは赤道を跨いだり、と様々な経験の数々に惹きつけられました。

⑨ジュニア数学オリンピックに挑戦!~整数・関数編~

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部類の数学好きが一教室に集まり、知能の格闘技を繰り広げていました。全面ホワイトボードの教室での解説講義はテレビをみているかのような錯覚に陥りました。

⑩保育士さんを手伝おう

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人気講座「お泊り保育をしてみよう」。コロナ禍でお泊りはできませんでしたが、たくさんの保育園児たちが海洋センター一杯にかわいい声を響かせていました。本校生徒もNHKの歌のお兄さんのようなやさしいノリで目線を合わせ児童と接し、心温まる触れあいの数々を目にしました。

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土曜講座 手作りで学ぶ文明史講座「青銅鏡を作る」

2019/11/20

11月9日(土),16日(土)に行われた土曜講座「青銅鏡を作る」を紹介させていただきます。

青銅鏡は,中国大陸から弥生時代に日本に伝承されたとされています。この講座では,そうした歴史の授業で一度は聞いたことのある青銅鏡を自分たちでつくり、持ち帰ることが出来ます。

受講生達は、8時30分集合で今年度初デビューの手塚謙次郎先生から型作りの説明を受けました。

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まず水ガラスが入った鋳造砂を木枠に入れます。

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青銅鏡の元になる原型は、立体モジュールと呼ばれる樹脂を加工したものを使いました。

今年度は、新しい原型(アニメのキャラクター)を遊びで作ってみました。裏が鏡になるというわけです。

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鋳造砂に原型の型がとれたところで、二酸化炭素を吹き込み,鋳造砂を固めます。

生徒は、夢中になって型作りをしていました。

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次の工程では、レンガで作った炉の中にコークスを燃焼させて高温にしました。

炉内に置いたルツボに銅とスズをコークスの火力で融かしました。

今回は銅80%,スズ20%の割合で融かしました。

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コークスの燃え方を初めて見る生徒は、炎の形と火力に驚いていました。

炉の中で1000℃程度に熱せられた青銅を、鋳型に注ぎ込む瞬間は誰もが真剣に見入ってしまいます。うまく出来ているかは、鋳造砂を割ってみるまで分かりません。

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青銅が冷えたら、鋳造砂を壊し,青銅鏡をグラインダーやベルトサンダー、耐水ペーパーなどを使い、ひたすら磨きます。だんだんと綺麗に光を反射する青銅鏡に、生徒達は夢中になっていました。

大変な1日でしたが、生徒達も教員も充実した1日になったと思います。

◎謝辞

この講座は、10年以上前から始まっていますが、当初は信楽粘土で坩堝をつくり、銅と錫を融かして直径3 cm程度の青銅片を作っていました。今の鋳造のスタイルになって3年になりましたが、企業の方々、地域の方、大学の先生の御協力を頂き実施することが出来ています。この場を借りて改めまして,お礼を申し上げます。

① 有限会社 古谷商店 様

青銅鏡作りでは銅を多量に使用する必要があります。

近年銅の価格は大変高く、学校だけでは、とてもこの量の銅を用意することができません。

そこで本校がお世話になっているのが、大阪府にある「有限会社 古谷商店」さんです。

本校が鋳造を始めた年から古谷商店さんのご厚意で銅を廉価で譲っていただいております。

毎年、この講座が実施できるのも古谷商店さんのおかげです、ありがとうございました。

古谷商店HP

https://www.e-furutani.com/

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②刀工師 出島宏一 様

鋳造に使用する長いるつぼばさみは、鎌倉で刀を打たれている刀工師の出島宏一さんにご厚意でこれまで作製していただきました。今年度も新たに1本作製していただきました(写真真ん中)。長くてとても使いやすいです。ありがとうございました。

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③ 東京工業大学 無機学生実験室 様

今回、東京工業大学無機学生実験室より、プレスで型抜きしたあとの銅板を譲っていただきました。来年度は、こちらの銅板も融かして鋳造の原料にさせて頂きます。大切に使用させていただきます、ありがとうございました。

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土曜講座 「たたら製鉄」 実施報告

2019/10/29
 10月26日に土曜講座である「たたら製鉄」が校内で行われました。
たたら製鉄とは、近世まで日本で広く行われていた製鉄法です。  私たちが海岸などで収集できる砂鉄は酸化された鉄が主成分になっています。
製鉄では、この砂鉄を還元し、純度の高い鉄を得ることを目的としています。
こうして得られた鉄は、かつて日本刀などを作成するために使われておりました。
 今回の講座では、炉を作成するところから始まり、
16.5kgの砂鉄から、3kg超の鉄を得ることに成功しました。
たたら1.JPG たたら3.JPG  また、講座を実施するにあたり、永田先生、出島様、池田様にご指導を頂きました。
この場をお借りして、改めましてお礼申し上げます。
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砂金甲子園 学校対抗戦第三位!

2019/07/29

全国砂金甲子園第三位!

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7月27日から28日の二日間に渡り、山梨県にある下部温泉駅近くの湯ノ奥金山博物館にて砂金掘り大会が実施され、本校も参加してきました。台風が接近している中で、全国各地から200名近くの参加者が集まりました。この大会では、与えられた砂中から、金をどれだけ正確に素早く集めることができるかを競います。

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初日は、個人戦が行われ、本校からは生徒12名と教員が参加しました。初参加ということもあり、上位入賞こそ叶いませんでしたが、高校2年の藤田君が、ブービー賞を取りました。賞品は、山梨で取れる地元の夏野菜の詰め合わせで、とても美味しそうでした。
2日目は、学校対抗戦が行われました。団体戦と個人戦の二部構成で、総合成績を元に各校で競い合います。全員参加の団体戦では、2kgの砂が入ったバケツから、数粒分の砂金を集めるタイムと正確さを、バケツ20個分の砂で競いました。
個人戦では、各校選ばれた5人が、特殊な形状の分離皿を使用して、一定量の砂の中から砂金を発見するタイムと正確さを競い合いました。
本大会は、東西中高交流戦と銘打っており、西は灘中学・高等学校、東は開成学園と名だたる学校が参加していました。オープン参加という形で東大生も!?そのような中で、総合成績3位を納めることができました。来年度は優勝目指して、頑張りたいと思います!! また、高2の小久保君が新人賞を受賞しました。

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大会初日の終了後には、灰吹と呼ばれる採取した金の純度を高める精錬法の体験も、開成学園の生徒と一緒に行いました。子供たちにとっても、大変貴重な経験になったことでしょう。 アップ用2019砂金掘 灰吹き体験①.jpg  アップ用2019砂金掘 灰吹き体験②.jpg

大会運営を担われた金山博物館ご関係の皆様・出場校の皆様、二日間お世話になり、ありがとうございました。


NHK山梨県NEWS動画⇒ https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20190728/1040007195.html

(公開時期限定のため、閲覧できない場合はご容赦ください)

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社会科学部+有志生徒 国立ハンセン病資料館訪問

2019/07/16

 7月13日(土)、社会科学部生徒+有志生徒で東村山にある国立ハンセン病資料館と多磨全生園を訪れました。8月に社会科学部で鹿児島県鹿屋市の敬愛園を訪問する予定のため、今回はその事前学習を兼ねての訪問でした。
 午前中は資料館でじっくり展示と向き合いました。お昼は、全生園内にあるお食事処なごみ様でお昼ごはん。お店の藤崎美智子様は、「全生園の明日をともに考える会」の代表でもいらっしゃいます。映画『あん』撮影の製作秘話などを興味深くうかがいました。参加生徒は、当日を迎えるにあたり、映画を視聴したり、原作を読んだりしておりましたので、お話をより具体的に想像することができたようです。作品を意識してか、ぜんざいをいただいた生徒もおりました。また、食事は「全国ハンセン病療養所入所者協議会」の事務局長を務めていらっしゃる藤崎陸安様とご一緒させていただきました。ご自身の体験や関わってこられた一連のハンセン病訴訟についてざっくばらんにお話いただきました。生徒の素朴な質問にも笑いを交えながら率直にお答えいただく姿が印象的でした。食事後には、全生園内の「人権の森と史蹟」めぐりです。時間の都合もあり、宗教施設や望郷の丘などを中心に、NPO活き生きまちづくりのメンバーの方に解説していただきながら見学させていただきました。そしてもう一度資料館に戻り、8月の訪問のための準備に取り組みました。

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ハンセン病訴訟に関するニュースが連日流れる中にうかがい、貴重なお話をうかがいました。報告する機会を逸しておりましたが、資料館には昨年の秋にも土曜講座の際にお世話になっておりました。その際も、学芸員の先生のみならず、館長である成田稔先生に、逗子開成とのご縁もあって、生徒たちに直接語っていただくという貴重な機会をいただいておりました。昨年に引き続き、お世話になりました資料館、食事処なごみ、全生園のご関係の皆様方にこの場を借りてお礼申し上げます。温かく迎え入れていただきありがとうございました。今後も学び続けます。

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財政シミュレーションゲーム「SIM2030」に挑戦!

2019/03/17

 3月16日(土)に中1~高3有志生徒14名を対象に土曜講座「市役所のお仕事と役割 with SIM2030」が実施されました。当日は、鹿児島県鹿屋市役所の橋口様を講師役に、東串良町地域おこし協力隊山田様シーズプロデュース(株)柳生様にもご協力をいただきました。

 まずは、講義です。市役所のお仕事内容や役割についてお話いただきました。「都道府県の数は?特別区の数は?市町村の数ってどれくらい?」質問が軽やかに生徒に投げかけられました。そして、「総合計画」や「自治体の財政」について話は及び、「借金はいいこと?それとも悪いこと?」と生徒目線での質問が続きました。
 次に、鹿屋市の財政・逗子市の財政・鎌倉市の財政について話が進みます。鎌倉市は身近な存在ですが、国から交付税を得ない「不交付団体」。自主財源の比率と依存財源の比率を比較していただきながら、分かりやすく説明していただき、「そうだったのか、知らなかった」との声も。「みんなが住んでいる町の予算を人口で割ってみると?」など、これからの学びの指針もいただいていました。


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 ここまで講義が進んだところで、小休憩。生徒たちは教室の外に出されます。その間、机の下に細工が。小休憩後に財政シュミレーションゲーム「SIM2030」がスタートです。生徒たちは、架空都市「ZOO市」へ。生徒たちは、このZOO市役所の各部部長として、定例議会に臨みます。
 まずは設定紹介。ZOO市が目指す都市像は、「住んでいいまち!来ていいまち!みんないいまちだZOO!」。ZOO市予算10億円のうち、高齢化による社会保障費の増大で1億円が増加見込み。そして過疎化により1億円が減収見込み。現行の各事業のうち2億円をカットしなければならない、と伝えられます。
 そこで机の下を見てみると、そこには「財政部長」「福祉部長」「教育長」「建設部長」「市民環境部長」「商工観光部長」のシールがそれぞれこっそりと?貼ってあります。生徒たちは、その役割をもとに、「対話」を行います。設定に示された各部署で抱える事業のうち、どの事業をカットするのか話し合うのです。ただ、「対話」だけでは終わりません。対話の後には、ZOO市議会が待っているからです。3人の厳しい議員さんたちの前で、各部署で抱える事業のうち、どの事業をカットするのか、削減する理由を含めて事案を説明しなければならないのです。講師の議員さんたちからは容赦ない態度で、容赦ない質問が投げかけられます。財政部長が答弁にたっても、商工観光部長が呼び出されて説明を求められたりしていました。

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生徒:「「防犯対策の強化」は、自助努力で乗り越えたいと思います。市民の声かけやパトロールで乗り切り、カットします」
議員:「いま、空き巣被害が増えており、市民が困っているからこその要求ですが、どうやって市民に説明するのですか。そのあたりをもう少し詳しく説明してください。」

答弁役の部長さんたちはたじたじでした。

答えに窮する時間が過ぎた後に、その提案を通すのか、通さないのかを議員さんたちが挙手をして決定します。通る案件もあれば、通らずに公債発行になるケースも・・・。


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それぞれが楽しんでいた様子でした。
終了後に書いてもらったアンケートのうちワークショップ部分のみを一部紹介します。

「予想だにしていなかった質問が来て驚いた。実際の自治体ではここに多くの制限が加えられることを考えると大変だ。」
「議員役の方々に説明するのが大変だった。市民に納得してもらえる根拠づけが重要だと感じた。また、自分の意見をしっかり代弁する議員に投票することが重要であると再実感した。」
「難しかった。時間とお金が足りない。一つの目標をもって優先順位をつけるのが大変。」
「どのような質問が来るのかあらかじめ予想しておくことが大事だと学べた。どの事業も重要で選ぶの大変だった。」
「私は市民環境部長でした。班では様々な話をしましたが全体では質問がまわってこなかったのでくやしいです。議員が少ないので他の班の全員が議員になればもっとおもしろいと思う。」
「予想していなかった質問が来てびっくりした。どのような質問がくるのか少し予想していたが、耐えきれなった。」
「意外と大変だったが、班員の意見を聞くのも楽しかった。また、他の班の発表のとき色々言いたくなるのが市民の気持ちと同じだというのがとても理解できた。」

それぞれが、市役所のお仕事を感じる良い機会をいただいたようです。わざわざ逗子開成にまでお越しいただいた講師の先生方、ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。

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サントリー美術館「扇の国、日本」を見学しました

2018/12/28

12月8日(土)土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」サントリー美術館編が実施されました。中1~高2まで合計20名が集まりました。目的は特別展「扇の国、日本」(会期2018年11/28~2019年1/20)でした。当日は、開館10:00すぐに館内へ。まずは教育普及担当の方のフレンドリートークです。展示全体の見どころについてレクチャーしていただきました。17世紀の『扇屋軒先図』の紹介では、扇制作の工程について質問を投げかけていただき、扇が流通していく過程について想像力を働かせることができました。トーク終了後は、二つの個人課題に取り組みました。一つは、館側の制作による「わくわくワークシート」を活用させていただき、気に入った扇をスケッチし、気づいた点をまとめるというもの。もう一つは、展示からはじめて知り得た扇に関する知識をまとめ、最も印象的だった展示について自分なりの言葉でまとめるというものでした。

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 扇のスケッチは、参加生徒それぞれがそれぞれの方法で取り組んでいました。詳細に描き切ろうとするものから、単純化を試み疑問点をたくさんあげるものまで。このワークシートの目的の一つはスケッチを通じて細部への鑑賞をうながし、子どもたち自身がさまざまな気づきを展示から得ることにありますが、参加生徒たちは見事にその術中にはまっているようでした。スケッチが簡単そうな、日輪を配した「陣扇」を選択している生徒でも、その使い方や呪術的な視点をメモしていたり、他の展示室にある屏風中の武者が「陣扇」を手にしている点に気づいていたり、と限られた時間の中でそれぞれの視点で鑑賞を行っているようでした。作品それぞれを比較の視点で鑑賞している点は、とても評価されました。


 また、今回の展示から新たに得た扇の知識を問うた課題については、書いたものを見てみると、参加生徒にとって「扇」に関するイメージを一新する時間を過ごすことができたようでした。カンニングペーパーとしての扇、邪気を払うための扇、コレクターのための扇、刀の鍔に描かれた扇などなど、さまざまな扇を鑑賞することによって扇の持つさまざまな側面に注目できているようでした。教室で学ぶ歴史の授業では、扇についてじっくり学ぶ機会はあまりありません。今回の特別展を通じて、「扇」が持つさまざまな広がりある世界を学ぶことができました。
最後になりますが、事前打ち合わせから当日までご丁寧にご対応いただきましたサントリー美術館と教育普及担当の皆様にお礼申し上げます。

サントリー美術館特別展「扇の国、日本」(会期2018年11月28日~2019年1月20日)
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_5/index.html

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土曜講座「こころとからだのための演劇ワークショップ」の報告

2018/12/08

土曜講座「こころとからだのための演劇ワークショップ」が徳間記念ホールで行われました。

もう10年ぐらい続いている講座で、プロの演出家と俳優の方を講師にお招きして、演劇初心者の人でも、

声を出したり、からだを自由に動かして、演技を楽しむことができるようになります。

劇団新和座演出家・武藤賀洋先生と劇団の俳優・松井ともみさんのお二人に指導していただきます。

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今回は中学1年生と3年生の2名の参加で、詩の朗読と、慌てん坊のサンタさんとしっかり者のトナカイが出てくる短いオリジナル劇に挑戦しました。

場面や人物の感情を具体的にイメージしながら、役作りをします。

生徒はトナカイ役に挑みました。

プロの女優さんを相手に演技する経験はおそらく初めてだと思いますが、

参加してくれた2人は、よく声も出ていて、身ぶりをつけたりして、はつらつと演じてくれました。

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演技指導を通じて、武藤先生からは、

「初めての経験で出来たこと、出来なかったことがあったと思いますが、特に出来なかったことを意識することが大切です。

意識することで、今後それが出来るようになる可能性が広がるからです。そして、それは日常生活のあらゆることに言えるのです」

というお話がありました。

演劇って、そんなに特別なものではないのですね。そう、演技に向き合うことで、自分のこころとからだの 「今」が見えてきます。

そして、それは自分の「未来」を確実に進化させてくれることでしょう。 来年も開講しますので、ぜひ多くの人に体験してほしいと思います。

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土曜講座「青銅鏡を作ろう」

2018/12/02

今年で2年目になる鋳造による青銅鏡づくりを11月10日(土),11月24日(土)に実施致しました。両日ともに晴れていて、清々しい秋晴れのなか生徒は8時30分に集合し青銅鏡の作成を始めました。この講座は、電気部の生徒が、準備含めて当日の作業にも大きく貢献してくれています。昨年の実践をもとに、講座開始前からテキパキと準備をすすめてくれていました。

