2023年1月 - 逗子開成ニュース

【松坡文庫研究会の活動】旧蹟保存指導標

2023/01/28

 鎌倉市内各所に「旧蹟保存指導標」と呼ばれる多くの碑があります。鎌倉青年団(1911.3.12鎌倉青年会、1921.2.24鎌倉町青年団、1939.11鎌倉市青年団と改称)が、1918(大正7)年から1956(昭和31)年に名所旧跡を解説するために建立したもので、仙台石製、高約180㎝、幅約70㎝の大きなものです。鎌倉を訪れる方はどこかでお目にかかっている石碑です。青年団によるものの75基のほか、鎌倉同人会4基、鎌倉友青会3基、長谷上町文化会1基の計83基が数えられます。

 松坡先生が発起趣旨を起草し、会の命名をした鎌倉同人会が1919(大正8)年に建てた六地蔵(饑渇畑)碑と盛久頸座碑は松坡先生の撰文・書であることがはっきりしているのですが、それ以外の碑については撰文者と文字を書いた人物の名が刻まれていません。ただ、例外が2基あります。比企谷の妙本寺境内にある万葉集研究遺蹟碑(昭和5年 鎌倉青年団)の「宮中顧問官井上通泰撰 菅虎雄書」と、稲村ガ崎の十一人塚碑の「田邊松坡撰并書」です。

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盛久頸座碑(長谷1丁目7付近)

十一人塚.JPG

十一人塚碑(稲村ガ崎1丁目13-22)


 十一人塚碑の碑文末尾には「昭和六年 鎌倉町青年團」とありますが、この碑は建て替えられた(碑文改刻)もので原碑が建てられたのは1924(大正13)年のことでした。その撰文が誰のものだったかは判りません。鎌倉同人会の理事の一人から碑文の内容に関する疑義が持ち上がり、青年団への碑文の改刻が申し入れられました。青年団側でもそれを容れて碑を建て替えたのです。費用は鎌倉同人会が負担しました。


 幸いに原碑の撰文が記録されており(『鎌倉』第1巻第2号 1926.5)、碑文改刻の理由がわかります。十一人塚の建つ場所は元弘3(1333)年の新田義貞による鎌倉攻めの際、極楽寺から鎌倉を攻撃したものの、鎌倉方の本間山城左衛門の手兵に打ち取られた大将大館次郎以下主従11人を葬った場所で、そこに十一面観音像を建て英魂を弔ったとされています。原碑には「傳ヘ云フ新田義貞ノ勇士十一人此ノ處ニ於テ討死セルガ之ヲ葬リテ十一面観音堂ヲ建ツ」とあり、11人が討ち死にした場所がまさに碑が建つ所だと記されていました。
 一方、鎌倉町青年団によって1922(大正11)に建てられた稲瀬川碑には「義貞ガ當手ノ大将大舘宗氏ノ此ノ川邊ニ於テ討死セルモ人ノ知ル所」とあります。同じ団体によって建てられた碑2基で大館宗氏主従十一人の討死の場所が異なっていたのです。大舘軍と本間軍の戦闘について、『太平記』では大舘軍は本間軍の攻撃に八方に散り、一旦腰越まで引いたものの、大将宗氏は取って返して本間の郎等と差し違えたと記されているだけで、戦死の場所には触れられていません。ところが、『梅松論』では稲瀬川において討ちとられるとあります。稲瀬川碑碑文は『梅松論』に依拠して書かれたことがわかります。建て替えられた十一人塚碑は葬った場所であるとだけ記し、戦死場所には触れていません。
 碑文に対する疑義は大舘宗氏らの戦死場所に関わっていたことは確かで、鎌倉町青年団は新碑の碑文を松坡先生に依頼し、文責を明かにするために「田邊松坡撰并書」と刻んだのです。松坡先生による新しい碑文は稲瀬川碑との矛盾を解消し、必ずしも明確ではない戦死場所については敢えて記さないことで、戦死場所についての異説との距離を取るという考えによるのだと思われます。学者らしい優れた態度は大いに学ぶべきことです。
 十一人塚碑以外にも、碑文の書きぶりから松坡先生の手になるものに違いないと推察されるものが何基かありますが、記録もなく何とも言えません。

