2019年8月 - 逗子開成ニュース

物理化学部報告 大会5連覇(6度目の優勝)!!

2019/08/27

8月24日(土)に開催された、第13回横浜国立大学海洋空間のシステムデザインカップ「ひれ推進コンテスト」に於いて、物理化学部の吉田顕史君(高1)と和田隼輝君(高1)のチームが優勝しました。

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 物理化学部としては、この大会の5連覇(6度目)の優勝を達成しました。また、高校1年生部員だけでの優勝も初です。

 このコンテストは、横浜国立大学の理工学部機械・材料・海洋系学科海洋空間のシステムデザイEPが毎年主催しているもので、高校生に船舶海洋工学やものづくりの面白さを伝えることを目的としています。高校生が、魚のひれ等の「水棲生物の動きを模擬した推進装置」を有する模型を製作し、大学内にある大型実験水槽(長さ 100m、幅 8m、水深 3.5m)に設置した 10mの特設コースにて競争します。

今回、物理化学部から3チームが出場しました。出場メンバー全員が高校1年生で、物理化学部としては初めての経験でした。昨年度優勝した高3生のメンバーも心配して、受験勉強の最中、大会前日まで部室に足を運び、後輩達を激励していたくらいです。。

大会当日の午前中のタイムトライアルレース(予選ラウンド)では、1位が吉田君と和田君のチーム、2位が倉員宗一朗君・栗山幸大君・武藤陸君チーム、3位が井上諒介君・佐藤怜君チームと1位~3位を独占し、予想以上の好成績でした。

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午後から決勝トーナメントとなりましたが、経験の浅さからか、3チームとも電気配線や推進機関のトラブルが多発しました。苦戦を強いられましたが、短時間で修正し、倉員君・栗山君・武藤君チームと井上君・佐藤君チームも準々決勝まで進み、ベスト8。決勝は息詰まる熱戦で、吉田君と和田君のチームが、約3秒差で競り勝ち、優勝しました。

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経験の浅い中でよく頑張った高1達でしたが、好成績ではあったものの、本人達は少し悔いの残る大会でもあったようです。今回得た経験を来年に生かして、さらに上を目指して頑張って欲しいと思います。

当日は、暑い中、OB保護者の応援などもありました。ありがとうございました。また、水泳部には、毎年協力して頂き大変感謝しております。

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クラブ活動報告

松坡文庫研究会の活動  田辺先生の素顔

2019/08/21

雑誌等に掲載された松坡田辺新之助関係の記事を集めています。『漢詩春秋』という月刊雑誌を十数冊手に入れました。同誌はジャーナリストで漢詩人であった上村売剣(才六 1866~1946)が主宰する「声教社」が大正6(1917)年から刊行したもので、松坡は売剣の古くからの詩友でもあったことから、詩や評論を寄稿しています。投稿詩の撰者も務めていました。

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『漢詩春秋』

同誌昭和6(1931)年2月号には「辛未新年」と題された七言律詩二首が掲載されています。一首の冒頭には、

天使吾儕免凍飢

天は吾儕をして凍飢を免らしめ

長生七十未爲奇

長生七十 未だ奇と為さず

と自らの古稀を寿いでいます。また、その二首には、

眷属今茲一口加

眷属今茲に一口加わり

不歎萍迹尚天涯

萍迹を歎かず 尚お天涯

常欣偕老雙無恙

常に 偕に老い恙なきを欣び

已見三兒各作家

已に 三児おのおの家を作すを見る

とあります。ブラジルに移住した三男の定(さだむ)が前年に結婚し、家族が一人増えたことを喜びつつも、遠く異郷にいる子を思っています。「萍迹」は浮草の跡を意味し、あちこちさまよって一定の所に住まないことのたとえです。定は逗子開成中学校卒業後、志願兵となり、その後(昭和2年)にブラジルに移住しました。明治16年に結婚した鍈との生活も50年近くに及び、偕に老いつつがなく過ごしています。三人の男児(長男元、二男至、三男定)はそれぞれ独立し、古来稀なりという年齢を迎えて、家族の幸せを喜んでいます。

 また、同年8月号では、鎌倉で松坡が主宰していた漢詩会「松社」による松坡の古稀祝宴(於江の島讃州樓)の様子が詳しく報告されています。松社同人が一同に会し、長年にわたる松坡の功績(教育者、漢詩人)を讃えています。同人による寿詩も多く掲載されています。

雑誌のこうした記事から、松坡田辺新之助先生の素顔を垣間見ることができます。松坡研究に温かみを添えるものです。

ともすると忘れ去られてしまうような資料(史料)の中に重要な記録が残されており、そうした歴史資料を保存し、未来に継承していくことの大切さを再認識しました。

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松坡の「辛未新年」詩二首

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松坡文庫研究会

PTA講座『スターバックスコーヒーセミナー・もっと楽しむアイスコーヒー編』

2019/08/09

7月26日金曜日、夏らしいお天気の中、PTA事業部による「スターバックスコーヒーセミナー・もっと楽しむアイスコーヒー編」が行われました。

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前半はアイスコーヒーに向くコーヒー豆やテイスティングの仕方など講義して頂いてから準備されていたケニア・コロンビア ・フェアトレードイタリアンローストの3種類のアイスコーヒーをテイスティング。それぞれの「香り」「酸味」「コク」を体感しました。