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まずは、鋳造砂による砂型づくりを行います。青銅鏡の型を砂に入れてしっかりと砂を突き固めます。しっかりと突き固めることで、細かい模様がしっかりと出すことが出来ます。砂型は最後に二酸化炭素を吹きかけると、しっかりと固まります。生徒は、初めての体験に興味津々、先生の説明をよく聞いていました。

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次に、コークスを使用した炉で融かした青銅を砂型に入れると、青銅鏡の形に金属が固まります。生徒達はコークスの燃焼も初めて見るため、高い温度と炎の勢いに驚きです。スマホで鋳込む作業を撮影する生徒も多かったので、一番興味をもった場面だと思います。


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その後、砂の部分をハンマーで落とし、グラインダーやヤスリで研磨しピカピカな鏡を作り上げることができました。今年度は銅の割合を増して作成したため、磨き上げた鏡面は黄金色に輝き、自分の作品に大喜びです。教科書に掲載される青銅鏡や博物館に展示される青銅鏡は、錆びているものがほとんどです。黄金色の青銅鏡をみれたことも一つの良い経験だと思います。

作業終了後に参加生徒に一言聞いてみると、磨きの作業を振り返る生徒が多くいました。現代の工具を活用した青銅鏡づくりから、古代の人々がどのような道具を使っていたのかについて思いをはせていたようでした。

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終了したのは15時頃でした。教員もお手伝いの生徒達もへとへとでしたが、とても楽しい一日でした。

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実は、この「青銅鏡を作る」講座を実施するうえで問題だったのが、銅の価格です。近年、銅はとても高価で生徒達に銅を提供することが難しかったのです。いろいろな方面に相談していたところ、大阪府の金属リサイクル「有限会社 古谷商店」様から教育目的で破格の価格で銅を提供していただけるお話をいただき、この講座が実現しました。この場を借りてお礼を申し上げます。

有限会社 古谷商店
http://www.e-furutani.com/

また、鋳造に使用する「るつぼばさみ」を鎌倉の刀工師 出島宏一様に原材料代のみで作成していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
写真は刀工師出島さんが「クサナギの剣」を文献をヒントにイメージして木型から作ったものです。ペーパーナイフ程度には切れるそうです。


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土曜講座「たたら製鉄」 報告

2018/10/29

10月27日(土)に実施された土曜講座「たたら製鉄」を報告させていただきます。

前日からの雨で実施が心配されましたが、集合時間の8時30分にはすっかり雨もやみ絶好の製鉄日和になりました。

今回は、中学3年生:7名,高校1年生:9名,高校2年生:8名 合計22名で実施いたしました。

8時30分から製鉄炉を耐火煉瓦とブロックで組み,9時30分には炭に火を入れることができました。

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炭を小さく切る生徒,ブロックを運ぶ生徒,組み立てを指示する生徒,記録を取る生徒,何をしたらよいかうろうろしている生徒、、、

と自分たちで考えながら作業を続けることができました。

本校でのたたら製鉄は3回目なので、教員も生徒も徐々に慣れてきました。

13時半頃には炉2基合計で砂鉄を40 kg,木炭を約80 kgの投入が完了しました。

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15時頃に鉧(ケラ)と呼ばれる鉄を約9 kg得ることができました。

真っ赤に輝く鉧に生徒達は興味津々です。

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ちょうど前日にテレビで『もののけ姫』が放映されていました。

『もののけ姫』では鉄を作ることでの自然破壊を伝えており,生徒達も実際に製鉄を体験することで、

製鉄の困難さや自然への負荷などを実感できたと思います。

たたら製鉄操業を永田和宏先生,斎藤学様,古主泰子様にご指導いただきました。

この場を借りてお礼申し上げます。

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土曜講座「三浦半島ハイキングクラブ」報告

2018/10/03

今年の9月は大変雨の日の多い月でした。

台風も多く発生し、三浦半島の山々は多くの水を貯えて川は増水していました。

倒木や小さな土砂崩れもあり、ハイキングコースは荒れた状態でした。

悪路であることを承知で参加した精鋭たち。

難所をサバイバル感覚で楽しんでいました。

写真は森戸川を歩く様子と、二子山の山頂での記念写真です。

幸い雨が降る前に帰路に着くことができ最高でした。

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国立歴史民俗博物館で「歴史すごろくづくり」

2018/08/14

7月14日(土)に土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第二回が実施されました。
当日は、9時30分に現地集合。千葉県佐倉のためちょっとした小旅行になりますが、
中1から高1までの生徒14名が集いました。

開館と同時に研修室へ。
事前課題を確認します。今回のテーマは、「双六づくり」。
前提となる知識を参加者で共有します。そして、展示室に移動。

「双六づくり」の対象は、第三展示室(近世)にある「海付きの村展示」と「四季耕作図屏風」です。
解説を行い、当日個人課題に取り組みます。
課題終了後は休憩。その時間内に企画展「ニッポン おみやげ博物誌」を自由見学しました。

12時に研修室に再集合し、班課題を確認しお昼ごはん。
お弁当を食べる子もいれば、館内のレストランに行く子もいました。
館内のレストランでは、「古代米」をおいしく食している子もいたようです。

12時30分より班活動開始です。1時間半から2時間ほどをかけて、
双六づくりを行いました。
「海付きの村」展示は、逗子開成の位置する三浦半島に残る『浜浅葉日記』を典拠としたものです。
幕末期の横須賀市大田和村を舞台とした「海付きの村」をもとにした双六づくりに取り組みます。
試行錯誤しながらの活動です。

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完成後には、他班がつくった双六で遊び、評価活動。
他班の双六にかなり盛り上がる時間です。 
初対面の生徒同士の班がほとんどですが、双六の前に顔を並べて最も打ち解ける時間でもあります。

展示や資料を読み解き、双六をつくり遊ぶことで、幕末期三浦半島の村の生活について学びました。
博物館だからこその学びの時間を過ごすことができました。

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事前準備等でお世話になりました国立歴史民俗博物館関係者の皆様ありがとうございました。

 



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土曜講座 「自彊術」 報告

2018/07/14

15年目をむかえた恒例の土曜講座「自彊術」が77日と14日の2回で実施されました。

生徒延べ16名と保護者の方などが参加し、日本独自の健康体操に汗を流しました。

講師の西尾さんと井田さんから各動作のポイントを教わり、普段使わない関節や筋肉を動かしました。

明日は筋肉痛です?

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<土曜講座> 三浦半島ハイキングクラブ 報告

2018/06/18

616日(土)三浦半島ハイキングクラブ、武山コースを実施しました。

集合時間前に雨が降ってくる心配な天気でしたが、ハイキング中は降られず楽しく歩けました。

霧の中や湿った木々の間を歩き、ぬかるんだ獣道を進みました。

なんだかサバイバルゲームのようでもあり新鮮でした。 20180616 横山靖夫

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高校2年生土曜講座ご報告

2018/01/22

1月20日(土)、高校2年生へ向けた土曜講座が行われました。

高校生向けの土曜講座とは、企業経営の中枢を担われた方や官界出身の高い見識をお持ちの方などによる講義を受け、自分の将来について考えるキャリア教育の一環として位置づけられているものです。生徒たちは、自分自身の関心ある講座を事前に選択しておき、受講します。

1講義目は「隣国ロシアの歴史と未来」。
講師は商社社員としてロシアにて勤務された後、ビジネスコンサルタントをされている菅原信夫先生。

語学研修生としてハーバード大学大学院にてロシア語を学ばれたお話や、ロシア(ソ連)滞在時に経験された事件、チェルノブイリ原発事故やソ連邦崩壊時の混乱の様子などリアルなお話を聞いたり、リージョナルスタディの重要性や相手を知る大切さなどを学びました。

生徒からはロシア人の性質や商社勤務に関する質問などがありました。

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2講義目は「研究開発の醍醐味 "常識を覆す!" "多様な人達との協働"」。
講師はカメラメーカーにてフィルムの研究開発に携わってこられた池上眞平先生。

企業での研究開発におけるご自身の実体験をもとに、開発には人間力・コミュニケーション力・チームワーク力が必要であるというお話を聞き、1人の力は弱いが、多くの人々の力を集結すれば常識を覆せる、社会の維持に必要な職業に貴賎はないということを学びました。

受講後は、講義内容について討論をし発表するグループワークを行いました。

受講した生徒の中には、将来の職業として研究開発職を目指している生徒もおり、研究開発とは一人で黙々と作業を進めるというイメージを持っていたが実際は多様な人々と関わりながら行うものなのだということを学んだようでした。

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土曜講座「数学を使って地球を測る」

2018/01/17

2018年1月13日(土) 9時から、土曜講座「数学を使って地球を測る」を行いました。講座担当の田口先生によれは、「今日は絶好の測量日和」で、逗子海岸に出て披露山の高さを測定しました。写真は手作りの測定器を用いて仰角を測る様子です。

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測定後教室に戻り披露山の高さを計算しました。その後測定誤差も計算し、数学の有用性を共有しました。なお、生徒たちの測定誤差は20%程度が多く、中には2%以内のものもあり、教員が事前に行った測定よりも優秀でした。

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新年度土曜講座「たたら製鉄」のために

2018/01/07

来年度の土曜講座「たたら製鉄」実施のために、12月23日(土)に「NPOたたら」の方々から「たたら製鉄」を教えていただきました。今回は逗子開成の生徒だけでなく、開成高校,麻布高校の生徒も一緒に3校合同で朝から製鉄を行いました。8時半より、永田式たたら炉2基を耐熱煉瓦で組み、10時から炉に火を入れました。

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それぞれの炉に稲村ガ崎から採取した砂鉄を20 kgずつ入れ、適当な大きさに切った炭を約40 kgずつ時間をかけて入れました。15時頃になってようやく砂鉄を還元した鉄(鉧:けら)が6.5 kgと8 kg出来上がりました。

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教科書や資料集で紹介されている日本古来の「たたら製鉄」がいかに時間,砂鉄,炭,人力をかけて行われているか生徒達が体験で知ることができました。出島宏一さんから「昔は鉄の武器を所有しているということは、最新の武器を所有しているということだから他国には絶対に秘密にしていたんです。」という説明を頂き、社会の教科書に出てくる鉄の歴史的重要性が「たたら製鉄」を行うことで実感できました。

普段、生徒は火を使うことも少なく、火をみるだけでも嬉しそうにしていました。炉の火を利用して、マシュマロを焼いたり、ポップコーンを焼いたりしている生徒もいました。
「永田式たたら炉」による製鉄を通して、砂鉄の還元方法や鉄の性質など化学的なこと,製鉄の歴史など生徒が興味を持ってくれればと考えております。

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今回ご指導頂きました
永田和宏先生,出島宏一様,斎藤学様,村上恵様,古主泰子様,高橋暢宏様
ありがとうございました。

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海洋人間学講座①「実験と数値シミュレーションで学ぶ津波の物理の基礎」

2017/12/21

2017年度 海洋人間学講座①「実験と数値シミュレーションで学ぶ津波の物理の基礎」

 12月16日(土)に今年も、東京大学海洋アライアンス丹羽淑博先生に来ていただき、

津波の自然科学の観点から学習しました。今年から実験を取り入れての学習です。

今回も鎌倉女学院の高校1年生、2年生も参加してくれました。

http://www.kamajo.ac.jp/jp/daybook.php

 授業は、第一部が理科室で水槽を使った実験を行い、津波の性質を確かめました。

津波の速さを計算し、水深と津波の速さとの関係を見出しました。

相模湾にある相模トラフで大きな地震が起こり、津波が発生すると10分弱のわずかな時間で

鎌倉や逗子に大津波が到達することや、引き波が起こらないかもしれないことに驚きました。

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第二部では、場所をコンピュータ棟に移し、パソコンを用いてプログラミングを行いました。

東日本大震災の数値データを用いて津波の振る舞いを再現しました。

偏微分など高校では学習しない内容も含まれていましたが、難しい反面、目に見える形で津波の振る舞いが分かるので、

生徒達は新鮮さを感じていたようです。

また、波動方程式が分からず、悔しく思っていた生徒もいました。

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 津波被害は人智の及ぶところではありませんが、

自然科学の研究から少しでも被害を少なくすることができるのではと、

考えている生徒もいました。

今後、

海洋人間学講座②「東京湾の環境変遷から学ぶ人と海のかかわり」

海洋人間学講座③「海について学ぶこと、伝えることの意味を考える」

と続きます。

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海洋人間学

土曜講座青銅鏡試作

2017/08/01

古谷商店様のスタッフブログに、逗子開成の青銅鏡試作の様子をご紹介いただきました。

東大阪の古谷商店!?

一体どんなつながりなのでしょう?

以下をご覧ください。

http://www.e-furutani.com/lets-cast-a-bronze-mirror-20170731/

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卒業生・保護者へも開放! 土曜講座「地球科学講座」のお知らせ

2017/07/01

在校生・卒業生・保護者開放土曜講座のご案内

講座名「地球科学講座」(重力と地球)...

講師:東北大学国際災害科学研究所 木戸元之先生

実施日:7月15日(土) 9:00 - 12:00

場所:サイエンスホール

講座内容:地球は、その生い立ちから現在の正確な形状にいたるまで、

重力に強く支配されています。 マントルの対流、潮の満ち引き、富士山

の高さの本当の意味など、重力にまつわる不思議で面白い現象やトリ

ビアを分かりやすく説明します。

なお、東北大学は、7/25-26にオープンキャンパスも行いますので、

その紹介と当日も国際災害科学研究所~理学部の案内をいたします。

受講対象は、中学3年生以上がわかりやすいと思われますが、

まだ会場に空きがありますので、興味のある生徒さん、本校卒業生、

保護者の方も受講可能です。

お時間ございましたら貴重な機会となりますので、お気軽にご参加ください。

参加ご希望の方は、当日直接会場にお越しください。

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土曜講座ハイキングクラブご報告

2017/06/26

21年目をむかえた三浦半島ハイキングクラブ。6月24日に鷹取山コースで行いました。天候に恵まれ、楽しいハイキングができました。途中池子自然公園のシロウリガイ化石を見、逗子開成発祥の地(東昌寺)前を通り、神武寺を経由して、鷹取山山頂に到着しました。横須賀の軍港や横浜の高層ビル街、房総半島の山々がきれいに見えました。生徒達は元気で、予定より早く追浜駅に到着しました。

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土曜講座「逗子活性化プロジェクト」

2017/02/07

土曜講座「逗子活性化プロジェクト」の制作物「ずしまる探訪記」が、

現在逗子開成職員室前に掲示されています。

「逗子活性化プロジェクト」とは、いつもお世話になっている逗子を

もっと盛り上げていこうとうことで、2016年度にはじめて始動した

土曜講座です。全四回約半年にわたって活動を行い、歩いて、

逗子の良い場所やお店をさがして、一枚の模造紙「ずしまる探訪

記」としてまとめたのでした。

「探訪記」に目を通してみると、妙なキャラクターが・・・。

どうやら逗子には、マスコットキャラがいないよね?
ということで、「ずしまる」というマスコットもつくったようです。

こんなプロジェクトが来年以降も続いていくといいですね。

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1月21日は「土曜講座の日」

2017/01/21

1月21日(土)は「土曜講座の日」でした。

「土曜講座の日」は、多くの講座が設定されています。

中1~高2までが自由に選択しています。

以下のような多彩な講座が実施されていたのでした♪

「大人は知らない税金教室」

「犬と触れ合ってみよう」

「歌留多であそぼう」

「数学を楽しむ」

「ウルトラ警備隊はレーザでバルタン星人を倒せるか?」

「バックパッカーが見た世界遺産」

「英語で新聞を読もう」

「七福神めぐり~鎌倉編~」

「イラスト・マンガ講座Ⅱ ペンを使って描く」

「マアジとカタクチイワシの解剖を通じて、魚と海について考えてみよう」

「液体窒素を使った低温実験」

「合気道入門」

「心肺蘇生講習会」

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(写真は、「七福神めぐり~鎌倉編~」江ノ島弁財天前より)

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(写真は、「犬と触れ合ってみよう」 本校海洋センターにて)

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土曜講座報告

新聞博物館にて新聞製作体験!

2017/01/16

1月14日、土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第6回が実施されました。今回の訪問先は新聞博物館でした。目的は、新聞製作体験、2016年報道写真展の見学、リニューアル後の常設展示の見学と盛りだくさん。

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9:45に現地集合しスタートです。今回は中1から高1まで16名が参加しました。まずは、新聞製作体験。見出しと90文字の原稿を考え、フォーマットに打ち込みます。個人記念写真を撮影していただいて、一枚の新聞が完成します。生徒たちは、身近な部活、遠泳や開成祭といった学校行事、学年の先生、自分自身の趣味などについてまとめていました。全員終了後に、新聞社OBの博物館スタッフの方に講評をしていただきます。

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講評では、新聞の見出しとと90文字をまとめることの難しさを実感します。

タイトルの正確さはどうだろう?
主語は?主体は?
詳細は具体的に書いた方が良いよ。
用語の使い方としてどうだろう?
読者全員がわかる言葉として適切だろうか?