 鎌倉を歩いて、旧蹟保存指導票を目にする機会があれば、しばし立ち止まって簡潔で格調高い文章を味わっていただきたいと思います。

 参考までに十一人塚碑(改刻碑)の碑文を掲載しておきます。

  十一人塚  田邊松坡撰并書
元弘三年五月十九日新田勢大館又次郎宗氏ヲ
将トシテ極楽寺口ヨリ鎌倉ニ攻入ラントセシ
ニ敵中本間山城左衛門手兵ヲ率ヰテ大館ノ本
陣ニ斫込ミ為メニ宗氏主従十一人戦死セリ即
遺骸ヲ茲ニ瘞メ十一面観音ノ像ヲ建テ以テ其
ノ英魂ヲ弔之ヲ十一人冢ト稱セシト云フ
昭和六年三月   鎌倉町靑年團

※ 斫込ミ  きりこみ
  茲ニ瘞メ ここにうずめ

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松坡文庫研究会

中学受験生へ応援メッセージ[中1保護者より]

2023/01/26

このページでは、本校保護者の方から中学受験を志す受験生やその保護者の方へのエールをお届けします。受験勉強の一助になれば幸いです。逗子開成は、中学受験を志す全ての方を応援します。

【以下1月26日更新】

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本番まであと少しですね。
ちょうど一年前、このメッセージに励まされ、涙してしまったことを昨日のことのように思い出します。
ここまでの道のり、本当に頑張りましたね。親子で喧嘩したこともあったでしょう。子どもを叱ってしまって、ごめんねと後悔したこともたくさんあったと思います。嬉しいことより悲しいことやつらいことの方が多かったかもしれません。でも今はただ、ここまでたくさんのことを乗り越え、もうすぐ大舞台に挑むご子息を誇りに思ってください。ご自身のこともたくさん褒めてあげてください。あとは笑顔だけは忘れずに。
私は、中学受験が終わった時、ひと回りもふた回りも成長した息子に出会うことができました。逗子開成は笑顔あふれる温かい学校です。ご縁がありましたら、お会いしましょう!(2022年度中1E保護者より)

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受験生の皆様、保護者の皆様、コロナ禍の受験勉強とそのサポートは、本当に大変だったと思います。
1月入試が、うまくいかず、悔し涙を流しました。しかし、息子は、気持ちを立て直し、毎日、気分転換と集中力を高める為に、1キロもない塾までの往復の道のりを走っていました。最後の最後まで、受験期間中までも、成長し続けるという言葉を実感しました。
ご家族皆様の体調に気をつけて、無事に受験日が迎えられますように。(2022年度中1A保護者より)


【以下1月19日更新】

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【受験生の皆さんへ 】いよいよ、ですね。ここまであっという間だったような、いえ、長い道のりで、いろいろなことがあったと思います。 あきらめずにここまでやって来られた自分自身を、まずはほめてあげましょう!そして、そんな自分自身を信じて、前だけを見て、この受験期間を進んでいってほしいと思います。もうすぐそこに、楽しい中学校生活が待っています。 がんばれ!
【受験生の保護者様へ】 お子様同様、保護者の方もここまで本当にお疲れさまでした。直接自分がどうすることもできないだけに、もどかしい思いもたくさんなさったと思います。お子様と一緒に一喜一憂しながらここまでたどりついた中学受験、過ぎ去ってみればかけがえのない思い出になることと思います。思い出...は今はさておき、いよいよ本番ですね。とにかく、お子様以上に前向きな気持ちで、お子様が不安な気持ちを吐露してきたときはあたたかく受け止め、励まし、励まし、という感じでしょうか。受験シーズン、親も本当にストレスがたまると思います。私も一年前には受験生の親でした。頭ではよくないこととは思っても、ときには子ども以上に不安になってしまったりもしました。努めて、リラックスできることや気分転換をして、お子様をまるごと受け止められる余裕を自分自身に持っておくことは必要だと思います。 あともう少し。 皆様にすばらしい春が訪れますように。(2022年度中1C保護者より)
  