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後半は講師の指導を受けながら本格的なアイスコーヒーの淹れ方を体験。実際にやってみると、豆の違いや淹れる人によっての味の違いなど、新鮮な驚きの連続でした。最後はスイーツとの組み合わせ方までと充実した内容。

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昔、エチオピアに住む羊飼いのカルディ少年が、羊たちがある赤い豆を食べて元気になる事に気づき、それを知った僧侶が煎じて飲むようになった・・・現在のコーヒーに至るまでの、興味深いお話もありました。

逗子周辺のスタバ各店舗のブラックエプロンの方々からコーヒーに関する知識や指導を受けられ、参加者は皆大満足。「来年もぜひ開催してほしい。」と多くの声がありました。

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PTA活動報告

演劇部が全国大会で最優秀賞に輝きました。

2019/08/02

全国1位です。結果発表の瞬間、演劇部員の雄叫びが上がりました。文化部の頂点の大会、「全国高等学校総合文化祭」で「最優秀賞」に輝きました。

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【表彰結果】

第 43 回全国高等学校総合文化祭 2019 さが総文 演劇部門

第 65 回全国高等学校演劇大会(佐賀大会)

最優秀賞・文部科学大臣賞・全国高等学校演劇協議会会⻑賞・

東京演劇大学連盟特別賞・大会会⻑賞

逗子開成高等学校 「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」

飛塚周・逗子開成高校演劇部/作

賞状.JPG 地区大会、県大会、関東大会と回を重ねるごとに少しずつ作り変え、議論を重ね、稽古を重ねて来ました。全国大会のラストシーンはこれまでとは全く違う新しいものでした。上演中、客席を大いに沸かせましたが、ゾンビの独白などにはお客さんがシーンと聞き入ってくれました。幕が降りると万雷の拍手でした。

表彰の際に、審査委員の先生方からお褒めの言葉をいただきました。

「プロット・構造がしっかりしていて面白い。脚本が良い。役者一人一人の演技が良かった。生の音を随所で用いたのも効果的だった。ケチャップのシーンも劇的効果があった。ゾンビをめぐる人間との関係も、善悪二元論に陥らず観る者の想像を様々にかきたてる優れた演出だった。今の世の中の風潮と重ね合わせて観ることのできるテーマ性も秀逸だった。」

以下、生徒のコメントです。

■ 坂巻虎太郎くん(高2、現部長、演出)より

正直なところ、最高校演劇における最上級の賞を頂いたことに、未だに実感が湧きません。

感想として、全国大会で上演された劇はどれも素晴らしく、筆舌し難い感情を私達の心に植え付けられました。

実を言うと結果発表の前、私はこう思いました。結果なんて気にせずに、多くの人に影響を及ぼす作品が創れたのならそれで良いと。

結果としては、我々は最優秀賞を頂きましたが、ただ観客の皆様に楽しんでもらえたのなら、そこには賞を超える嬉しさがあります。

全国大会に関係してくださった全ての皆様、本当に本当にありがとうございました。

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■ 角田哲史くん(高3、前部長、主役)より

全国大会最優秀賞を受賞できて本当に嬉しいです。

この作品にかけた一年は決して順調ではありませんでしたが、この作品が好きで、舞台上で拍手をもらえることが嬉しくて、自分の表現の引き出しが少しずつ広がることに興奮していたから続けて来られました。

全国大会に参加させていただいて「高校」演劇の素晴らしさを改めて実感しました。

全国各地の高校生の部活への情熱が作品という形で会場内を横溢し他の学生に波及していく様子は、今まで経験したことのないほど美しいものでした。その当事者であれたことが僕の一生の誇りです。

そんなステージに連れていってくださった顧問・コーチの先生方、保護者の皆様、そして「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」を愛し僕たちを励ましてくれた全ての皆様に心から感謝しております。ありがとうございました。

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■ 上野凜太郎くん(高3、ゾンビ役)より

まず、今大会に関わった全ての方々に感謝、そしてお疲れ様でした。全国大会ともなると我々を含め、どこの学校も生半可な訳がないのです。私達は嬉しくも最優秀賞を受賞できましたが、その裏には欲しくもない悔しさで終わった学校も多くあります。審査員の鐘下先生の言葉を拝借すると、演劇とは元来審査するものではないので、大会そのものが鬼畜の所業。でも彼ら彼女らは私達のことを認めて絶賛してくれました。同じ目標を持った「仲間」と場を共にしたこと、お互いを認め合えたことは本当に良い経験となりました。私の部活動は次の国立劇場での公演で幕を閉じますが、この素晴らしい記憶は絶対に消えません。本当にありがとうございました。

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■ 保護者、校友会をはじめ、多くの皆様に応援していただき、励ましていただき、会場にお越しいただきご覧いただいたことで、このような栄誉を受けるに至りました。これまで支えていただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

演劇部員一同&顧問一同より


■ 今後の予定

① 国立劇場での「優秀校東京公演」に出演します。

「第30回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演」

日時 8月24日(土)・25日(日)13:00~

場所 国立劇場

詳しくは、http://www.kobunren.or.jp/enterprise/tyo/index.html

② NHK・Eテレ『青春舞台2019』に出演します。

ドキュメンタリー編 9月7日(土)22:00~23:00

2019最優秀校上演  9月8日(日)14:30~15:40

             (本校の作品が全編放映されます)

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