作文とは違うことを痛感します。限られた文字数でどのように表現するのか、事実を伝えるのに必要な情報は何か、などアドバイスをいただきました。

その後、2016年報道写真展の自由見学です。報道写真がそれぞれに切り取った瞬間の力強さに圧倒されます。自然災害や都心の幻想的な風景、オリンピックなど昨年一年間を写真で振り返ることで、さまざまなことを考えます。

ある生徒は、東日本大震災を振り返る展示のうち被災者の5年間を示す写真をみて、「復興もまた大きく進んだように感じる僕だが、進んだのではなく「とりあえずどうにかして一歩は終わった」という5年なんだと再認識した。」と当日課題のなかに書いていました。
一方、オリンピックの感動を振り返った生徒は、北島康介選手が「プールに一礼」の写真を取り上げて次のような感想を書いていました。「僕は水泳部であり練習前、練習後には必ず礼をするが、北島選手の礼は、またそれとは違う感じがした。北島選手は自分の生涯をかけた水泳の感謝や、もう引退することを決意して、自分の結果に納得しているようにも 見えた。そんな北島選手がとてもかっこよく見える感慨深い一枚だった」

参加生徒それぞれの視点で写真を読み解き、 文章にまとめてくれました。

企画展見学後は、常設展示の見学です。情報社会におけるさまざまに発信される情報の見極め方について、新聞の特徴や新聞製作について、記者の仕事についてなどをそれぞれの視点で学びました。リニューアルしたばかりの展示を十二分に楽しんでいるようでした。

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時間が足りない生徒もいたようですが、12:30に現地で解散しました。
新聞博物館でしか学べないことを文字通り体感する一日となりました。ご対応いただきました新聞博物館ご担当者の皆さんありがとうございました。

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サントリー美術館で秋田蘭画の世界にひたる

2016/12/16

12月10日(土)に、土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」が実施されました。本年度第5回目となった今回は、午前10:00に六本木のサントリー美術館に集合しました。参加者は、中学生17名。

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開館と同時に、サントリー美術館の方にフレンドリートークを実施していただきました。開催中の「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」の見所をスライドを通じて、中学生にも分かりやすい言葉でご紹介いただきました。その中には、有名な「不忍池図」の見所も。

なお、同図は展示替え直前でしたが、今回は幸いにもじっくり鑑賞することができました。参加者の生徒たちはラッキーでした。フレンドリートークを通じて、鑑賞前に西洋の世界と東洋の世界が融合して生み出された秋田蘭画の魅力の一端を十分に教えていただいたのでした。

その後、自由鑑賞の時間です。この時間は、作品を楽しむと同時に、課題に取り組んでもらいます。今回の課題は、自分自身が江戸絵画のバイヤーになったつもりで、展示物の絵画の魅力を「買い手」に納得して購入してもらうためのやりとりを考えてみよう、というものでした。生徒の書いた文面のやりとりに目を通してみると、なかなかどうして機転を利かせたバイヤーたちが、多くいました。

逗子から六本木は少し遠いです。ただ、江戸時代の秋田で世界の美と向き合った若者達やその絵画のことを考える貴重な機会を得ることができました!実践にご協力いただきましたサントリー美術館の皆様、本当にありがとうございました!!

サントリー美術館 「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画の世界」は2017年1月9日まで開催中です

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_5/

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土曜講座「和凧製作」

2016/12/10

試験も終り、穏やかな小春日和の土曜日、土曜講座の「和凧製作」が行われました。

今年は19名の参加でしたが、なんと言っても今年は事前に凧に描いてくる絵の

クオリティが高い! 来年の干支にちなんで鳥を題材とした絵や、映画のキャラ
クター、龍などバリエーションも豊富でした。

約2時間で皆ほぼ完成し、最後は皆で記念にパチリッ。

その後はそのまま海岸で凧あげを楽しんだ参加者もいたようです。

ぜひお正月にも作った凧をあげて欲しいなと思いました。

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Trick or treat!

2016/10/31

今日はハロウィンですね。
一昨日、土曜講座で「ハロウィンのカボチャランタン制作講座」が行われました。
デザインを考えて、くり抜いて。食用カボチャと違って柔らかいので安心です。
一度始めると色々こりたくなるようです。それぞれ趣向を凝らした作品ができあがりました!
中にライトを入れると、とてもすてきに絵柄が浮かび上がります。お家で飾ってくれているでしょうか。
今年のハロウィンは、ちょっと本格的な気分を味わえましたね。

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三井記念美術館で「伊達政宗になってみる」

2016/10/16

去る10月8日(土)に、土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」が実施されました。今回は、中1~中3までの14名で日本橋の三井記念美術館を訪れました。開催中の特別展「松島瑞巌寺と伊達政宗」の鑑賞が目的です。本展は、東日本大震災復興祈念として、秘仏五大明王像が特別初公開となっています。33年に一度ご開帳される秘仏でもありますので、次のご開帳はだいぶ先です。とても貴重な機会でした。

今回の特別展ご案内

http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

当日は朝9:30に東京駅に集合し、10:00の開館にあわせて訪れました。来館と同時に、研修室で簡単な講義です。教育普及担当の亀井先生より、特別展の概要と見どころをご紹介していただきました。あわせて、事前課題「伊達政宗のイメージ」を確認します。生徒達の書いたコメントは以下のようなもの(抜粋)でした。

「政宗を毒で殺そうとした母の面倒を死ぬまでみたというから優しいイメージ」
「天下統一の野望を持っていた人」
「小手森城の人間を皆殺しにしたというから残忍な面のある人」
「生まれるのがもう少し早かったら天下がとれたと言われているように優れた人」
「小田原攻めの際に、秀吉の元に白装束で行ったということから度胸のすわった人」

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良く書いてきてくれました。今までに見聞きした「伝記」や「物語」などで描かれるエピソードをもとに、政宗のイメージをまとめてくれたのでしょう。各イメージをまとめ、今回の展示を通じて、これらのイメージに加えて、新たな政宗のイメージを展示物を通じてつかむことが一つの目的であることを確認し、展示室へ。ここから自由鑑賞時間です。自由鑑賞中は、個人課題として政宗の人物像をあらわしている展示物を三つ選んでもらい、シートに書き込んでもらいました。一時間後、研修室へ再集合。各人が持ち帰ったシートには、さまざまな展示品とともに、それを選んだ理由が書き込まれていました。以下抜粋(ママ)。

・「道の記」
→料紙がとても華麗で、また字がきれいに書かれていて和歌に対する思いが良く伝わって良かった。伊達政宗の和歌の才能もうかがえて、文化人であったことがよく伝わってきた。

・「金製ブローチ」
→遺愛品の一つにヨーロッパ製ブローチがあったため、南蛮好みでおしゃれな人だと分かる。
→武将がブローチを愛用するところに興味をもった。実物はきれいで洒落ていた。彼は身だしなみをしっかりしていて、今でいうファッションにも興味があったのかもしれない。また、外国製のブローチなので、外国にも興味を持ち好んでいたのかも。

・「瑞巌寺本堂欄間額「松島方丈記」」
→この額は政宗の生涯にわたり、精神的・思想的拠り所となったとあるので、政宗の特別な思いがあったのかなと思った。

・「建盞 銘峴山」
→伊達政宗からは切っても切り離せないほど大切な茶の湯。伊達政宗がどれほど茶の湯を愛していたか分かる一品。

・「伊達政宗漢詩「八月十五日夜於松嶋」
→死ぬ少し前に詠んだ句なので、それでも美意識が句にあらわれていると感じたため。

・「黒羅紗地裾緋羅紗山形文様陣羽織」
→政宗の好みである南蛮の服で、政宗らしいと思った。政宗が南蛮を愛したことがよく分かった。
→黒、赤、金のシンプルな色づかいだが、とても大胆なデザインとなっていて、南蛮風の服になっているので、ヨーロッパに興味を示していたのがわかる。

・「徒然草抄」
→有名な『徒然草』を書写したもの。「花はさかりに・・・」の一節の書写である。政宗がこのように文化に興味があることをはじめて知った。


実際の展示物を通じて、新たな政宗のイメージをつかみとれたようでした。そしで、ここからが今回のメイン課題です。グループで「「伊達政宗の一日」を考えてみよう」という課題に取り組みました。各自が選んだ作品と事前に配布をしておいた伊達政宗に関する年表をもとに、子の刻から亥の刻までを記したタイムスケジュールをみなで話し合って作成し、そのスケジュールに今回の展示物や各自が書いたコメントシートをはりつけ、さらに、附箋でコメント等を書き込みます。

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各班が選択したのは、

・「1593年4月15日」(文禄の役で政宗が釜山に上陸して3日後)
・「1600年9月19日」(関ヶ原の戦いで石田三成が破られた直後。仙台での動き)
・「1604年4月のある一日」(江戸幕府成立後の仙台での生活)
・「1614年9月の政宗の一日」(大坂の陣)

時期はうまく分散しました。限られた時間でしたが、大変盛り上がりました。「何時に起きたんだろう?」「風呂は?」「夜の戦って?」「う~ん、それはあり得ないのでは?」いろいろな声が聞こえてきました。

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そして、最後に発表です。今回は、館側にご準備していただいた「政宗なりきりグッズ」?をお借りし、発表者は政宗スタイルで発表しました。恥ずかしそうな子ばかりでしたが、各班へのコメントを記入しながら発表を聞きました。

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最後に亀井先生よりコメントをいただきます。特に江戸時代になってからの政宗の一日について、伊達成実が晩年に残した「政宗記」をもとにしたスライドをもとに、ご紹介いただきました。

「一日三食じゃあないんだね」「風呂ではなくて行水かあ」「江戸時代だから政務・決済、仕事時間があるのか」などなど。また、間食の存在や食事のあり方、煙草など、生徒の関心を引く話が多くありました。

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生徒たちの模造紙を改めて見てみると、「歴史的事実」とは異なり、現代的な視点で書き込まれたスケジュールがあります。しかし、当時の時代の生活を考える良い機会になったと思います。鑑賞を通じて学んだ展示物を活用して、「政宗の一日」を考える課題は、展示物の内実にせまるきっかけになったと思います。今回の体験をもとに、美術館や博物館での「展示物」の見方が少しでも深まることを期待しています。

昨年度も三井記念美術館の皆様にはお世話になっておりますが、今回も事前の打ち合わせから、当日の準備まで多くの時間を割いていただきました。どうもありがとうございました。

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田園調布学園×逗子開成「イノベーションコンテスト」

2016/10/09

本校高校2年生が取り組む「必修土曜講座」。

その講座の一講座に参加した生徒達が、田園調布学園の文化祭
「なでしこ祭」において行われた「イノベーションコンテスト」に参加しました。

詳細は以下の記事をご覧ください。

http://kyoiku.yomiuri.co.jp/kigyo/contents/post-531.php

 

なお、同コンテストは、10月22日(土)・22日(日)に開催される本校の
「開成祭」おいても実施されます。今度は、田園調布学園の生徒を招いて
実施されます。ご興味ある方は是非お越しください。

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土曜講座「世界は結び目で出来ている~やわらかな数学から見たDNA・オリンピック・宇宙~」開催報告

2016/09/27

  9月24日(土)、本校物理実験室にて土曜講座「世界は結び目で出来ている~やわらかな数学から見たDNA・オリンピック・宇宙~」が開催されました。当日は希望者のみの参加でしたが、高3を含む高校生だけでなく、卒業生、教員が出席しました。
 講師は東京大学大学院数理科学研究科の伊藤昇先生です。伊藤先生は結び目理論(トポロジー)がご専門で、若手研究者として国内でも卓越した研究業績をお持ちです。そのため、伊藤先生と知己のある卒業生の一人が伊藤先生に土曜講座を依頼し、本講座が実現しました。伊藤先生が高校生向けに結び目理論の講義をされるのは初めてのことだそうです。

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 講義では、結び目研究の始まりから最先端の研究に至るまで、様々な「結び目の世界」が分かりやすく紹介されました。例えば、オリンピック種目の候補にもなったシンクロナイズドスケーティングでは、結び目理論を利用することで、効果的な演技手法が開発されうるそうです。また、DNAの2重らせんや宇宙の次元を結び目理論で読み解くなど、結び目理論の研究は数学以外の分野でも活発に行われていることが説明されました。

 さらに生徒達に向けて、研究者になるための心構えや数々の挫折を経験したエピソードが紹介されました。伊藤先生は大学時代、研究者を志すために、教科書に載っている数学の命題や定理は自分で証明できるか、もしくは証明の方針を思いつくまで解法を見なかったそうです。また、様々な先生方との出会いが、結び目理論の研究を志すきっかけとなったそうです。

 質疑応答では、宇宙の次元に関することや、結び目理論が学べる学科など、普段はなかなかお会いできない数学研究者の先生に対して様々な質問が寄せられました。
 講義後に実施したアンケートでは、
「最先端の話を聞けて刺激を受けられた」(高校生)
「元々トポロジーに興味があったが、もっと学びたくなるような興味深い話が聞けた」(高校生)
「世界にはまだ自分の知らない世界があるのだなと思った」(高校生)
など、生徒達には普段の学校の授業とはひと味違う刺激が受けられたようです。
 伊藤先生、講座を開催いただきありがとうございました。

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土曜講座「たたら製鉄」無事に終了!!

2016/09/25

9月24日(土)事前に稲村ヶ崎で集めておいた砂鉄を使い、

日本古来の製鉄方法『たたら製鉄』を行いました。

朝9時から作業がスタートしました。理科棟前にレンガで2基の炉を作ります。

開始すぐに、小雨が・・・。そしてお昼過ぎには本格的な雨へ・・・。

びしょ濡れになりながらの「たたら操業」でしたが、

砂鉄約50 kg、炭約100 kgから鉄約10 kgを得ることができました!!

終了は17時で、1日がかりの取り組みとなりました!!

酸化鉄から鉄を得るということを化学式で書いてしまえば、1行で書くことができてしまいます。

しかし、この反応を自分たちの身体を通じて実際に行うことで、参加生徒たちは得難い体験を

したのでした。


身体全体を通じて伝わってくる熱さは一生忘れないはずです。

また、工程途中で耳にする音も印象に残ったはずです。

鼻をかんでみると真っ黒になったティッシュに驚く生徒もいました。

何より各工程で感じる驚きや興奮、鉄ができた時の喜びを体験することが

できたのは、彼らにとってこれからの学びに必ずや結びつくはずです。


最後はみんなで持参したサツマイモで、焼き芋を作り楽しいひと時を過ごしました。

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なお、わざわざ学校までお越しいただき、たたら操業を一日がかりでご指導いただいた

永田先生、福島先生、斉藤先生、出島先生、本日は誠にありがとうございました。

*この講座は、今年5月に行われた土曜講座「日本古来のたたら製鉄で造った鉄はなぜさび難いのか?」

と連動して行われた実践です。

→ https://www.zushi-kaisei.ac.jp/news/2016/05/post-383.html

*ご協力いただいた「たたらと鍛冶を楽しむ会」にご興味のある方は以下へ。

https://www.facebook.com/groups/tatara/

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土曜講座「三浦半島ハイキングクラブ」天園コース報告

2016/09/20

8月下旬からぐずついた天候が続き、ハイキングクラブは3年ぶりの中止の危機でした。しかし、奇跡的にこの日だけは雲の切れ間から日差しが除く天気になりました。5年ぶりぐらいに実施する天園のハイキングです。思ったよりも路面のコンディションは良く、参加した30数人は元気に3時間ほどのコースを歩きました。

 鎌倉の 中秋の山に 弾む息

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平成28年9月17日(土)実施  横山靖夫

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海・空・港の研究所~港湾空港技術研究所~を体感しよう!!