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昨年のこの時期、早く1か月先になってほっとしたい気持ちと、息子の過去問の状況を見て、まだ試験には間に合わない気持ちと、日々、葛藤していました。この時期励みになった曲は、GReeeeNの「道」という曲です。 2月の1週間は本当に長く感じます。今のうちに保護者の方も体力気力を温存しておいてください。とても大変な2月1週目でしたが、息子はそこで大きく成長しました。この頑張りがあれば、この先、どんな辛いことも乗り越えられると思えます。 ご縁があり、逗子開成に通っていますが、大きな海と、包容力のある先生方、個性豊かなお友達に囲まれ、楽しく通っています。 あと1カ月、体調管理に気を付けて乗り切ってください!応援しています!!!(2022年度中1A保護者より)

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慌しかった一年前を思い出し、保護者の方々の心情お察しいたします。 ここまで来たら我が子を信じるのみ!! どうかご子息が生き生きと輝ける場所とご縁がありますよう切に願っております。(2022年度中1G保護者より)


【以下1月10日更新】

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1年前、この逗子開成のメッセージを何度も読み返して、落ち着かない気持ちを子どもの前では出さないようにしていました。私が心がけていたことは【心は寄り添い、頭は冷静に】ということです。心身ともに成長過渡期の小学校6年生が熾烈な受験勉強と向き合ってここまでやってきたことは、我が子だけでなく、どのお子さまも本当にすごいことで、どんなに不安や恐れと対峙したのだろうと思います。 そんな子どもを温かく受けとめ、励まし、包み込み、子どもの心情に寄り添うことを意識しました。一方で、頭は冷静に、という点では、子どもの小さな変化や受験当日の導線(電車の時間、昼食をどこで何を取るか、間食、飲み物、各校の受験ルールの確認など)は親がしっかり戦略立てる必要もあります。息子は12月に食欲が落ち、喉通りの良いものを好んで食べていましたが、結果として栄養が偏り、パワーが出なくなったため、1月に入ってからは栄養バランスの管理をし、受験当日にも午後受験への移動手段や時間、代替手段なども準備を整えました。メンタル面でも、親だけで支えすぎようとせず塾の先生や担任の先生、祖父母や叔父叔母や友人など子どもにとって必要な人の力を借りて、いろんな方に支えられ、最後は息子が踏ん張って合格することができました。 親は子どもを一番近くで見ている分、感情が揺さぶられることも多いと思いますが、自らを奮い立たせて頑張っているお子さまの一番の応援者でいてあげてください。 すべての受験生と保護者のみなさまに心からエールを送ります!(2022年度中1H保護者より)

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塾の先生から、三次試験まで受ける覚悟でいてくださいと、言われていた息子。 結果、本当に三次までチャレンジしました。 併願校も含め、何度も息子は大泣きをしました。 反抗期です。その都度、かなりの暴言もありました。 でも私(母親)や父親、家族は、なにも気にしていないフリをしました。試験会場の送迎時は、親もとてつもなく緊張します。 それでも、毎回笑顔で送り迎えをしました。劇団四季に入団したつもりで。女優になったつもりで。 親よりも緊張しているのが、受験生本人、息子だからです。 三次試験の見送りの時に、息子が振り返って手を振りました。 もちろん親は、最大の笑顔で見送ります。 そのあと、息子が見えなくなってからは、私は大号泣をしました。 この数年間息子が努力した成果が出せる最後の日だと思うと、息子を見送った後には涙が止まりませんでした。 受験生は、直前まで伸びる!と言われていて、半信半疑でしたが、本当です。 受験期間中の息子の成長は、とても大きく感じました。 今では、本物の反抗期真っ只中で、学校の様子すらまともに話してくれません(笑) が、毎日休まず、笑顔で登校する息子を見ているだけで、楽しい中学校生活であることが伝わってきます! ご子息を信じて、ご家族は、是非笑顔で過ごしてください! まだまだコロナも不安な受験ですね。どうかご自愛ください。頑張れ!!!(2022年度中1D保護者より)

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試験初日から最終日まで諦めず親子で走り抜いて下さい!試験を受ける度に気持ちも強くなります。 息子は自分が本当の受験生になったのは2月1日からだったと言っておりました。 あと少しで本番ですがご子息はまだまだ学力も伸び、精神面も強くなります。 頑張ってください!応援しております。(2022年度中1F保護者より)

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受験生の皆さん、3年間のどれだけ頑張ってきたかを解答用紙に全てぶつけてください。皆さんの頑張りが必ず先生たちに伝わります。 今までの自分を信じ、大きなチャレンジに挑むことを楽しんでください。 保護者の皆様、お子様が受験に挑んでいる間、何もしてあげられない無力さを実感することと思います。しかし、きっとそれが親としての人生なのだと思います。親はただ子供を信じ、見守るのみです。全ての経験がお子様にとって最高の経験になります。受験までの長い道のりを共に歩んだことが親子にとって貴重な宝になります。(2022年度中1H保護者より)

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我が家は最後まで地理が足を引っ張り(今も?)、残りの1ヶ月は過去問を解きながら4年生の教科書を引っ張り出してやり直させました。本試験まで1ヶ月を切りましたが、もし苦手な分野があるのならば、4年生から解き直してみるとどこが理解できていないか見えてきます。 まだまだ成長します。大丈夫です! 逗子開成はとても面倒見がいいです。私が感動しているのは、「本日このような手紙を配りましたので、ご子息を通してご確認ください。」とメールが来ることです。おかげさまで提出期限のある手紙を息子からもらい損ねることがありません。 あとイベントが多く、男の友情と団結力を感じることがとても多いです。 4月に120期生として入学できることを心よりお祈りしています。(2022年度中1D保護者より)

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最後の最後まで諦めずに、本人の意思を尊重した後悔のない中学受験になりますように。(2022年度中1D保護者より)

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直前期は生活リズムが崩れないよう、体調管理の為に朝一緒にウォーキングをしていました。 入学後は学校環境はもちろんのこと、お友達にも恵まれ毎日本当に楽しそうに通学しております。 春はすぐそこ!受験当日を元気に迎えて、今までの頑張りを十分に発揮できるよう応援しています!(2022年度中1A保護者より)

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【逗子開成は努力を裏切らない学校です】 12月の模試で絶望的な結果が出てしまい、落ち込む息子に「模試で良かったじゃない!本番は大丈夫!」と明るく笑顔で励ますものの、内心は不安で不安で仕方なかったです。 過去問も、合格点にかろうじて届き始めたのは、入試日のわずか数日前でした。 息子本人が、入試があと3日早かったらヤバかったと言っていました。 1月に入ってからも、入試当日まで伸び続けるというのは本当でした!ご子息の力を信じて、最後まで走りきれますように!!!心より応援してます!!!(2022年度中1G保護者より)

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この時期、受験生本人も、支える御家族もヒリヒリとした毎日をお過ごしのことと、昨年の我が家を思い出しつつお察し致します。ですが、これから迎える2月の本番から結果が出るまでの一週間はご子息はもちろん御両親の人生史上最長の一週間となると断言できますので、まずはその一週間のために気力体力を充実させることが何より大切です。受験生本人と御家族の皆さまがその日を無事に迎えられることを心よりお祈りしています。 逗子開成の合格証書、感動しますよ!そして入学後はここに決まって本当に良かったと今でも親子で何度も言い合うほど良い学校です。わずか9歳から始まった3年間の長い受験生活はまもなく終わり、その後にきっと最高に楽しい6年間が待っていますので、あともう少しだけ頑張ってください!逗子開成の受験生とその御家族の皆さまを我が事のように応援しています。(2022年度中1G保護者より)

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いよいよ本番が近づいてくるこの時期、、まずはここまで頑張ってきたご子息は素晴らしいです!! 振り返れば、直前期親としては心身の健康への配慮をすることくらいしかできることもなく、、でも中学受験を通して乗り越えてきたたくさんの葛藤は、親子の絆を強く太く育ててくれたと思います。中学受験をやり抜いたあかつきには、ご子息を丸ごと認めてあげて下さい。どの結果でもご縁がそこから繋がるのだと思います。 逗子開成にはどんなお子さんでも居心地の良さを見つけられる包容力、どんなタイプのお子さんでも活躍できる様々な場があると思います。ご縁のある皆さまが中学一年生として仲間入りして下さることを楽しみにお待ちしております。 あと一踏ん張り。体調に気をつけて、最後までやり抜けられるよう陰ながら心より祈念しております!!(2022年度中1F保護者より)

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受験生の皆さん 最後の最後の最後まで諦めずに! 努力してきた思いは必ず叶います! 保護者の皆さま 落ち着かない日々をお過ごしかと思いますがあと少しです。お子様を信じて当日はぜひ笑顔で送り出してあげて下さい。親子で応援しています!(2022年度中1C保護者より)