2016/07/27

7月23日(土)、土曜講座「海・空・港の研究所~港湾空港技術研究所~を体感しよう」で、久里浜の港湾空港技術研究所を訪れました。参加生徒は、中1~高2まで60名を超えました。当日は、一年間で唯一設定されている一般公開の日です。

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9:30に現地集合し、公開前から並びました。開始と同時に受付を済ませ、整理券を手に入れます。研究所内では基本的に自由行動。各自の関心で、所内をまわりました。自由行動の前に伝えたのは、当日課題の内容と、研究者の方々に自分なりの質問をぶつけてみることの2点のみです。

所内では、とても有意義な時間を過ごさせていただいたようです。

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以下に生徒の文章抜粋を紹介しておきます。


「巨大津波を体感しよう」

・自分たちの身長より低いたった1mの津波が1mくらいのコンクリートの箱に当たって13~14mほど上にはね上がったときにすごく衝撃を受けた。自分たちが海に近い環境で生活しているので小さいなと思う津波でも、威力は計り知れないので注意しなければならないと思った。普通の波だったら防波堤で防げるが、津波だとどうなるかがわかり、津波のおそろしさを改めて感じた。(J1)

・津波を作る実験は他の地域でも見たことはあるが、これほど大きな波を作れる規模のは初めてだった。ブロックに波がぶつかった時の音の大きさや波の高さにびっくりして、すこし後ずさりしてしまった。そして津波の威力をこの大きな実験でさらに強く感じることができた。また、波は2回3回とくるので、1回だけきても安心してはいけないのだと分かった。(J1)

・水がブロックに当たったときの音の大きさ、水しぶきの高さがものすごかった。実際に津波が発生し、今日体感したもののような威力のものがくると思うとすごい怖いです。地震・津波が来たときに、自分の身を守るための対策、心構えができた。(J2)

・波は、見た感じ、そこまで速くなかったが堤防にあたった瞬間、水路の深さである12mを大きくこえる水しぶきがあがるほどの破壊力があった。一往復してもぶつかった音がするほど元の波長が大きかったことやそれほどの力を人工的に加えて、「津波」をつくりだせることが印象に残った。(J2)

・1mでこれほどすごいのなら、実際の3mや10mの津波がとんでもないものだと実感することができた。(J3)

・津波は自然災害なので防ぎようがないが、テトラポットや防波堤で少しでも防ぐのはとても大事だと思った。(S1)

・津波の破壊力によっておこる障害物とぶつかったときにおこる凄まじい音です。(中略)説明では、普通の波と津波の波長の長さが普通の波が数メートル~数十メートルなのに対して、津波は数キロメートル~数十キロメートルと説明された。普通の波と津波の波長の長さの差がそこまで大きいとは思わず驚いた。また、東日本大震災での津波と津波の間はそこからきたのかと、納得もした。(S2)

「デュアルフェースサーペント水槽」
・ここでは、日本各地で起こった津波を再現し、原因を追及していた。沖縄の空港付近の地形をちゅうじつに再現して研究をしているのをすごいと思った。波は地形によってかわることを初めて知った。(J2)


「干潟にいる生き物にさわってみよう!」
・大きな水槽で、海の水を入れ替えるだけで、生き物が定着したり、草が生えてくることに驚いた。(J3)

・僕は海洋生物の中でも特に小動物(貝やカニ)などに興味がある。なのでこの展示が一番気に入った。環境の再現の仕方とこだわりが印象深かった。海水を循環させるために波を生成する装置があったり、急な水温の変化を避けるために漁船の素材であるFRPが外側に取り付けられていた。しかし、完全な自然の再現は、難しく台風によってかきまわされ、土砂がが柔らかくなる現象は再現ができないようだ。そのため、二枚貝はそこまで成長できなかったり、捕食者もいないため、それらの観察ができなかったという点も印象深かった。(S1)

・意外と簡単に干潟が作れることが印象に残った。(中略)干潟は二酸化炭素を吸収するだけでなく、海水を浄化する、魚介類が成育する場になる等、自然の環境において様々な役割を果たしているということが分かってきています。しかし、水質の悪化や地形の変化によって、干潟は減少してきているのが現状です。地球環境を改善するためにも干潟を守り、増やしていくことが大切だと思いました。(S2)

・港をつくる都合上、取り除いた土(干潟だった土)を一度天日干しして生物のいない環境で海水を流して干潟に住んでいた生き物を含め、干潟自体を再生させるプロジェクトがあったが、そこにはソウ類が一面に生え、CO2の吸収に一役買っているという。(中略)シギ類が干潟におよぼす影響についても研究されていたが、その結果によっては、生態系における上位種が、その下位の個体数を左右させ、生態系を保っているという一つの証拠になる。まだ、結果は出ていないようだったが、期待できるのではないかと思う。(S2)

・実験期間が20年にもなっていると聞き、とても長い期間をかけないといけないことを知り、根気のいる実験だと思った。またその実験をするのに千葉県にある干潟から砂をとり、天日干しにして、生き物が全くいない状態から海水だけを入れて、生物が育っているのをみると、ただの海水に見えるが、とても色々な生物のもとになっていることを知り、とても興味深かった。(S1)

「超音波ってすごいよ」
・音波で物体をとらえて形などを映像化できることにとても驚いた。音波を出すとはねかえった方向でどこになにがあるか判るらしいことは知っていたが、その方向を知るカメラがすごかった。濁った水中でもどこに何があるかわかるらしく深海の調査でも使われるらしい。(J2)

「地震体験」
・5強あたりからふつうにすわっていてもイスが倒れそうになるくらいのゆれになった。立つことができないことがよくわかった。(J2)

「ジャンボジェット機のタイヤを見よう」
・地上から至近距離でタイヤを見たのは初めてだった。とても大きかった。飛行機が着陸するときに滑走路にかかる圧力は1200トンだそうだ。これに耐えるために滑走路はアスファルトと砂などで1mの厚さでつくられることが印象的だった。(S2)

・コンクリートにも柔らかいものと固いものがあり、滑走路で使い分けられていることをはじめて知った。

「電子航法研究所コーナー」
・航空管制に興味があるため、電子航法研究所がとても印象に残った。(S2)

「固い地面が一瞬で泥水に~液状化現象を見てみよう~」
・液状化の原理をペットボトルと水を用いて説明していただきました。地震による液状化が身近にあるもので再現できるということにおどろきました。(J1)

「コンクリートをつくろう」
・コンクリートが水に反応して熱をもって固まることや、コンクリートはひく力に弱いことにとても驚きました。(J1)

・実際にコンクリートをつくってみて自分の知らなかった材料や作り方を知って、また化学反応をおこして熱が発生したことに驚いた。(J1)

「建設機械シミュレーターを体験しよう」
・見た目は二本のレバーを動かすだけなので簡単そうに見えたが、実際にやってみると二本のレバーだけでキャタピラを動かす以外の動作を総べてやるのでとても難しかった。(J1)

「フライトシュミレーター」
・飛行機を操縦しているとき、本物のようで本当に楽しかったです。レインボーブリッジまで飛んでせんかいし、てまた戻ってきて着陸しました。その着陸が本当に難しくて大人の人でもうまくできないそうです。僕はかっそうろぎりぎりで止まりました。着陸するときなかなか勇気がでなくてかっそうろに車輪をつけませんでした。(J1)

以上

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土曜講座「お泊まり保育を手伝おう!」実施しました。

2016/07/25

 7月23日(土)~24日(日)、双葉保育園(逗子市久木2-7-2)の「お泊まり保育」が実施されました。この行事は、もう16年目になりますが、本校の海洋教育センターに園児が宿泊し、本校の生徒もそれに参加させていただき、土曜講座「お泊まり保育を手伝おう!」として実施しております。

 

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双葉保育園の6名の先生方にご指導をいただきながら、本年度は15名の新人保育士?の生徒が、30名余りの園児のお世話を2日間にわたり行いました。生徒たちは、園児の面倒を見るだけで無く、東 浩司(あづま こうじ)氏 (NPO法人ファザーリングジャパン理事)による講義「将来役に立つかもしれない話」もあり、パパになる心構えも生徒たちは楽しく学べたようでした。

 

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【日程概要】

 7/23(土) 15:30園児集合 → オリエンテーション → 海岸遊び(水運びリレー・サンドアート制作)→ 食券探し → 18:30夕食(学食にてバイキング形式)→ 夜の集い(体育館にて各種ゲーム)→ 21:00園児就寝 → 生徒講義 → 生徒就寝→ 7/24(日) 6:00生徒起床 → 6:30園児起床 → 朝の体操(校庭)→ 校内散歩→ 8:00朝食・表彰式(学食にて)→ 9:15お迎え(園児帰宅)→海洋教育センター清掃→振り返り→10:30解散

 

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 最初のオリエンテーションで、担当の園児たちに紹介されると、多くの生徒が緊張でぎこちない様子なのですが、海岸遊びのあたりからずいぶんと打ち解けて接することができるようになってきました。その後は、自分の弟・妹のように親身に面倒をみてあげていました。

 

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長年、この講座に参加した生徒を見ていると、終了後には精神的に一回り成長しているように感じられます。 最初は何をどう手伝ったらいいのか分からない生徒たちが、園児の個性を少しずつ理解して、接する方法を試行錯誤していくことで、園児から次第に親しまれ、信頼されて行きます。いつもは、家族・友人・教員などに頼って生活している生徒たちが、かわいい園児たちから頼られることで、逞しくなり、自分に自信を持ち、講座を終えているように感じます。 この講座は、受講後の満足度が極めて高い講座で、リピーターが多いのですが、子育てに興味のある人はぜひ来年参加してみて下さい。

 

◇生徒たちの感想の一部(抜粋)

・今回僕が感じたことは、何よりも第一に、笑顔は人を笑顔にするということだ。(高1)

・疲れました。子供を育てたり守ったりするのは、とても大変なことだとよくわかりました。(中3)

・正直めちゃくちゃ疲れた。海岸遊びで、城を作っている時の下級生を見て、園児より本気出してどうするのかと笑った。私もそうだったのだが...。(高2)

・園児の世話をすることで、子供たちの個性に気づけたように、僕らも僕ら同士で個性を認識し合い、良い学校生活にしたい。(高1)

・僕も今まで多数の方々に迷惑をかけてきたことを再認識できました。(中3)

・とても疲れた。これを毎日やってる保育士さんはすごいと尊敬した。(高2)

 

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最後にゆり組さんから頂いた「おさかな栞」です。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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土曜講座「自彊術」報告

2016/07/19

79日および16日の2日間、土曜講座「自彊術(じきょうじゅつ)」を行いました。自彊術は大正時代に誕生した日本初めての健康体操で、ラジオ体操にも影響を与えた由緒あるものです。今年の4月に100周年を迎えたそうで、本校土曜講座でも13年間続けて実施しています。講師は本校PTAOG西尾さんと同じくOGの井田さんです。4年連続で受講する生徒もいて、リピート率の高い講座でもあります。今年は延べ33名が参加し、健康作りの基本を学びました。

 

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三浦半島ハイキングクラブ

2016/07/12

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1997年から行われている三浦半島ハイキングクラブ。本日は三浦富士から武山を歩きました。

 

<写真に寄せて>

 

初夏の山 大島のぞむ はれやかに

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三浦富士 つゆの晴れ間に 汗流す

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山おりて 農園のあぜ あじさい路(じ)

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土曜講座「心肺蘇生講習会」

2016/07/11

6月25日(土)に行われた保護者主催土曜講座の一つ「心肺蘇生講習会」の様子を紹介いたします。今回は県立こども医療センターに勤務されている萩原先生に講座を行っていただきました。萩原先生が記していただいた当日の様子や感想を以下に記載させていただきます。


 病院外での心停止患者さんでは、現場に居合わせた人による心肺蘇生法施行の有無が救命率や長期転機を大きく左右する重要な要素になります。定員20人の募集枠に中1から高3まで26人が参加してくれて、熱意と高い関心もっていると印象を受けました。
1人一体ずつの心肺蘇生練習用の人形・AEDを使ってトレーニングを行いました。約2時間の真剣なトレーニングの後、「胸骨圧迫することで意外と人が助かることがわかったので、疲れたけど見つけたら助けたい」「胸骨圧迫や人口呼吸も上手くでき、倒れている人がいても躊躇せず助けようと思う」等の感想をいただき、『誰かの役に立ちたい』という皆さんの力強い想いを感じました。 (萩原)

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高2 必修土曜講座「イノベーションコンテスト」

2016/07/03

高2 必修土曜講座「イノベーションコンテスト」

7月2日(土)、必修土曜講座「イノベーションコンテスト」が開講されました。必修土曜講座とは、高2を対象とした講座で、社会に出る前に知っておくべき経済の仕組みについて学ぶ講座です。講師は藤村先生と金子先生。実際にビジネス業界で活躍された方々です。
「イノベーションコンテスト」では、テーマについてチームで話し合い、ソリューション(解決策)を見つけ発表する演習をします。講師の藤村先生いわく、「ソリューションを提供するのがビジネス」とのこと。
午前中は、マーケティングの基礎や実用性を学び、社会に見られるソリューションの例について模造紙にまとめ、発表しました。短時間で意見を1つにまとめるのは難しそうでしたが、発表では活発に質問も出て、時間がいくらあっても足りないくらい盛り上がりました。
午後は、金子先生によるコンビニの新サービスを考える演習です。まず、宿題になっていたコンビニの店長へのインタビューを発表します。午前の経験が活きたのか、まとめ方や発表の仕方もスムーズにできるようになりました。各チームが考えたコンビニの新サービスは、「外国人旅行者を対象とした両替サービス」、「在庫商品を検索するサービス」、「自転車貸し出しサービス」。実現化できるとうれしいサービスばかり! 環境や実体験を踏まえたアイデアは説得力がありましたね。
夏休み前にあともう1回演習をした後、代表チームが選出されます。代表チームは、田園調布学園の文化祭と本校の文化祭で行われる、相互発表会に出場することになります。今日の演習の成果を存分に発揮してほしいですね!

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土曜講座「大学教員が教える「虹色を出すめっきの実験」

2016/07/03

6月25日(土)に東京工科大学の西尾和之先生に本校に来ていただき、土曜講座大学教員が教える「虹色を出すめっきの実験」を行っていただきました。西尾先生には昨年度も土曜講座を行っていただき、人気の講座です。

以下、西尾先生が大学のブログにアップされたものです。本校の様子が記載されておりますので、ご紹介します。

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出前実験を行ってきました

6月25日に,逗子開成中学校・高等学校で開催している「土曜講座」を担当し,「虹色を出すめっきの実験」を実施してきました.昨年度に続いて2回目の実施となりましたが,アルミニウムの表面を電気化学的に酸化し,続いてめっきを行い,1枚のアルミニウム板に様々な干渉色(構造色)を出す実験です.これは首都大学東京の益田秀樹教授が開発したもので,東京化学同人「現代化学」の1997年1月号に掲載されています.

定員20名に対して希望者が多かったので,事前に抽選を行ったとの事でした.参加してくれた学生は中学生が多く,はじめにスライドを用いて原理を説明した内容は,少し難しかったかもしれません.しかし,いざ実験が始まると,皆さん興味津々で真剣に取り組んでいました.化学教育の一端を担う者として,若い学生に化学を楽しんでもらう機会を頂いた事に,改めて感謝しています.

この実験は,今年度の8/7(日),8/28(日)の東京工科大学のオープンキャンパスでも実施する予定です.また,1回の実験で対応できる人数は約20名までですが,今回の様に出張する事もできます.興味がありましたら,大学の広報部まで是非お問い合わせください.
http://www.teu.ac.jp/gaiyou/006493.html

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逗子開成中学校・高等学校は逗子海岸に非常に近いので,今回は実験の後に海岸まで出てみました.しかし,当日は浜風が凄まじく,砂が舞い上がって顔を直撃する状態でした.急いで,実験で使用した保護眼鏡を着用して事なきを得ました.

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国立歴史民俗博物館に行きました!

2016/06/25

6月18日(土)土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第一回 国立歴史民俗博物館編が実施されました。

今回のテーマは双六!!

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開館と同時に入館し、まずは研修室にて「双六」について学びます。「盤双六」と「絵双六」の二つがあり、「双六」という文言に注目すれば、『日本書紀』にすでにその記述が見られることや、賭け事とセットとなって史料上にあらわれること等を具体的な資料(訴訟文書や『中右記』『言継卿記』などの古記録)をもとに考えます。

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続いて、歴博よりご提供いただいた館蔵の『百種怪談妖物双六』で遊びます。この双六は、一壽齋芳員による江戸時代の飛び双六です。遊ぶことで、一般的な「巡り双六」ではなく、「飛び双六」の特徴について確認しました。「四回連続で一本足だ~」「また野伏魔だ~」「お岩もうやだ!」などの言葉が飛び交います。飛び双六を楽しむのと同時に、飛び双六が初学者への教育等で活用された背景を身をもって学びました。

ウオーミングアップはここまで。展示室へ向かいます。今回は、第三展示室の展示を活用した双六づくりが課題です。まずは、個人シートへの記入です。自分がつくりたいテーマやマス目のコメントを考えます。そしてシートへの記入後、班行動開始となります。意見を言い合いながら、双六づくりをおこないます。初対面同士の班や他学年同士の班もありましたが、さいころを振ったり、各マスのコメントを考えていくなかで、かなりうちとけた様子でした。たくさんの笑顔をみることができました。

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天保年間の一揆の様子を知ることができる「夢の浮橋」という資料を紹介した「近世の一揆」に関する展示と「養蚕」に関する展示をまとめて双六化しようと試みた班もありました。「このタイミングで一揆はありえない」「生糸を売る」「お金の要素をいれてみたらどうだろうか?」「裏ルートをつくれば?」などと話し合っていました。また、「あがりがすごく早すぎる」「逆転がなさすぎる」「休みが多すぎる」「トラップが多い!」などとゲームバランスにこだわっている班もありました。

各班完成後、展示内容と制作した双六の内容について発表してもらいました。その発表内容とあわせて、双六の出来を評価シートに書き込みます。実際にさいころをふって、他班が制作した双六で遊んでみるのです。
大変盛り上がりました!!