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今年の受験はあと少しで終わり、みんなここまで頑張ってきました。本番に近くなるうちに乗り越えられるか、心配するのは誰も同じです。最後まで手を抜かず頑張れば、きっと良い結果を待ってます。みんなの健闘を応援します!(2022年度中1E保護者より)

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受験前のこの時期は、取りこぼしのないように今までやってきたことを信じて、取り組めるよう声かけをしておりました。受験生と保護者のみなさん、逗子開成での時間は、親も子もとても楽しいです!!春にみなさんと笑顔でお会いできますように。(2022年度中1B保護者より)


【以下1月6日更新】

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【雲の上はいつも晴れ】 この言葉を応援メッセージとして息子に贈りました。 模試の判定で全然良い結果が出なくて、志望校変更がちらつく中、過去問にくらいつき、必死でやっている息子を信じたいと自分に言い聞かせました。 代われるものなら自分が代わってやりたいとすら思い、2月1日は会場に入る後ろ姿を眺め、様々なことが頭を巡り、涙が出ました。 その日を迎えたら長いようであっという間に過ぎ去っていきます。 受験直前まで伸び続けるというのは本当だと思います。 今はとても苦しい時間かもしれませんが、全力で立ち向かっているご子息、ご家族の皆様に笑顔が咲く事を願っております。  最後まで、頑張っているご子息、今までやって来た事を信じて走り抜いて下さい。 本当に良い学校です。 先生方もとても愛情を持って育てて下さいます。 【雲の上はいつも晴れ】 全ての受験生に満開の桜が咲きますように。(2022年度中1E保護者より)

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昨年の試験前はオミクロン株が大流行し、勉強以外にも気を使うことが多く、気の張り詰めた年末年始でした。2月1日の朝、試験会場へ入っていく息子の背中を見送りながら、この日を無事に迎えられたことに安堵したのを鮮明に覚えています。 我が家は、学校とのご縁をきっかけに4月から逗子へ移住をし、海の近くでの暮らしをはじめました。息子は、逗子開成でしか得られない経験や、仲間との毎日を楽しんでいます。 大変な毎日が続いていると思いますが、本番で今まで積み上げてきたものを出し切って、楽しんで試験に臨めることを祈っています。逗子海岸でお待ちしています!(2022年度中1B保護者より)

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これまで受験サポート本当にお疲れ様です。 この時期カレンダーを見るのが怖かったです。 でも、親以上に不安な気持ちを持ちながらも頑張っているのは子供ですよね。 だから追い詰めてしまうような言葉や、表情にならないよう気を付けました。 絶対大丈夫!!と塾の先生からも言われた『逗子開成』よりもはるかに偏差値の低い学校は残念でしたが、こちらには合格を頂きました。 子供はミラクルを起こしてくれる不思議なパワーを持っています。 後は、今まで頑張ってきた成果を存分に発揮出来るようにご飯をしっかり食べさせ、健康面でも受験の最終日まで見守るのみです。 暗記物などの追い込みで頑張り過ぎて夜更かしせずに早寝が絶対に良いです。 受験の日は、かなり朝早く起きるので、(起きて脳を活性化させたほうが良いから)慣れるためにも。 子供は親が思っている以上に強いものです。 信じて親子で乗り越えましょう。 沢山の桜が咲きますように応援しています。(2022年度中1E保護者より)

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受験直前のこの時期は精神的に苦しいと思いますが、保護者の方は美味しいものを食べたり時々リフレッシュしながら、当日息子さんを元気に試験会場に送り出してあげてください。思いは息子さんに伝わっていると思います。 ちなみに逗子開成の試験が終わり、受験生が一斉に外に出てきた時、メガネ・マスク・似たような格好の子が多くて探すのが大変だったので何か目印があったほうが見つけやすかったと思いました。ゴールまであと少し。親子で走りぬいてください!応援しています。(2022年度中1A保護者より)

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受験生の皆さん、そして保護者の皆さま 残りあとわずかで入試本番ですね。風邪を引かないか、怪我をしないかと心配する日々かと思います。 去年受験生だった息子はお腹が弱く、模試の前などトイレに籠ってしまうことが多い子でした。案の定、入試当日も最寄りの駅でトイレに立ち寄り、最後の最後まで気の落ち着かない時間を過ごしましたが...。無事ご縁のある学校に合格し、今は楽しく通学しています。 子供は親が思っている以上に確実に成長しています。困難にも立ち向かえる度胸も知らぬ間につけています。不安なことも多々あると思いますが、皆さんが頑張って来たことが十分発揮出来るよう、心よりお祈りしています。(2022年度中1E保護者より)

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今は不安や焦りがいっぱいかと思いますが、母が落ち着いていれば子どもは安心して実力を発揮できる様に思います。 逗子の海の様にどーんと構えて送り出してあげて下さい。 逗子開成。良い学校です。 息子は、暖かい先生方と穏やかな友人達に囲まれて伸び伸びと学校生活を過ごしています。(2022年度中1B保護者より)

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受験生の保護者の皆様 いよいよ何年も準備してきた受験本番が近づいてきましたね。一年たった今でも、今の皆様の緊張感、ドキドキと期待と不安、全ての気持ちが思い出され、他人事とは思えません。神奈川県の受験生は埼玉県や千葉県の前受で○をいただいていても、通える範囲でなく2月1日からの数日に全てがかかります。今年はコロナだけでなくインフルエンザも流行があり、気が気でない毎日だと思います。 本番は子供一人で闘ってきます。親は見送るのみしかできません。自分の力でここまで来たと本人が思い、自信につながることで本番の緊張感が良いものになるよう、ここからは一歩ひいて見守ることも必要かもしれません。逗子開成に入学したら、自立・自律と促されどんどん子供は一人で歩むようになります。受験日はその第一歩だと思います。ただ、体調含め、想定外のことが起きるかもしれない場合に備えて、万が一の万が一の併願校だけは親の責任にてきっちり調べ上げておいてください。2月7日や2月10日あたりまで受験日がある学校はあります。小さな規模の学校や中学受験塾が紹介しない学校の中にも良い面がある学校はあります。本人に伝える必要はないです。万が一の用意があると、親の精神安定剤になり、子供に対する焦りが収まります。今まで頑張ってきた息子さんに、どこか一つだけでも通える範囲からのご縁があるように、そして進路を自分で選択できるようにしてあげてください。受験結果が本人希望でなくても、広い海を背景にした逗子開成にはゆったりとした雰囲気があります。自然が為せる技かもしれません。少しずつ少しずつ学校を受け入れていけると思いますし、同じようなお友達がたくさんいるので、自分だけではないと思えると思います。2月の体験が、12歳の男児を少年に変えます。今までの小学生時代とのお別れだと思い、受験日に一人で校舎の中に入っていく息子さんを見送ってあげてください。たくさん頑張ってきました。気持ちが最後は大切です。まっすぐ本番に迎えるよう、親は慌てずにどんと構えてください。ご子息が力をだしきれるよう、祈ってます。(2022年度中1H保護者より)

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お母様、お父様、ここまでお子様を見守って、長い期間伴走してこられて、本当にお疲れ様でした。これまでのお子様の努力は決して裏切りません。お子様が笑顔で合格のフィニッシュラインを切れますよう、そして共に学園で学ぶことができますよう、心より願っております。(2022年度中1B保護者より)

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その他の活動

中学1年生 OPヨット講義①~④

2023/01/24

①揚力

この時期中1はヨット製作と並行して
ヨットがなぜ進むのかや、安全知識などを講義形式で科学的に学んでいます。

ヨットに乗り海に出る時、天気や吹く風など同じ日なんてありません。
今日は横から、前から受ける風でどうやってヨットは前に進んでいるのかについて、ヨットが進む仕組みについて学びました。

揚力が生まれる瞬間は飛行機と同じ原理です。

そのことについて、実際に紙に息を吹きかけてみることで、揚力が生まれる状況などを分かりやすく教えてくれました。

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また、雨で傘をさす時、風が前から吹くと私たちは自然に傘を前に倒しています。傘を使いながら、横から吹く風を定規と三角定規を使いながらと、普段使っているものを例として説明するシーンはとてもわかりやすかったです。

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そして最初は目に見えない「揚力」について少し難しそうにしていた生徒たちも途中から「あ、わかった、なるほど!」という声がきこえてきました。