ただし、「歴史的な背景」を「双六」のなかに盛り込むことの難しさを各班製作双六から読み取ることができましたので、帰校後に、より完成度の高い、改良した双六製作を行うことをそれぞれの班と約束して、現地解散としました。

千葉県の佐倉までの道のりは遠く、ちょっとしたミニ遠足となりましたが、学ぶことの楽しさを感じる一日となりました。

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土曜講座「世界に目を向けよう!~アフリカ編~」

2016/06/23

土曜講座『世界に目を向けよう~アフリカ篇~』6月18日(土)の報告です。

 講師は本校卒業生の原貫太くん。現在、早稲田大学4年生です。学生NGO「バングラデシュ国際協力隊」を立ち上げて初代代表を務めました。アメリカの大学に交換留学生として派遣され国際関係論を学ぶ中、自らアフリカに赴き、ウガンダの少年兵やルワンダの虐殺などの問題に触れました。先月末に帰国したばかり。その学びや体験をもとに"今の世界"が抱える問題を生徒たちと共に考えました。今日のテーマは「少年兵」と「虐殺」についてです。この講座は、ただ話しを聞くだけでなく、小グループで課題について討論し発表するという形をとりながら進められました。なぜ子ども兵が生まれるのか、どんな役割を担うのか、救出された元子ども兵を待ち受ける困難とは?...生徒から鋭い意見も出てきます。

 最後に原くんは「私たちには2つの責任があると思う」と語ります。「今の時代に生まれた人間としての責任」「一つの地球に生きる同じ人間としての責任」そのことを自覚するために「理解」と「気づき」が大切だと。
 中1から高1まで21名の生徒が出席。大きな刺激を受けたようです。生徒たちの感想を紹介します(原文ママ)。

「今日話を聞き、世界には未だ自分の知らない世界が広がっているんだと実感した。過去に起きた虐殺は取り返しがつかないけど、未来は変えられると思う。過去の罪をもう一度同じ人間として考える必要があると感じた。これをたくさんの人に伝えることも必要だと感じた。」(中1)

「少年兵たちが辛い思いをしているということは前から考えていたけれど、救出されて復帰することも大変だということを知ってショックだった。また、自分たちが思いもしていなかった事が原因で悲劇が生まれてしまうのかもしれない、と思い知らされた(ルワンダ大虐殺の事実を知って)。」(中3)

「最後に聞いた、自分たちの1つ1つの行動が、世界のあらゆる問題に密接していると学んだ。自分たちが快適に生活するために名前も知らない人たちが苦しい生き方をしていると考えると、自分たちが何かできないだろうか、いや何かすべきだろうと思った。」(中3)

「これからは日本という一人の自分ではなく世界という一人の自分になれるよう意識を変えていきたいと思った。」(高1)

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土曜講座「日本古来のたたら製鉄で造った鉄はなぜさび難いのか?」

2016/05/23

土曜講座「日本古来のたたら製鉄で造った鉄はなぜさび難いのか?」

講師:永田 和宏 先生
東京工業大学名誉教授
東京藝術大学教授

本日は、永田先生に来校していただき生徒達に「たたら製鉄と西洋製鉄の違 い」,「たたら操業の様子」,「和鉄は何故さびにくいか?」,「マイクロ波を使った最先端の製鉄技術」の講 義をしていただけました。

生徒達は鉄を作る工程で鉄の質量の2倍程度の二酸化炭素が排出されることに驚 いていました。また、今後の課題として二酸化炭素排出量を無くすために、新技術として考えら れているマイクロ波による研究にとても興味を持っていました。

大学で研究されている最先端の科学技術に触れることができる一日でした。

永田先生ありがとうございました。

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日本最大のPET検査施設の見学に行きました!

2015/12/24

12月19日に行った土曜講座で、中1から中3生徒14名と共にPET(陽電子放射断層撮影)

検査装置を有する「ゆうあいクリニック」の見学に行ってきました。

市営地下鉄「北新横浜駅」から徒歩5分程度で、周辺道路や建物もまだ新しさを感じる

街並みの一角にあります。「ゆうあいクリニック」は検査専門のクリニックであり、

その内部は検査を受ける方が、ゆったりとした気持ちになるよう配慮した空間になっています。

休日にもかかわらず、理事長の片山敦先生(本校在校生保護者)を始め、放射線技師の先生、

看護師・事務職員の方など大勢の方々に関わっていただき、胃バリウム検査の装置,血圧・

車椅子の体験,超音波診断装置,MRI(核磁気共鳴画像)装置,そしてPET装置など最先端で

高価な機器を、体験も含めていねいにわかりやすく説明していただきました。

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特に、MRIの磁気の強さの体験やMRI・PET等の先端機器のCP画像には生徒の関心は高く、

このような機会でもなければ経験することのできない貴重な時間を過ごすことができました。

「ゆうあいクリニック」のスタッフの皆様、ありがとうございました。

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         ↑MRI磁気の強さ体験

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         ↑MRIのCP画像の説明

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          ↑PET装置の説明

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一休さんに会いに行きました!

2015/12/15

土曜講座で五島美術館に行きました。

参加者は、中1~高1まで。当日は、五島美術館入り口に、開館前に集合しました。

今回の目的は、「開館55周年記念特別展 一休 とんち小僧の正体」展の鑑賞でした。

集合後すぐに、事前課題を確認します。

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事前課題は、「君が知っている一休さんのイメージを書こう」というもの。

この課題の参加者のコメントを少し紹介すると、


・数々のとんち話をもっている。仏像に息をかけないように後ろ向きで念仏をとなえた。
「このはしわたるべからず」と書かれているはしを「この端わたるべからず」ととらえ、真ん中をわたった。
・とんちがきいている。頭がいい。
・室町時代の人。とんちの話の中に足利義満がいた。とんちの話が有名。


などなど。絵本やアニメのなかの「とんちの一休さん」像が定着していることがよく分かります。
参加者のコメントをすべて紹介・確認した後に、今回の特別展の見どころを図録をもとに
簡単に紹介しました。そして、すぐに自由鑑賞時間です。

今回の特別展では、「とんちの一休さん」イメージを一歩深めること、
作品の細部を見ることのおもしろさを体験することの二点に主眼をおきました。
その二点をふまえ、当日課題では、「一休さん」のさまざまなイメージを読み取り、
まとめてもらうことにしました。そして、その締め括りとして、最後の仕上げに、ゲーム感覚の課題をだしました。
その課題とは、事前に印刷をしておいた一休さんの肖像画類(室町時代~昭和時代まで)を
3人前後のペアで、時代順に並べてもらうというものです。

館内では、それぞれの関心にしたがって鑑賞しているようでした。
そして最後の課題のために、熱心にメモをとっていました。

五島美術館の見どころの一つでもある庭園に再集合し、その場で、班ごとに
一休さん並べ開始です。今回は特別ルールで、すべての絵を正確に並べることができた班から
解散することにしました。

3人ペアは、同クラス・同学年で見知った子同士のペアもあれば、初対面のペアもいました。
ですが、この課題のなかでは、あーだこーだ言いながら、どの班も取り組んでいました。

「鼻の穴がでかい一休さんはこっち」
「顔が細い一休さんはこっち」
「いや、自分の記憶では違う!」
「え、そうだっけ!?」
「漫画チックなのは、新しい、新しい」
「このおじいさんはこっちだよ。」

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今回は、江戸時代の浮世絵や明治時代の講談本に登場した一休さんもいれたため、
結構楽しんでチャレンジしてもらいました。

一度間違った班は、もう一度館内に戻ってもらい作品を観察してもらいます。

大体平均3回目のトライで終了できました。
鑑賞前の一休さん像は、大分崩すことができたように思います。
多様な一休さん像を知ることで、歴史における「一休さん」像の語られ方やイメージのつくられ方
が、資史料を通じて知ることができたのではないでしょうか。
当日課題のうち、「あらたに発見したこと」のなかで書いてくれたものを最後にご紹介します。

・自分が思っていた一休さんとけっこうイメージが違う一休さんが多かった。
・ひげが生えている絵があるのは意外だと思った。
・こんなに一休さんの絵があるとは思わなかった。
・一休さんを少し好きになれた。
・一休さん=とんちのイメージは後付け設定だった!
・一休さんは世の中に鋭い批判をもった人だった。
・一休さんはかっこいいということが分かった。様々な一休さんの肖像画があり、面白かった。
・様々な奇行があったとはいっても小さな動物を思う気持ちや僧としての考えは立派なものだと感じた。
 また、その考えなどを漢文や漢詩として書けるのはすごいと思った。
・とんち話は完全に江戸時代につくられたもので、一見風変わりな性格・行動がとんち話を生んだのだと思う。


庭園を一緒に歩いた生徒は、「五島美術館」という「私」の美術館という位置づけに驚いているようでした。
逗子からは少し遠く、行きにくい立地にありますが、足を運んで良かった、と思えた瞬間でした。
展示内容含め、貴重な時間を過ごさせていただきました。

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今年も「和凧」をつくりました!

2015/12/07

土曜講座「和凧」は、毎年年末に中学生を対象として実施しています。
今年度も21名が参加しました。

生徒は事前に和紙に絵付けをしてきます。
来年の干支や好きなキャラクターなど、カラフルなものから水墨画のようなシブイものまで
個性的なものが揃いました。

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さて凧をくみ上げます。
完成品を見ながら和紙と竹ひごと凧糸のみで器用に完成へと近づいていきます。

格闘すること約二時間、全員完成しました!

最後は全員で記念撮影もしました。

来年のお正月には今日作った凧たちが大空に舞うといいですね~

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周期表と金属元素~身の回りの金属材料を科学しよう~

2015/11/19

 11月14日(土)に土曜講座「周期表と金属元素~身の回りの金属材料を科学しよう~」が開講されました。この講座は,在校生のお父様であり横浜国立大学大学院工学研究院教授である廣澤渉一先生にご担当いただき,横浜国立大学構内の研究棟にて実施することができました。
 講座の前半では,身の回りの金属についての講義や実験が行われました。周期表には元素が118種ありますが,その3/4以上が金属元素であること,そのなかの2つの金属元素を組み合わせた2元合金は3200種,3つの金属元素を組み合わせた3元合金は8万5000種にもなるという興味深いお話をいただきました。また,その金属元素の割合によって生じる合金の性質の違いについて貴重な資料も見せていただきました。実験では,鉄,アルミニウム,マグネシウムなど10種類の金属を実際に手にとって,外観や重さを比較したり,シグマテスターという特殊な機械で導電率を実測したり,磁石を用いて磁性を確認したりすることで,自分たちで10種類の金属の判別を行いました。参加した中3~高2の生徒たちは,普段体験できない講義や実験に夢中になり,非常に積極的に取り組んでいました。

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 講座の後半では,今回の講座のアシスタント学生であり本校の卒業生でもある水野泰輔さんと尾島憲太郎さん(ともに現在横浜国立大学大学院1年生)より,大学生活や研究内容の紹介,受験にむけてのアドバイスなど,進路について話を聞くことができました。特に高校1年生や2年生は,ちょうどそれぞれ進路選択をする時期であり,先輩たちに大学のこと,受験勉強のことなどを個別に質問をする姿も見られました。また講座の最後には,大学敷地内の様々な施設を見学させていただきました。横浜国立大学には大学としては世界最大級の大型実験水槽があり,今回は特別に海洋波を再現する実験も見学させていただきました。

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 3時間の講座でしたが,時が過ぎるのがあっという間に感じてしまうほど大変充実した内容であり,生徒たちは日常では体験できないよい刺激を受けることができたようです。廣澤先生,水野さん,尾島さん,貴重な体験をさせていただき,本当にありがとうございました。

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三井記念美術館に蔵王権現をみにいきました

2015/10/30

土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!三井記念美術館編」が実施されました。

当日は9:30に東京駅に集合しました。参加者は中1から高1までです。
少し時間もありましたので、渋沢栄一像や日本橋、日本銀行などをながめながら美術館を目指しました。

開館と同時に研修開始です。
今回ご案内いただいたのは、教育普及担当の亀井愛先生と展示担当の海老澤るりは先生。
まずは研修室にご案内いただき、生徒たちは箱の前に座るよう促されます。箱の中には・・・、

おお! 今回目玉の蔵王権現のフィギュアが!!
生徒たちは引き込まれていました。それぞれ自由に鑑賞します。そして、亀井先生からお題が。
「どこからみるのがいいか。蔵王権現にとって一番良い角度か探してみよう!」

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生徒たちは、あーだこーだいいながらまわりをまわって鑑賞します。

「正面から!」 「なぜ?」  「見上げる迫力や後ろの炎が一番良く見えるから」
「左側正面から!」 「どうして?」 「何かを持っている様子がよくわかるし、振り上げた足が良く見えるから」

生徒の意見を一つ一つ丁寧に拾い上げ、質問を投げかけていただきました。

続いて海老澤先生の講義です。
「修験道とは何か」からはじまり、役行者や権現などについてお話いただきました。
権現は神様でもあり、仏様でもある。神仏習合という概念や蔵王権現の特徴を分かりやすく説明していただきました。

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終了後は、いよいよ見学ですが、その前に事前課題「なりきり蔵王権現」を確認しました。
自宅で「蔵王権現」になりきった写真を送ってもらっていたのです。当日は、参加者生徒のなりきった姿を全員分紹介しました。

この課題、結構真剣に取り組んでくれていました。
なかには、写真と一緒にこんな文章を送ってくれた子も

「ちなみに使ったものは
上半身に巻いているもの...布団のシーツ
頭にかぶっているもの...ハロウィンのカボチャのカチューシャに父の手袋をぬいつけたもの
首飾り...祖母が母に譲ったネックレス、2種類使った
岩のような台...黒いボストンバックのなかに階段状の踏み台を入れたもの
右手に持っている独こ杵...トイレットペーパーの芯を2つつないだもの
です。
思ったより顔の筋肉を使ったためつかれました。すべて家にあったものを使いました。
顔の表現の方はもう少し改善できるところがあったと思います。」

20151030なりきり蔵王権現まとめ掲載用.jpg

なかなかレベルが高い!
そして、なりきりベスト3を「身体表現」「全体のバランス」の2点を基準にして選んでもらいました。

結構盛り上がりました。
これで実際の展示をみるトレーニングは十分です。それぞれ展示室内へ。

展示室内での課題は、「展示されている蔵王権現のうち、最も好きな蔵王権現を選ぶこと」でした。

自由見学終了後は発表もしてもらいました。
よく見ているな~、と感心させられる発表ばかりでした。コメントへのフォローは、海老澤先生にもご協力いただき、
彩色の意味や、ポーズの意味、剣印の意味などについてご説明いただきました。

あっという間の見学でした。

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「自分の身体で感じること」「作品の細部をみること」の二点を主眼においた今回の見学。
館の方のご協力をいただいたおかげで、とってもおもしろい授業になりました。

感想文(原文ママ)を少しご紹介すると、

「今まで、ただの宗教道具などに過ぎないものだろうと感じていた(すみません)ものが、とても迫力があり、堂々としていて美しかったので、先入観を持ちあまり関わってこなかったことを後悔した。とても美しく、素晴らしかった。また、ポーズなど、一つ一つに意味が込められていて、すごいと思った。これからもこのような機会があるときは、積極的に接していきたい。」

「仏像は今まで遠くからしか見たことがなく、今日、その顔を見て表情がとても豊かなことにはじめて気がついた。見ている人を圧倒するような怒りの表情もあれば、無表情に一点を見つめる像、そして目があった、などど思ってしまうほど、人間の顔のような像もあって驚きだった。」

「あまり知らなかった仏像や蔵王権現をたくさん見て、時代によっていろいろな表現方法があったり、ポーズに少し違ったりと、少しの違いにそれぞれの特徴があるのがわかった。また、それぞれのポーズに意味が込められて作られているというのが伝わってきた。」

事前の打ち合わせから当日にいたるまで、ご協力いただいた三井記念美術館の先生方ありがとうございました。

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江戸東京博物館に行きました

2015/09/20

9月19日(土)、土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第三回が実施されました。

今回は両国にある江戸東京博物館!

駅を降りて、秋場所中の国技館を横目に見ながら博物館に向かいます。

当日は、中学生24人と高校生6人の合計30人が、開館前に集合しました。

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まずは博物館利用時のマナーを伝えます。

そして、特別展「徳川の城~天守と御伝~」の見所を解説。

「『江戸図屏風』では、「ウォーリーを探せ」ならぬ「家光を探せ」(家光は傘で隠れていて、複数いる)をやると楽しいよ。」

「いまの江戸城(跡)はどうなってる?」

「江戸城は、時期によって違ったんだよ。屏風などでいつの時代のものか確認してみよう。」

などなど。

その後はすぐに自由見学です。

今回の講座申し込みの動機の一つに「城が好きだから」「城に興味があるから」と表明している生徒が多いだけあって、自分自身の関心に従って鑑賞している生徒がほとんどでした。

なかには、見所の一つであった各城下図や絵図について質問をしてくる子も。

「展示の説明には、「絵図には城のもつ軍事性が十分にあらわれている」って書いてありますけど、絵図のどこの部分をもって「軍事性があらわれている」って考えるんですか?」

う~ん。よく読んでいらっしゃる。

特別展を一通り見学したら再集合。何を意図した展示だったのか確認します。

江戸幕府が「天下普請」の城館をどのように考えていたのかを検討する展示であることなどを確認して、今度は常設展へ。

ただ、解散予定時刻まであまり時間がありません。

企画展「くらべてみよう江戸時代」では、体験コーナーが充実。

江戸時代の扇風機や、玉川上水の仕組みをパチンコ玉であらわしたもの、浮世絵パズル、定斎屋の薬箱(26㎏!)かつぎ体験などなど。

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その後は、課題に取り組み、提出。

あわただしく解散しました。

なかなか個人では足を運びにくい博物館。

今しか鑑賞できないテーマ、体験をすることができました。

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土曜講座『お泊り保育を手伝おう』・・・逗子開成の夏休みはこれで開幕!