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②ロープワーク

ヨット実習で海に出る時、ヨットに乗っているのは自分一人。自分の身は自分で守らないといけません。
ヨットの帆を固定するロープが解けてしまったら自分の力で結ばなければいけないですし、溺れてしまった時は救助される側も安全に救助してもらう準備をしなければなりません。
そんなヨットに乗るために必要な基礎であるロープワーク。本時は3種類の結び方を学びました。

まず一つ目はエイトノット。
滑車などからロープが抜けないよう、コブを作る結び方です。先生お手製の結び方の見本のおかげでわかりやすくスムーズにクリアすることができました。

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二つ目はクリートヒッチ。
クリートと呼ばれるロープを固定しておくためのT字型の部品に、帆を上げ下げするロープをとめる時に使う結び方です。
この辺りの結び方から少し苦戦しつつも、生徒同士で教え合いながら無事クリアすることができました。

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船を桟橋に止めたり、時には救助に使ったり、海の上で最も便利で多く使うのが、三つ目のボーラインノットです。
輪をつくる結び方ですがロープを引っ張ってもその輪が小さくなりません。

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最初は難しくて結ぶのに時間がかかりましたが3つめの結び方も、一番早い生徒は6秒でクリアしていました。

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③海上での安全

海に出るにはまず天気予報を確認することがとても大切です。ですが天気は一定ではありませんし、最初はおだやかな風も強くなる可能性だってあります。100%安全な日などはありません。
スクリーンには荒れた逗子湾の動画が映し出され、自然の中で行われるヨット実習そのものについて改めて考えます。
本時は、転覆した時の対処法、自分の身を守る為どのような行動を取る必要があるのかなどについて学びました。

まずはライフジャケットについてです。
①チャックを必ず閉めること
②腰紐を蝶々結びで結ぶこと
着用する際、この2点をしっかり守らなければいけません。
実際に着用し、なぜ守らなければならないのか考えます。

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また、落水する時に意識がない可能性もありますが、ライフジャケットは胸側と背中側で浮力体の厚みが違うので自然と上向になるということなど、ライフジャケットの性能についても知ることができました。


次は転覆してしまった時の対処法です。
まずはヨットの起こし方を動画を見て学びました。

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そして万が一、救助される状況になった時には見つけてもらうことが大切です。
見つかりやすくする為、また体力温存の為にも船から離れないこと。
船についているロープは紫外線や海水にも負けないよう数100kgの物を吊り上げることができるくらい丈夫なものを使っています。転覆した時に船の下に入ってしまうとそのロープに絡まる可能性があるので絶対に入ってはいけません。
ヨット実習中に、もしもそのロープに絡まった時は救助艇に必ず用意している、ロープを切る専用のナイフを使います。
とても丈夫なロープですがそのナイフを使うと生徒の力でも一瞬で切ることができました。

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海上での安全について、映像や体験談、実際にナイフやスクリューなどの道具に触れることでわかりやすく学ぶことができました。

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④ヨット製作に使われる材料

本時はヨット製作の際に使われる木材や金属の種類について学びました。

船の骨組みに使われるラワン材は、日常生活では内装材として使われることが多く、また船艇に使われるフィンランドバーチは普段は家具などに使われることが多いようです。

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この教室の机には合板が使われていたので構造を実際に見て確認します。

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次に金属ですが、鉄は塩水で錆びてしまうので、錆びないステンレスやアルミニウムがヨット製作に使われます。
そして軽いアルミニウムと、それより重いステンレスの用途によっての使い分けなどについても説明してくれました。

実際に日常生活で使っているものと結びつけることで、木材や金属の特徴などをわかりやすく学ぶことができました。

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技術家庭を教える内田先生は、「技術科は主要5教科を日常生活にくっつける接着剤のような教科だと思っている。」とおっしゃっていました。

高2になると文理分け、高3になると国立や私立のコース分け、その先は大学選び、就職、結婚と、大人になるということは自分で自分の進む道を選択しなければなりません。そして全ての判断は自己責任となります。

「自分の身は自分で守る」ということもヨット実習を通して学んでほしいという狙いもあるとお話をしていただきました。

その後の生き方や人生にも深く繋がる、とても大きな学びとなる授業でした!