2015/07/22


今年も7月18日・19日に土曜講座「お泊り保育を手伝おう」
が開講されました。

2000年を最初に16回目を迎えました。
逗子の双葉保育園のお泊り保育に15名の「お兄さん」達が
加わり、海洋教育センターで寝食を共にしました。

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荒天で海には行けませんでしたが、
今年は化学の実験もあったり、
即興でリズムをとって音楽をつくったり
と盛りだくさんの内容でした。

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(↑こうやって「お顔」と「お顔」が合うと、「お兄さん」の顔になっていきます。)

今回は受講した生徒の感想を紹介したいと思います。

○講座が始まるまでは小さい子供たちとどう接すればいいのか
どこまで騒いでいいのか不安だったけれど、
いざ子供たちと対面してみると明るく話しかけてくれて
緊張がほぐれました。この1日で子どもたちの
予想以上のピュアさを知り、とても驚きました。
一緒に遊んでいる間はそこまでキツくないと感じて
いたのに、風呂に入ってベッドに寝転んだら
ジワジワと疲れが出てきて保育士さんたちの大変さを
思い知らされました。(中3)

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(↑夜は化学実験室で「ジャック博士」と魔法の実験をしました。)

○自分は今回2回目のお泊り保育だった。
去年は初めてというのもあって
ちょっと緊張してしまい、自分の中にある恥ずかしさとか
を捨てきれなかったので、今度こそはしっかりやってみようという
思いを持ってのぞんだお泊り保育だった。
そんな気持ちや決意もあって今回は去年に比べて
ずいぶんと子供たちと触れ合うことができた。でも
まだもうちょっと頑張れたかなというところがあった。
あの時、自分がしっかり配慮して行動していればもっと
いい方向に進んでいたのかな~と思ったりもした。(高1)

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○中学3年の時からお泊り保育に参加して今年で3回目となりました。
中学3年生のときから様々な経験を得て
自分の中でも成長したなと思いました。
1回目のときは1対1で自分のことで精一杯。
2回目のときは前回の記憶から余裕ができて自分の班のこと
そして今回は自分のすべきことを見れるようになり始めたかな
と思いました。自分が最高学年という立場からのお泊り保育は
いつもと大きく違いました。自分の年上の人がある、あの人に
頼れるという安心感をもらえる側から与える側になる
という違いは大きかったです。(高2)

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○今回お泊り保育を経験してやはりと~~っても楽しかった。
僕は中3の時に初めてやった時、正直自分では上手くやれなかった。
その時もとっても楽しかった。同時に疲れもあったと思う。
「やっと終わったぁ~。やりきったな~」と。
でも今回感じたことがちょっと違った。
今回お別れの時間が近くなるにつれて、もっと
一緒にいたいという気持ちになった。
「もう1日やりたかったなぁ」
こういう感想だった。もう1つ子どもたちの100%に応える難しさ
というか、ほかのコの100%と競合したときに折り合いをつけるのが
難しいというか・・・。でももっとうまく関わってあげたい。
みんな本当にいい顔で笑っていて心が洗われた。純度100%の
きらきらした表情がまぶしかった。
面倒を見てあげる・・・というより僕も楽しませて頂きました。
本当にかわいかったです。(高2)

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夜は昨年に引き続き、「イクメン」の最先端を学んでいます。
卒園生・在園生のお父様である東 浩司さんにお話を頂きました。
「イクメン」そして父親の育児の進出をすすめるお仕事で
第一線で活躍されている方のお話を聞くことができました。

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その中で印象に残った言葉が
いい父親ではなく、笑っている父親
---明るい言葉(うれしい・楽しい・幸せ・大好き・大丈夫)
を口ぐせに 日々関わっていこう
逗子開成の「プレパパ講座」の夜はこれで締めくくりました。

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中学3年生から高校生が受講する「お泊り保育」ですが、
繰り返し希望してくれる生徒も多く、それぞれの思いを
胸に毎年チャレンジし、腕を磨いてくれています。
そんな進歩が実感できるのもこの講座の醍醐味なのかなと感じる
この頃です。

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手作りで学ぶ文明史講座「カレー粉をつくろうー香辛料が動かす世界の歴史ー」

2015/07/14

土曜講座 手作りで学ぶ文明史講座A「カレー粉をつくろう―香辛料が動かす世界の歴史―」のご紹介です。

 この講座は"手作り"を通じて歴史に迫ろうという講座です。歴史上、香辛料をめぐる争奪戦には実はすさまじいものがありました。少し大げさかもしれませんが香辛料の奪い合いが歴史を動かしたともいえます。そんな歴史の授業を1時間ほど聞いた後、オリジナル・カレー粉づくりに挑戦です。

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 21種類の香辛料がずらっと並びます。まずは一つ一つの香辛料の香りをかいでまわります。いずれ劣らぬ個性の強い香辛料ばかりです。
いよいよカレー粉づくり。先生のレシピに従って、決まった量を自分の皿に取っていきます。21種類のバランスが大事なので欲張ってはいけません。取り終わったら席に戻って混ぜ合わせます。すると不思議なことに覚えのあるあの香り、そう、カレーの香りがあらわれます。

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最後の工程はローストです。焦がさないように約30秒、弱火でローストすると香りがまとまりやわらかみを帯びたカレーの香りが漂います。
さめたらビンに詰めておしまい。家に持ち帰り1週間熟成させたら完成。あとは先生からもらったオリジナル・インドカレーのレシピで美味しいカレーライスを作ってください。

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生徒の感想文から一部を紹介します。
「香辛料のことをもとに、いろいろな歴史の勉強ができてとても楽しかった。胡椒が昔は金と同じ価値があったのを知ってびっくりしました」(中1)
「香辛料貿易がものすごくもうかる時代があったとは知らなかった。香辛料を実際に見たことがなかったのでとても面白かった。さらにさまざまな色とにおいを混ぜて、カレーの色とにおいになるところに少し感動した。カレー粉をこがさずにローストするのがとて難しかった」(中1)
「カレーの歴史と授業で習う歴史とで関連があったためわかりやすかった。シナモンがいいにおいだった」(中2)
「歴史の争いの背景にスパイスが関わっていたとは...。歴史の見方が何だか少し変わったような気がしました」(中2)
「スパイスの市場の大きさに驚きました」(中2)
「今回作ったカレー粉で今までとは違う美味しいカレーを早く食べたい」(中2)
「21種類のスパイスには様々な香りがあったが個人的にはカルダモンの香りが好きだった」(中2)
「多くの種類をブレンドして作ったけれど、どの香辛料もそれぞれに香りが強く個性的だった」(中2)
「香辛料には様々な成分があり薬効のあるものがたくさんあった。だからカレーを食べると元気が出るのかと思った」(中2)
「スパイスの種類は豊富である。実際にいろいろなスパイスに触れるうちに、カレー粉の魅力にとりつかれた」(中2)
「このカレー粉を使うといつもと食べてるカレーとは違うんだろうなと想像してます。いつもは料理はしないけど、たまには自分でカレーを作ってみようかなと思いました。すぐにでもカレーを食べたいです」(中2)

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現役高校生が教える「折り紙工学」

2015/07/10

土曜講座開始以来、はじめてのことでした。

現役生徒が講師になり土曜講座を受け持ってくれました。
折り紙の折り方から、生活の中で、"ORIGAMI"がどのように利用され活躍しているを紹介してくれました。

以下、講師の任田くんの感想です。

今回の講座を開いて一番感じたことは、計画どおりに物事を進める難しさです。私は折り紙を友達などに個人的に教えることが多々あったのですが、今回のように大勢の生徒に向けての授業形式はは初めてだったので、準備の段階から悩みました。生徒との歳は近いようで、意外に遠く、実技の時間を増 やすなど、臨機応変に対応するのに苦戦しましたが、アンケートを生徒に書いてもらったところ、今回の講座を楽しんでもらえたようでホッとしまし た。任田 良平(高3)

講座を通じて、奥深い折り紙の世界を紹介してくれたようですね。

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「世界に目を向けよう!ストリートチルドレン」

2015/06/22

 先週末の土曜講座の日。早稲田大学3年・BICPJ代表の原貫太さんを招き、土曜講座「世界に目を向けよう!ストリートチルドレン」が開講されました。

 考え、意見を伝えることの大切さを学ぼう。世界の問題に対して理解を深めると同時に今自分がおかれている環境に対し自覚を持とう。この二つが今日の講座の目的だと講師の原貫太さんが語ります。
 原さんは本校の卒業生で、現在、早稲田大学文学部の3年生です。詳しく自己紹介をしてくれました。在学中は水泳部のエースでインターハイにも出場しています。好きな言葉は文武両道だったといいます。その言葉通り、部活動でも学業でも頑張った先輩です。英語の先生になろうと文学部に進みましたが、大学で学ぶうちに国際協力に関心を持つようになりました。今の彼の活動の出発点になった"人生の転機"はフィリピン・スタディーツアーへの参加でした。そこで出会ったストリートチルドレン問題に衝撃を受けます。これがきっかけとなって仲間と共に学生NGO「バングラデシュ国際協力隊」を創設し、代表を務めています。これまで2回バングラデシュを訪れ様々な活動を行っています。
 今日の講座は生徒がディスカッションをして自分たちの意見を発表しながら進められていきます。

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 ダッカの街で地面に寝ている2人の少年の写真、ゴミ袋からゴミを引っ張り出している少年の動画、地面に横たわるやせ細った少年の脇にお金の入った器がある、このような写真を見ながら子どもたちの置かれた状況を考えました。
 世界には1億~1億5千万人のストリートチルドレンがいると言われ、その数は世界の子ども人口のおよそ8.4%にあたるのだそうです。
 なぜストリートチルドレンが生まれてしまうのか、その背景も考えました。貧困の悪循環、社会保障制度の不備、親の失業や虐待などが生徒から意見として発表されます。生徒の着眼点が光ります。
 ストリートチルドレンがこれから直面するかもしれない問題やリスクは何だろうということについても考えました。病気、犯罪、人身売買、成人するまで生きられないのではといった声があがります。
 原さんが自分が出会ったストリートチルドレンのことを語ります。シャゴール君(12歳)は虐待から逃れ家出をして路上生活をするようになりました。1日働いて70円から130円を稼ぎ、ぎりぎりの生活をしています。ミロン君(10歳)は駅でゴミ拾いをする生活です。ゴミを集め、まとまったら回収業者に売り、子どもたちだけで生活しています。人が多く集まる霊廟の一角に横たわる少年はポリオにかかり全身マヒです。物乞いをさせられているのです。
 最後に原さんから出されたテーマは、ストリートチルドレンと君たちの、同じところ・違うところを考えてみようというものでした。地球に生きる同じ人間で、生きたいという思いは同じはずなのに、彼らは子どもとして生きていない、住む家がなく、教育を受けられず、常に危険にさらされている、といった意見が出ました。
 原さんは最後に、「理解」と「自覚」という二つのキーワードについて語りました。まさにこの瞬間も働いている子がいる、少年兵としての訓練を受けている子がいる、世界のそんな現実を「理解」することが大切だ、その理解の上に立って、僕たちは何を考え何のために生きていくかを考える、他者への「理解」と自分が置かれている環境への「自覚」、この二つを大切にしてほしい。これが原さんから生徒たちへのメッセージです。
世界に目が開かれる、充実した学びのひと時でした。

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<生徒の感想文より>
「今日の講座でストリートチルドレン問題を知ることができ、世界に目を向けることができました。」(中2)
「とても分かりやすかった。これから一生懸命勉強することで将来、彼ら彼女らの力になりたい。」(中2)
「大学生や大人になって機会があったら、積極的に原さんのような活動に参加したい。」(中1)
「僕は意見を考えたり発表したりするのが苦手でしたが少し自信が持てました。」(中2)
「ストリートチルドレンの子たちがどのような気持ちなのかを知りたくなった。」(中3)
「写真や動画を見たり、ディスカッションを行うことで、自分が今どれだけ幸せな環境で暮らせているかを実感した。学校で色々なことを学んで、世界の問題に目を向けていきたい。」(中3)
「こうした実情をできる限り多くの人々に伝えていくことを私もやっていこうと思いました。」(高1)

 


<在校生へのメッセージ>
世界に目を向けてみると、君と同じくらいの子、時には君よりもずっと年下の子が、路上で暮らしていたり、勉強してみたくても学校に通えなかったり、食べるものが無くて飢餓に苦しんでいたりします。
今まさにこの瞬間も、"その子"は生きています。君と同じように、毎日を生きています。
そんな現実が、嘘偽りなく存在している時、君は何を考えるでしょうか。いや、何を考えるべきでしょうか。
逗子開成での6年間。勉強・部活・学校行事・遊び...様々な学びを通して、君の生きる「世界」を「理解」してください。同時に、今自分が置かれている環境に、「自覚」を持てる人間になってください。
応援しています。         原貫太

<原さんの活動は以下をご覧下さい>

http://bicp.jimdo.com/

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6月20日は「土曜講座の日」

2015/06/20

6月20日(土)は2015年度はじめての土曜講座の日でした。本校では土曜日に通常の授業を行いません。学校・学年行事、土曜講座そして部活動が行われています。土曜講座は選択制で、自分自身の興味関心にしたがって講座を受講する仕組みです。「土曜講座の日」には、毎回、多種多様な講座が開講されています。

本日は以下の講座が開講されていました。いずれ、facebook等を通じていくつかの講座をご紹介します。

・高校生のための医学部受験面接・小論文講座
・生年月日に隠されたナゾを解いてみよう!
・現役高校生が教える「折り紙工学」
・マアジとカタクチイワシの解剖を通じて、海と魚について考えてみよう
・ウォークラリー
・海辺の生きものたちーその多様性について
・Mathematicaで遊ぼう!
・世界に目を向けよう!ストリートチルドレン
・合気道入門
・そうだ!博物館へ行こう!!横浜市立博物館編
・サリンジャー『ライ麦畑をつかまえて』を読む
・映画技術講座Ⅰ
・ペットの殺処分について考えよう(横浜市動物愛護センター見学)
・オリジナル時計をつくる
・歌留多で遊ぼう
・大人は知らない税金教室
・地球防衛隊はレーザでエイリアンを倒せるか

教員担当講座、保護者・卒業生・外部研究者担当講座、現役高校生!?担当講座など講師も様々。実施場所も校内から校外まで様々。

普段の授業ではなかなか味わうことのできない「学び」にふれることができたはずです!

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写真は卒業生が講師の「マアジとカタクチイワシの解剖を通じて」より

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「産学界」を体感する高校生向け土曜講座スタート

2015/06/17

本年から選択制授業である土曜講座に、産学界を身近に感じるための講座が12講座加わりました。これは、産学界の第一線にふれることで、自分自身の将来を見据え、主体的に学んでもらうために、設けられた高校2年生専用の土曜講座です。生徒たちは、この選択制講座と必修講座の授業に参加します。


本日は、先日行われた「食品産業」の講座をご紹介。

講師は守屋雅夫先生(一般社団法人ディレクトフォース)です。先生は、東京水産大学(現東京海洋大学)卒、1968年にキューピー株式会社入社。ドレッシングを使う習慣が日本にないなか、一人でドレッシングを開発、後に同社幹部となりました。58歳で中国にわたり、同国初の本格的マヨネーズ工場を設立されました。

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午前中は先生による講義。日本の食品産業の実態、食品産業に関する日本のメディア報道の問題点を紹介してくださいました。
             
午後は、グループディスカッションと各グループ代表による発表。

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先生は、代表が言葉につまったとき、グループのメンバーが助け舟を出すか否かなど、ひとりひとりの動きを観察しておられました。そして次の2点を教えてくださいました。


(1)成功者はいつも答えを出そうとする。敗者はいつも問題点しか指摘しない。
(2)成功者は成功するまで解決策を見出そうとする。敗者は、解決策に対し問題点を見つけようとする。

食品産業の紹介だけでなく、リーダーたる者の心構えも教えてくださった素晴らしい講座でした。

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土曜講座「ハイキングクラブ~大楠山コース~」

2015/06/15

19年目をむかえたハイキングクラブは、ますます多くの生徒が参加するようになりました。

今回は大楠山コース。

梅雨の晴れ間に実施できました。

現在登山道の一つが通行止めになっているため、按針塚を経由して大楠の山頂に登りました。

途中たくさんの保育園児と遭遇し、大渋滞が起こりましたが、楽しいハイキングができました。

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「一代目 逗子開成Brothers」誕生!?

2015/06/06

本日土曜講座「映像を世界に発信しよう①」が実施されました。この講座は、映像制作に携わっている企業の方を講師役にお招きして、映像制作の基本を学びつつ、制作の楽しさを生徒たちに体験してもらおうと企画されたものです。中1~高2まで57名もの生徒!が参加しました。

講師の先生からまずは講義。

実際の機材等もご持参いただき、映像制作の流れを簡単にレクチャー。

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「プロデューサー、カメラ、助手、編集 これ以外にはどんな仕事があるかな?」

「音響、照明、ヘアメイク、スタイリスト・・・」

「君たちにも今日撮影してもらう際、スタイリストなどの役割はないけれど、「制服でているよ」「それは校則違反だよ」など声かけしようね」

とアットホームなかたちで授業をすすめていただきました。


そしてすぐに課題が提示されました。

今回の課題は「1代目逗子開成ブラザーズ」結成・・・?

それは、3代目J Soul BrothersのR.Y.U.S.E.I.の曲にあわせながら、学内撮影を行い、学校紹介ビデオにしたてあげてしまおう、というものでした。生徒たちに与えられた撮影時間はたったの1時間!!。3チームに分かれて、3カット撮影。中1~高2までの混成チーム。初対面の子がほとんどです。

課題提示後すぐに、各グループ行動です。

限られた条件、時間だからこそ意見も活発にでてきます。ディレクターやカメラマンはあせりつつ、声を張り上げつつ、各場所で一生懸命撮影していました。

正門前あたりで撮影していたチームでは、助手の役回りをしている子が、しっかりと通行人の方や通行車をチェックする係りを担っていました。下級生が率直に意見を述べているケースも。課題に対してそれぞれのチームで動いていました。

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なお、ディレクターにはディレクター用の椅子が渡されていましたが・・・

座る暇もなかったかな?

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ただ、一様に楽しそうでした。

最後は、浜辺に集合し一列に並び、全員でランニングマン。

海岸に遊びに来られていた方からみたら不審な団体だったかと思いますが、みな真剣に取り組んでくれていました。

とても格好良かったです!!

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撮影終了後、再び海洋センターに戻り、講師の方から編集の方法を学びました。

具体的に自分たちの撮影した映像が何カットかはいるだけで、歓声があがっていました。

講義終了後には、反省会も。チームごとに反省点をまとめ、代表が発表です。

「段取りができなかった」

「日常風景をとろうとしすぎて、逆にそれが非日常風景になってしまった」
「半日の講座ではなく、1日にして欲しい」

「ディレクターとしてうまくまとめることができなかった」

「2代目はいつですか?」

などなど。

講師の方からは、「たった一時間でこれだけのことをまとめられたことを誇ろう」とまとめていただきました。

見学した教員の立場からみてもよく即興で、たった一時間でこれだけのもの(ランニングマン含め)をまとめられたなあ、と生徒たちの順応性の高さに改めて驚きました!!

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とりあえず、映像がまとまりましたら、是非、タイトル通り「世界に発信」できるよう、著作権等の問題をクリアにした上で、何らかのかたちで情報発信したいと考えています。「一代目逗子開成Brothers」にご期待ください!?

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神奈川県博「陸にあがった海軍」を見学しました

2015/03/25

去る3月14日(土)、土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」にて神奈川県立歴史博物館に行きました。目的は特別展「陸にあがった海軍-連合艦隊司令部日吉地下壕からみた太平洋戦争-」の見学です。戦後70年の節目に企画された特別展です。慶應義塾大学日吉キャンパス内に残る旧海軍の連合艦隊司令部地下壕の調査を中心に、県内に残る関係資料や史跡が紹介されています。

当日は、10時に現地集合でした。中学生合計17名が参加しました。集合早々、ボランティアガイドの方に特別展の趣旨や見どころを紹介してもらいました。その後、自由見学です。課題シートには、展示物でそれぞれ感じた「発見」を自由に記し、再集合後に発表してもらいました。

「東洋陶器(TOTO)や資生堂などの企業と当時の軍部とのつながりに関心をもった」
「1937年に建てられた大学の寄宿舎の設備が、床暖房、洗濯サービス、露天風呂など恵まれていたことに驚いた」
「地下壕の作り方に様々な工法があった」
「地下壕のなかにあった蛍光灯に驚いた」
「海軍にとって、日吉という場所の立地の良さが意外だった」
「特攻隊の遺書に悲しみを読み取った」
「手帳(戦後部分)にあった「臥薪嘗胆」という文字に関心をもった」
「海軍の情報操作について(大和の出撃成功)」

事後に提出してもらったシートをみると、各自の関心にしたがって様々な発見があったようです。展示物から直接感じ取ったことは、今後の関心や授業に活きることと思います。「節目の年」として、「戦争」に関する問題がこれから様々に話題になることと思いますが、参加者にとって有意義な時間となりました。

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土曜講座 「iphoneアプリ」を作る

2015/02/16

2月14日(土)、外部講師による「iPhoneアプリ」を作る体験教室が開かれました。参加した生徒は中1から高2までの計40名。この講座は卒業生からの申し出により開かれたものです。この本校卒業生が学生スタッフとして働いている会社は、中高生向けにプログラミングなど最新IT技術を学ぶ場を提供しています。今日の講師はこの会社の方です。


「わくわくするような技術を作れる!」というお話から始まりました。4人ずつのグループに分かれまずは自己紹介から。そして最初のアクティビティーは「パスタタワー作り」です。所要時間は14分間。使えるのはパスタ20本とマシュマロ一つと粘着テープ1mのみ。タワーを作りてっぺんにマシュマロをさし、その高さを競います。チームワークとアイデアで勝負。あっという間に時間が過ぎます。マシュマロの意外な重さで倒れてしまった班もありました。1位は69cmでした。講師の方が「あれこれ考えるより、まずは"やってみること"が大切、障害はやりながら越えていけばいい、そんな姿勢がプログラム開発には必要」と語ります。なるほど!失敗してもいいんだ、あれこれ工夫していいんだ、ちょっと気持ちが楽になり本番への期待感が高まります。

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 テキストが配られ、一人一台のMacBook Airに向かって、さあいよいよ「アプリ開発」の始まりです。Xcodeというソフトを使いアプリを作っていきます。今日作るのは「Countアプリ」、画面のボタンを押すと押した回数だけ表示される数字が変わっていく、そんなシンプルなアプリです。でも一人一人全く違うものができていきます。「自分のオリジナルをどんどん入れていいよ」と言われ、背景写真や、ボタン・数字の配置や色、大きさなど、自由に工夫していきます。「その背景いいね!」「数字が見やすい」など声が上がります。みんな夢中!時間に余裕のある人は数字のプラスだけでなく、マイナスのボタンを増設したり、途中で数字の色が変わるようにしたり、工夫をしているうちにあっという間に時間が過ぎました。

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 世界に一つだけのオリジナルiPhoneアプリが40個、誕生しました!
 「今までの土曜講座の中で一番楽しかった」「もっとやりたい!」MacBookを持っているという生徒は「試験前なのにハマってしまう、どうしよう!」とうれしそうに悲鳴を上げながら帰りました。意外と簡単にできるアプリ開発、今日学んだのはほんの基礎基本でした。でもこの延長線上に実用化されている様々なアプリやゲームがあるのです。今日やったことに工夫を積み重ねていけばどんどん新しいものが作れるし、新しいものが世界を変えていける、そんな話しを講師の方から聞いて、わくわくする気持ちを胸に解散しました。僕(筆者=本校教員)もアプリを初めて作れて楽しかったです!

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活躍する卒業生

海洋人間学講座「海洋学と社会の接点」

2015/01/21

1月10日(土)に行われました海洋人間学講座のご紹介です。

「海洋学と社会の接点~サイエンスコミュニケーションの視点から」というタイトルのもと、東京大学海洋アライアンス上席主幹研究員 保坂 直紀 先生にお越しいただき、本校サイエンスホールにて講座を行っていただきました。

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 遠泳やヨット帆走など海での活動を行なっている私たちに、もっと海のことを知ってもらおうと、東京大学の海洋アライアンスの先生方が出前講座を開いてくださいます。本日はその第一弾。

 保坂先生は、海洋物理学を研究していらっしゃる先生ですが、読売新聞社科学部の記者としての経験をお持ちで、一般の人々に科学をわかりやすく伝えることの意味を追求していらっしゃいます。

 その保坂先生が、講義の最初に生徒たちに投げかけたのは、「研究者になるわけでもない人たちに、なぜ科学を伝えることが必要なのだろう?」という質問でした。...「科学を身近に感じやすくするため。」「目には見えない危険があることを科学によって知ることができるから。」「政治家など文系の人たちが社会を動かしているので、その人たちにも理系的な科学の知識も知ってもらうため。」...生徒たちは考えをめぐらせ、次々に発言していきます。その発言の一つ一つに保坂先生は丁寧にコメントしてくださいましたが、その言葉は生徒をより深い思索へと導いていきました。

 「原発は安全なのか」「自動車は安全な乗り物なのか」といった具体的な問題が保坂先生によって示され、"安全や危険を判断するのは誰なのか?"について考えました。生徒たちから、専門家(科学者)、政府(政治家)、社会(市民)と意見が出たところで、保坂先生は「原発の安全宣言」に関する新聞記事や自動車事故死亡者数の推移グラフを紹介します。そのうえでさらに考えさせ、安全や危険を判断するのは社会の人々(市民)であることに気づかせます。「安全性の基準に達しているかどうかを判断するのが科学者や技術者で、その基準を受け入れるのかどうかを判断するのは市民である。」と。生徒たちはまさに身を乗り出して先生の話に耳を傾けていました。

 科学と社会の関係に焦点をあてて丁寧に科学の特徴を浮き彫りにしていく保坂先生の語り口は実に魅力的で、そして説得力のあるものでした。「科学は客観性が特徴なので、ある科学的真理に関する実験において誰が行なっても同じ結果になるのが科学である。特定の人だけしか結果をだせないのは魔術だ。科学者とはある科学的真理に達した最初の人のことで、その真理はだれもが共有できるものだ。科学は、みんなが話し合う際の共通の手がかりになるものだ。」とお話しになったときには、生徒たちから「ああ!」との驚嘆の声があがったほどでした。

 市民として生きていくためには、科学を知っておいたほうがよい。社会を正確に知っておいた方が自分の人生の方向性を決めやすくなる。...生徒たちは自分の生き方と科学・社会を結びつける視点の重要性を十分に理解したようです。

 講義における生徒の活発な意見交換や熱心な質義応答のため、海に関するお話をしていただく時間的余裕がなくなってしまいましたが、それでも彼らは満足した表情を浮かべていました。講義終了後も保坂先生を囲んで自分の意見を述べてアドバイスをもらう生徒たちの姿がありました。「こういう講座が以前からあればよかったのに!」と言い残して帰った生徒が印象的でした。

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海洋人間学

土曜講座 「PBLイノベ−ティブ・シンキング トライアルワークショップ」

2014/12/10

後期中間試験明けの12月6日(土)の土曜講座の一つ、高校1・2年生を対象とした「PBLイノベ−ティブ・シンキング トライアルワークショップ」を覗いてみました。

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AppleのiPhoneや任天堂のWiiなどはどのようにして生まれたのか、開発者はどのような思考でものを見ているのか、・・・。まずは、イノベーターと言われた人々の素養やものの考え方を学んだ上で、生徒には「新しい財布を創り出せ!」というミッションが与えられました。
「今まで使ってた財布で不満はある?」「もっとこうして欲しいことは?」「今の財布のどこが気に入ってるの?」
互いにインタビューを重ねてどういう場面でどんなニーズを持っているかを聞き取ります。しかし・・・。大切なのは"インサイト"(表面的なニーズではなく心の奥底にある欲求を考えること)。それを探りながらのお互いの会話はどんどん熱を帯びていきます。

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次にインサイトを踏まえて、個人個人で新しい財布のアイデアを量産していきます。それをチームでまとめ、さらに新たな視点で転換発展させていきます。
「それいいね!」「これとこれをあわせちゃったら・・・」「こんなのもアリかな!」
こうして創り出されたアイデアは付せんに書き出してどんどん貼っていきます。

20141210付箋.jpg20141210付箋②.jpg20141210付箋③.jpg4時間にわたる講座でしたが、あっという間に時間が過ぎていきました。かなり斬新な財布が考えだされたようです。
が、今日の講座ではその発表は行われませんでした。この日の目的はどんな財布が出来上がったかではなく、アイデアを創出するために必要なこととは何なのか、チームとして取り組むときの議論の深め方とはいかにすべきなのかだったのです。それを生徒は第一線で活躍されている講師の方の話と自らの体験で学びました。最後の振り返りの時間では、印象的だったフレーズや進め方などを参加者全員で共有できたようです。

20141210風景.jpg生徒たちには、文化祭・体育祭などの運営やアジア研究旅行でのミッションなどが待っています。ここで学んだものの見方やアイデアの発想と活用、そして個人ワークとグループワークのポイントなど、ぜひ活かして欲しいと思います。

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夏の風物詩「お泊り保育」のご紹介!

2014/09/03

土曜講座「お泊り保育を手伝おう」が今年も開講されました。

2000年の第1回から今年でもう15回目を迎えたお泊り保育。

逗子の双葉保育園のゆり組の皆さんと逗子開成の生徒15名で
7月19日・20日に本校海洋教育センターで一晩を過ごしました。

あいにくの天気で海での砂遊びはできませんでしたが、海洋センター・体

育館で伝言ゲームや宝探し、クイズなどを楽しみながら最初は緊張してい

た両者もグッと近づいていったのでした。

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この講座の1つのテーマは「プレパパ」!

寝静まった後、育児真っ最中の「育メン」...卒園生のお父様による講義を
受けることができました。

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「人生に大きな悩みを抱えた時に自分の娘に希望を見出し、育てることで
自分自身も大きく成長できた」という言葉がとても心に響きました。話を
聞き、その人生に感動し育児が人間にとっていかに重要か、子供にとって
父親はいかなる存在なのかを自分なりに考えることができた気がします。
自分の父親が、常に家族のことを考えて行動してくれていると感じ、私は
いっそう父が好きになりました」

...こんな感想を書いてくれた人もいました。

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お別れのときには、園児の皆さんからサプライズのプレゼントがありました。

「おにいさん、ありがとう」のしおりが一人一人の手に渡りました。

園児の皆さんも、逗子開成の「お兄さん」たちも一回り大きくなった夏の一日でした。

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金沢文庫で地域の歴史を考える

2014/07/10

去る7月5日(土)に、中1~高1の有志11名が土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」③

にて金沢文庫を訪れました。当日9:00、称名寺赤門前に集合しました。

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集合後すぐ、小雨が少し降る中、境内フィールドワークです。

事前に配布した元亨3(1323)年に描かれたとされる『称名寺絵図』の模写図コピーをもとに、

現在の景観と当時の景観を比較しながら自由に歩いてもらいました。鐘楼の場所が違って

いたり、お墓の主が入れかわっていたり、金堂奥の空間は何もなくなってしまっていたり・・・。

たくさんの発見があります。当時の景観を何となく思い描くことができたところで、館内へ。


学芸員の山地先生にご解説していただきました。

早々に「能見台(堂)」「金沢文庫」「金沢八景」の三つの地名の説明から「金沢文庫」という

場所について、中学生でも分かる言葉でご説明いただきました。

そして、金沢文庫がある六浦の海と逗子開成の目の前にある逗子・鎌倉の海との違いを論

じることから、六浦が鎌倉の外港として存在していたことをご紹介していただきました。また、

「歴史を好きな人は地名を覚えて欲しい」「実物資料を見る際には、説明文を読む前に本物

をじっくり見ること」など、随所に「歴史学」につながる大事なご指摘も中学生へのメッセージ

としてちりばめていただきながら、ご説明していただきました。

20140710②.jpg

そして、今回の目的である企画展「動乱の金沢~南北朝から戦国時代まで~」を見学させて

いただきました。こちらも山地先生から懇切丁寧なご解説!

金沢文庫古文書は、紙背文書として有名で、裏紙を使うことで現在に伝わった稀有な文書群

を含みます。具体的な手紙の内容にも踏み込んでいただきながらご紹介していただきました。

また、後北条氏や里見氏の虎や鳳凰の印判状を見ることの楽しさ、そして花押の比較や変化

などについて、文書の内容ばかりではなく、「花押」の「かたち」の楽しさに注目することも教え

ていただきました。参加生徒の中には、足利氏の「花押」の形が似通っていることに疑問を抱

き、率直に質問をしている生徒もいました。

様々な史料についてご解説をいただきましたが、印象的であったのは、「勉強すればするほど

知らないことが増えてくる」「そこが楽しい」というメッセージです。参加した生徒たちは、とても

恵まれた時間を過ごすことができたことと思います。

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貴重な研究の時間を割いてご案内いただいた山地先生、向坂先生はじめ金沢文庫の皆様方

にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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土曜講座 『海辺の生き物』

2014/07/07

ここ数年、毎年開講されているこの講座。今年も、生き物好き達が30名

ほど集まりました。


 講師は、以前、油壺マリンパークで社長をされていた磯貝さんです。
先生ご自身が撮影された、貴重な写真の数々を見せていただきながら、

その時の様子や撮影方法のアドバイスなどを教えていただきました。
一枚一枚の写真に『うぉ~。』と歓声をあげながら、みんな真剣に参加し

ていました。

20140707海辺.jpg

 講義終了後には、自分達の写真コレクションを手にした数名が、磯貝

さんの周りに集まり、『これ、何という生き物ですか?』『これはいつ産卵

ですか?』とたくさんの質問をしていました。

この講座を通して磯貝さんから『本当の環境保護とは?』『人との縁を大

切にしよう。』『自分の夢をたくさん語ろう。』など、様々なことを教えていた

だきました。

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「超絶技巧! 明治工芸の粋」

2014/06/24

去る6月21日(土)土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第二回

が実施されました。今回の目的は、三井記念美術館にて開催中の特別展

「超絶技巧!明治工芸の粋」を見学することでした。中1~中3までの

有志10名が9:30に東京駅に集合し三井記念美術館を訪れました。


昨年の特別展「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-」でもお世話になった

三井記念美術館 教育普及員の亀井さんに今回もご協力をいただきました。

開館早々は、館内も混雑するということで、まずは三井記念美術館の建物

についてご説明いただきました。

かめいさん解説.jpg


18世紀の『駿河町越後屋正月風景図』には、越後屋と富士山がともに描か

れます。どの場所から富士山を見ることができたのか、実際にご案内いた

だきました。続いて、三井本館外壁上部にあるレリーフのご説明(とても

格好いい!!)。そして、重要文化財指定の三井本館と日本橋三井タワー

との間がどのような構造になっているのか特別にご案内していただきまし

た。

三井 富士山.jpg

落ち着いたところで、特別展へ。

事前にレクチャールームにおいて、今回の特別展「超絶技巧! 明治工芸

の粋」の見どころ説明をしていただきました。

展示解説.jpg

今回は単眼鏡をお借りし、見学です。ここから2時間の自由時間!!