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学習活動
海洋人間学

高1社会科(歴史総合)の授業

2023/01/18

アメリカの第7代大統領のジャクソンはアメリカ西部への発展および領土拡大の為、ネイティブ・アメリカンを強制移住させました。ネイティブ・アメリカンの中でも、チェロキー族は文明化を受け入れていたにも関わらず、冬に移住させられ1万2千人のうち4千人が命を落としてしまいます。いわゆる西漸運動が、神から与えられた使命であるとして正当化する主張を「明白な天命」と呼び、それを表した絵がこちらの絵です。

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今回は、高校1年生 社会科 歴史総合の授業を見学しました。

 

教科書を読み、多くの生徒が疑問に感じていた、「何故ネイティブ・アメリカンは追い出されなければならなかったのか?」という大きな問いについて考えるという授業でした。


そのために、

・この絵(「明白な天命」)をみてどう思ったか。

・チェロキー族は、どこまで文明化していたのか。

・ジャクソン大統領はなぜネイティブ・アメリカンを強制移住させたのか?

といった小さな問いについて、資料に基づき考えていくという形で授業は展開しました。

「明白な天命」をみて、まずは各自で考え、

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グループになってお互いの意見を交換します。

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・左が暗く、右が明るい
・暗さは先住民へ負の感情を持っているから
・負の感情の持ち主は進出する側
・明るさは文明化、新しい時代を表す
・左へ動物が逃げている

などの解答がありました。

そこで現時点でのネイティブ・アメリカンが追い出された理由ついて考えると、

・言語の違いがあるのではないか
・発展を拒むのではないか
・土地が必要なのではないか

などの回答がありました。

生徒達は「発展(≒西洋文明)を拒むのではないか」と予想しましたが、ネイティブ・アメリカンの中でもチェロキー族は、発展をある程度受け入れていました。

それでは、チェロキー族はどの程度文明化(≒西洋化)していたのでしょうか?先生から選択肢が提示されます。

 

①農業を行う②キリスト教化

③学校教育④文字を持つ

⑤新聞を作る⑥憲法を作る

⑦議会を作る⑧大統領がいる

 
1つ1つ、実施していたと思うものに、生徒が挙手をしていきました。

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正解は......
なんと全部でした!

そして、チェロキー族の作った文字や新聞、憲法などが紹介されました。

 

それでは、ジャクソン大統領はなぜチェロキー族を含むネイティブ・アメリカンを強制移住させたのでしょうか。

ここで、ネイティブ・アメリカンの強制移住に関するジャクソン大統領の考えと、強制移住をやめるよう求めたチェロキー族の嘆願に関する資料が配られました。そして、強制移住をさせた理由について考え、アメリカ大統領とジャクソン大統領の政策について整理したところで本時の授業は終了しました。

 

「なぜ起こったのか?」までしっかり理解せずに歴史の出来事を覚えてしまうと時系列や因果関係がわかりにくくなってしまいがちですが、「なぜ?」「どうして?」をしっかりと深く考えお互いの意見を聞くことで流れを掴み、「覚えた」ではなく「理解した」に繋がるのですね。また、市民となった人と追い出された人たちの間には、どんな違いがあったのか。それは歴史という枠組みを越えた、普遍的な問いであるようにも感じました。

 考える力を育てるということが、勉強においても将来的にも大切であり、そのような時間を大切にしている、自分の考えを積極的に発表する生徒の姿を引き出してくれる、そんな素敵な授業でした。

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【PTA活動】荏柄天神社参拝と高 3 激励会

2023/01/11


12月10日(土)、冬晴れの良いお天気に恵まれ、PTA役員一同、高校3年生の合格祈願のため「学問の神様」菅原道真公が祀られている荏柄天神社へ参拝し、祈願鉛筆を拝受してまいりました。

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1月10日(火)、体育館で高3激励会が催されました。校⾧先生からは「3 匹のカエル」のお話がありました。悲観して諦めたり、楽観して何もしないのではなく、今、自分ができることを精一杯もがいて必死に頑張ることで何か得られる、結果が出てくる。受験を目前に控え、もがいている生徒の心に響いたことでしょう。

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 その後、PTA 副会⾧から合格鉛筆、生徒会⾧から千羽鶴の贈呈が行われました。最後に和太鼓部の力強い演奏で会場は盛り上がりました。高3の生徒たちは終始笑顔で明るく元気だったのが印象的でした。

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 「人事を尽くして天命を待つ。」逗子開成で頑張ってきた君たちなら必ずできる!自分の力を信じて大学受験に臨んでください。

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