参加者たちは、めいめい単眼鏡を片手に明治の工芸人達の作品を丹念にみ

ていきます。館内を巡回していると、

「先生あれ見ましたか?すごかったです!」
「これ気持ち悪いですよ~」
「あそこにあるあの作品がですね(後略)・・・」

普段目にすることのない、明治の工芸品の数々に親しむことができたよう

です。生徒の自主性に任す一方で、課題にも取り組んでもらいました。

美術館からの課題シートにチャレンジしました。

少しご紹介→ 印籠の文様を考えてみよう 生徒課題.pdf 

学校としてだした課題シートは2つ。

①作品から職人のこだわりを読み取って文章にしてみよう(3作品まで)

②作品を一つ選び、明治初期のバイヤーになりきって、欧米の人々にその
 作品を売り込むための文章を考えてみよう

というものでした(細かい制限や注意点も伝えてあります)。

少しご紹介→ 当日課題①.pdf

②の課題については、レクチャールームにて簡単な発表会も行いました。

レクチャールーム.jpg

今回の展示内容は、日本史の教科書ではほとんど取り上げられることのない

作品や職人ばかりでした。しかし、参加した生徒達にとっては、強烈な印象

を残す作品ばかりだったと思います。

中学生が個人で行くには少し敷居の高い特別展だったかもしれませんが、土

曜講座を通じて行くことで、明治工芸の面白さについて考える機会になった

こととと思います。

来年開館10年を迎えるという三井記念美術館には来年もお世話になりたい

と思います。

当日お世話になった亀井さんはじめ美術館の関係者の方々、本当にありがと

うございました。

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土曜講座「オリジナル時計を作る」

2014/06/23

6月21日(土)、土曜講座「オリジナル時計を作る」が開講されました。

講師には10年以上本講座を担当してくださっている渡邊さん、アシスタントとして大久保さん、中川さんをお招きし、時計の歴史や作り方を教えていただきました。

今年は渡邊さんが日時計の工作キットを用意してくださり、まずは日時計作りからスタートしました。

当日は生憎の曇り空で、太陽の光で時間を見ることはできませんでしたが、大久保さんがライトを日時計に当てて、時間の見方を教えてくださいました。

tokei01.jpgtokei02 (1).jpg

次はお待ちかねの「オリジナル時計」の完成です。

生徒たちは事前に自宅で作ってきた時計盤を持ってきています。

それに電波時計のキットを取り付けていきます。

丁寧に取り付けないと、うまく針が回りません。時計は繊細なんですね。

tokei03.jpgtokei04 (1).jpg

最後に優秀作品の発表!!

ビー玉を波に見立て椰子の木を飾った夏らしい時計や、地球の周りを人工衛星が飛んでいるストーリー性のある時計など、どれもオリジナル性に富んだ力作ばかり!!

自分の部屋に飾っていつまでも使えそうですね!

「オリジナル時計を作る」の講座は11月にも開講予定です。みんなどんな時計を作ってくるのかな?

次回も力作期待しています!!

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6月21日は土曜講座の日

2014/06/22

6月21日(土)は「土曜講座の日」でした。

中学生を中心に、多くの生徒が土曜講座を受講しました。

当日開講された講座は以下のとおりでした♪

「医学部入試を考える」
「歌留多であそぼう」
「ペットの殺処分について考えよう」(校外)
「地球防衛隊はレーザでエイリアンを倒せるか?」
「そうだ!博物館へ行こう!!第二回 三井記念美術館」
「バックパッカーが見た世界遺産 -サンティアゴデコンポステラへの巡礼その①」
「トッチーくんの税金教室~公平な税金ってなんだろう①~」
「日産の電気自動車が作る未来」
「手作りで学ぶ文明史講座 カレー粉を作ろう」
「水ロケット」
「オリジナル時計を作る」
「パソコン分解ワークショップ」
「映画技術講座Ⅰ 撮影機材の使い方」
「合気道」
「ウォークラリー」

色々な講座がありますね。

年間を通して開講されている講座もありますので、少しずつご紹介します♪

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土曜講座 「七福神めぐり~平塚編~」

2014/01/17

1月11日(土)に、土曜講座「七福神めぐり~平塚編~」が実施されました。

 

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ここ最近メディアでも評判になる七福神めぐりですが、逗子開成の土曜講座では過去様々な場所の七福神めぐりを行ってきました。 そんな中で今回訪ねたのが平塚です。

 

今回のコースでは、 

① 三嶋神社 ② 善性寺 ③ 長楽寺 ④ 蓮光寺 ⑤ 平塚八幡宮 ⑥ 春日神社 ⑦ 妙安寺 の7つです。

 

生徒たちは、一生懸命をお参りをしたり、ご朱印を頂いたり、おみくじをひいたりと、一人一人思い思いの楽しみ方を堪能していました。

 

逗子開成の土曜講座はこのように普段教室ではできないようなことを様々な観点から教員や保護者の方の協力の下で行われているものです。 今後も色々な講座が存在する土曜講座を是非活用してほしいと思います。

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土曜講座で横浜市博に行ってきました

2013/09/16

去る9月14日(土)に土曜講座で横浜市歴史博物館に行ってきました。

参加者は、中1~中3までの合計13名でした。

 

今回の目的は、二つありました。

特別展「水へのいのり-古代東国の川辺と井戸のまつり-」の見学と、

体験学習コーナー「ちょっと昔を探してみよう ~不思議な形の道具たち~」の利用でした。

9時30分に現地集合し、まずは特別展へ。

 

中学生には少し難しい内容であったため、引率教員より事前に見どころを紹介し、

適宜解説を加えながら一緒に見学しました。「古代人は水をどのように認識していたのか?」

という教科書には決して掲載されることのない見どころについて、皆で考えつつ、悩みながら

見学しました。

 

難しい問いではあるものの、そこはさすがに柔軟な発想をもった中学生達!

彼らなりの視点で展示を見ているようでした。

「古代人の水に対する意識」を考えるところから、「古代人は、涙をどのように認識していたのか?」

といった疑問をもった生徒もいました。

教員にとっても色々と考えさせる時間となりました。

 

特別展見学中は、ほどよい緊張感がありました。しかし、その後の体験学習コーナーでは、

一転、みな一様にリラックスして遊んでいました。

洗濯板体験や井戸ポンプ体験などを通じて、先人の文化に触れました。

また、展示物の手動洗濯機や蚊取りグッズには、一様に驚いていました。

生徒の中には、蚊帳の中に入らせていただいて、くつろいでいる生徒も。

 

教室では体験することのできない、素敵な時間を過ごすことができました!

 

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土曜講座 「水ロケット(ペットボトルロケット)」

2013/06/22

土曜講座で大人気の「水ロケット(ペットボトルロケット)」。台風も温帯低気圧に変わり、天候も問題なく、無事実施されました。

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★★写真 2013-06-22 11 18 43.jpg


生徒は化学実験室でペットボトルを加工し、羽の部分は自分で枚数なども工夫を凝らして作りました。自転車の空気入れでペットボトルロケットに空気を入れ、発射ボタンを押すと、水が勢いよく噴射され、遠くへ飛んでいきます。

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空気を入れる回数や角度は生徒それぞれがなるべく遠くへ飛ぶように試行錯誤。一番飛んだものはメディア棟を超えたものも。

 

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作ったロケットが飛んだ際には、一緒にいる生徒たちみんなが歓声を上げていました。

 

★写真 2013-06-22 11 24 58.jpg

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土曜講座「三浦半島ハイキングクラブ」

2013/06/11

 16年目をむかえたハイキングクラブの定番の一つ、三浦富士・砲台山・武山ハイキングコースを歩きました。梅雨入りして10日ほどが経ちますが、この日は天気に恵まれたハイキング日和でした。山は緑に輝いて、アジサイの青とのコントラストが本当に美しく感じられました。標高200メートルほどの山頂からは、三浦半島の輪郭がくっきりと見えて、遠くは房総の山々までが望めました。参加した生徒たちも心地よい汗を流していました。

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土曜講座で東京国立博物館に行ってきました♪

2013/05/31

 去る525日(土)に土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!第一回 東京国立博物館」が実施されました。

 

目的は「国宝 大神社展」の見学です。

伊勢神宮の第62回式年遷宮を記念して開催されている特別展です。

日本各地の神社から、国宝や重要文化財をはじめとして、普段は目にすることの出来ない作品までが、一堂に集まるまたとない機会でした。

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925分に現地集合の後、教員より見どころの説明を行いました。

そして、それぞれの興味関心のもと館内へ。

 

「神像の表情や形は昔の人の当時の気持ちと関係しているのかと疑問に思った。」(J1生徒)

「春日神鹿御正体」には、春日神社の鹿が神の遣いだということをあらためて実感させられました。」(J2生徒)

といった素朴な感想にはじまり、各作品の細部に注目し作り手の心意まで想像する感想まで、様々な感じ方があったようです。

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個人で行くにはなかなか敷居の高い博物館。興味を持った生徒の皆さん、是非一緒に行ってみませんか?

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土曜講座で金沢文庫に行きました

2013/03/04
去る三月二日、土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!第六回」で金沢文庫に行きました。
当日九時に  称名寺赤門前に集合しました。中1〜高1まで16名の参加でした。

目的は二つありました。

一つ目は、鎌倉時代に作成されたとされている称名寺境内絵図を片手に現地を歩きまわり、
当時の景観と今の景観との違いを考えることでした。生徒たちは、自由気ままに境内を
歩きまわっていました。
 
二つ目は、中世歴史博物館 神奈川県立金沢文庫にて、常設展と特別展「救いへの祈り」を
見学することでした。
学芸員の方より、学生向けのわかりやすい解説をしていただきました。
金沢文庫の歴史にはじまり、鎌倉の世界遺産登録を目指す動きとの関係、
金沢文庫がどのような博物館で、どのような目的のもと日常業務をされているのか、
などについてもお話いただきました。資料の保存•公開の必要性がよくわかるお話でした。
また、特別展の解説では、レプリカ資料ではなく、実物資料をどう読み取るのかについての
基本的な姿勢について学ばせていただきました。

参加した生徒にとっての感じ方、捉え方はそれぞれだったと思いますが、有意義な時間を過ごせた
ことと思います。
貴重なお時間を割いて、ご解説、ご案内いただいた方々に感謝するばかりです。掲載用.jpg
 
 
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土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」④

2013/01/27

去る1月26日、土曜講座で関内駅近くにある新聞博物館に行きました。

当日は、9時50分に現地集合しました。

 

まずは、新聞社OBの方より、新聞・新聞社の役割や新聞記者になるために必要なことなど

について話をしていただきました。紹介していただいたトマスジェファーソンの

「新聞のない政府か政府のない新聞か、そのいずれかを持つべきかの決断を迫られたならば、

 私は一瞬のためらいもなく後者を選ぶであろう」というくだりが、とても印象に残りました。


そののち、新聞製作体験です。90字以内で文章を考え、自分の新聞をつくります。

たった90字にも関わらず、こだわった紙面にしようと、時間の許す限り、パソコンの前で

悩み続ける生徒が印象的でした。


新聞製作体験終了後は、特別展「2012年報道写真展」を見学しました。

この写真展では、一つだけ課題をだしました。

それは、こだわりの一枚を選び、その理由を説明せよ、というものです。

オリンピックイヤーだったこともあり、ロンドンオリンピックに関する写真をあげる子、

巨人ファンとして「原監督歓喜のビールかけ」をあげる子、

桜島の「闇を切り裂く火山雷」というまさに一瞬をきりとった写真をとりあげる子、

スカイツリーと輝ける朝日の組み合わせをとりあげる子、

「警戒区域で桜満開」という写真から悲しみと希望をよみとる子、

などなど、視点はさまざまでしたが、個人ではあまり行くことのない博物館で、

それぞれが有意義な時間をすごすことができたようです。

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土曜講座「七福神めぐり~浅草編~」

2013/01/15

1月12日(土)に、土曜講座「七福神めぐり~浅草編~」が実施されました。

最近、七福神めぐりが様々な場所で行われていることを知っていますか?過去にも同名講座で鎌倉七福神めぐりを行いましたが、自分たちの周りには多くの七福神めぐりスポットが存在します。

そんな中で今回訪ねたのが浅草です。

『浅草名所七福神』では、

①浅草寺

②矢先神社

③鷲神社

④吉原神社

⑤石浜神社

⑥不動院

⑦今戸神社

⑧待乳山聖天

⑨浅草神社

の9つです。七福神めぐりなのに9つ訪ねる場所があるのは、同じ神様を祀られている寺社があるからです。

鎌倉七福神めぐりも7つではなく8つなんですよ。

生徒たちは、福を得るため(?)一生懸命をお参りをする者、ご朱印を頂く者など、思い思いの楽しみ方をしていました。

今回の七福神めぐりに参加した生徒たちはこんな感想を。

「歩き疲れたけれどもとても楽しかったです。たくさんの神様に御参りして運気が上がればいいなと思いました。」

「今回、七福神めぐりは初めて行きました。一人ではなかなか七福神めぐりをするために、浅草まで出向くことはないので、よい機会だったので行きました。七福神だけではなく、東京見学もした気がします。次回も違う場所に参加したいです。ところで、小田原にも七福神がありますよ。」

「たくさんのお寺や神社がまわれてたのしかったです。来年もまたどこかの七福神めぐりをやっていただけたらなと思ってます。」

「浅草は、親戚が住んでいたこともあって、今まで7~8回程度行ったことはあったのですが、あのような神々が祀られているとは知らず大変勉強になりました。」

逗子開成の土曜講座はこのように普段教室ではできないようなことを様々な観点から教員や保護者の方の協力の下で行われているものです。

色々な講座が存在する土曜講座を是非活用してほしいと思います。

来年はどこで七福神めぐりをしようかなー?

七福神②

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土曜講座で横浜市歴史博物館に行きました

2012/11/26

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 去る11月17日、土曜講座『そうだ!博物館へ行こう!!』第二回が実施されました。

当日は、9時30分に市営地下鉄センター北駅にある横浜市歴史博物館に各自、現地集合しました。

 

今回の目玉は特別展「畠山重忠-横浜・二俣川に散った武蔵武士-」の見学と体験コーナーの

乗馬体験(木馬!)、兜や鎧の着用体験でした。

 

当日は、博物館側の方に素敵な歓迎看板(写真参照)までつくっていただき(本土曜講座では初!)、

一同、驚きながら見学させていただきました。

 

特別展は事前に見どころを説明。早い時間でもあったため、ゆったりと見学できました。特に、鎌倉武士

の畠山重忠が、後の時代に、どのように語られたのかについては大変わかりやく、興味をもった生徒も

多くいたようです。

 

また、体験学習室では、楽しませていただきました。

 

実際に流鏑馬の練習で使うという木馬の乗馬体験には、生徒殺到。「高い!」「乗りにくい!」との声が。

「本物の馬だったらどうなるんだろう?」という素朴な疑問を持つ子がほとんどでした。

また、着用体験では、各自が楽しそうに兜をかぶっていました。

 

そして、一人の志願生徒がフル装備体験。苦労しながらも?20kgを身にまとうことができました。

重い鎧を着用することで、刀ではなく弓を使う戦い方について考える機会になったようでした。

 

参加者の皆さんお疲れ様でした。(KK)

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土曜講座「着衣泳」

2012/10/13

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本日、秋晴れもと土曜講座「着衣泳」が行われました。

着衣泳、衣を着て泳ぐ。と考えがち

着衣泳で大切なのは、泳がないこと。つまり浮くこと。

そんな、座学をプールサイドおこない

実際に服(長袖、長ズボン、靴)を着て水の中へ

人生はじめての感覚を体験。

ペットボトル、ビニール袋、バケツを使っての浮き方体験と、

参加した生徒たちは真剣にかつ楽しそうに講座を受けていました。

Y.T

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土曜講座「湘南ハイキング」

2012/10/09

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10/6に土曜講座「湘南ハイキング」で(本講座初のコースである)真鶴に行ってきました。午前9時に真鶴駅集合、歩いて半島の先を目指します。途中、お林展望公園や森の中(真鶴半島の先端には立派な森があるのです)を歩いて約1時間、「遠藤貝類博物館」に到着しました。

この博物館は、現在は真鶴町立ですが、もともとは本校出身の故遠藤晴雄氏により設立されたものなのです。館内では、学芸員の方から展示の貝などについて、いろいろと説明をしていただきました。近くには与謝野晶子歌碑、幕末に築かれた砲台跡もあり、三ツ石などを見て、再び駅まで歩いてきて解散となりました。爽やかな秋風と天気にも恵まれ、とても有意義な1日を過ごせたと思います。(YK)

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