
2023年4月17日。逗子開成がこの世に誕生してから119年と364日が経過しました。
明日はいよいよ120周年の記念日。記念式典の会場準備も万端、いよいよ明日を待つばかりです。

翌朝。天候に恵まれ、最高の120周年記念日となりそうな予感がします。

会場の様子。たくさんの来賓の方、生徒たちと記念すべき式典を迎えられそうです。
体育館の外のベンチにはこんな撮影スポットが誕生していました。学校中で全部で9か所あるようです。みんな、制覇できるかな?

体育館の後方を見上げると、プロジェクターが何台もならんでします。何に使うのでしょう・・・。

生徒たちが集まってきました。

発表を控えた120周年プロジェクトの生徒たち。最後のセルフリハーサルをしています。

いよいよ式がはじまります。司会は高校1年生北島君。教師顔負けの落ち着いた司会ぶりでした。きっとその裏にではたくさんの準備・練習の時間が隠れていることでしょう。

開幕を彩ったのは和太鼓部の演奏。体育館中の空気を震えさせる迫力の演奏でした。
続いて、校歌の斉唱です。数年ぶりに体育館に生徒たちの歌う校歌がこだましました。

学校長式辞。120年の歴史の重みを感じさせる重厚なスピーチでした。逗子開成の歴史を語る中で「関東大震災」「太平洋戦争」という言葉が出てくるたびに、改めて先輩方が積み重ねてきたものを実感しました。

理事長式辞。今は亡き徳間康快元理事長が「逗子開成を日本一の学校にするんだ」といつもおっしゃっていた、という言葉にはっとさせられました。徳間先生、および先人たちの思いを受け止めて、これからも挑戦を続けていかなければなりません。

逗子市長の桐ケ谷覚様からご祝辞を賜りました。「逗子市に逗子開成中学校高等学校があるのは市長として、また市民として誇らしいことです」とおっしゃっていただいて身の引き締まる思いがしました。我々も逗子市の一員であることを改めて誇りに感じ、よりより未来を作っていきたいと思います。

続いて神奈川県私立中学高等学校協会理事長の工藤誠一様より、「志を雲より高く持ち」「未来の海へ舟を出す」など逗子開成がこれまで歩んできた軌跡を大切に考えてくださるご祝辞を賜りました。

生徒たち、みな真剣なまなざしで傾聴していました。

ここから120周年プロジェクトの生徒たちの出番です。この日のために1年間かけて活動してきたことを、見事なパワーポイントを駆使して発表してくれました。
まず、気候変動対策チームが、この1年間の活動を発表します。世界にはどんな問題があるのかを調べ、町へ、世界へ、取材を重ね、未来に向けた3つの提言をまとめました。



続いて記念グッズ作成チームより発表です。


お祝いのためにグッズを作っておしまい、とするのではなく、120周年というタイミングを、変化を起こす機会ととらえ、ペットボトルごみを減らすための活動につなげました。「景色を変える」とはまさにこういうことなのかもしれない、と感じました。

あ、LINEのスタンプ!これは入手したい。売上はUNICEFに寄付されるそうです。
生徒たちからは、同じ仲間たちの熱心な活動ぶりを目の当たりにし、惜しみない拍手が捧げられました。
続いて式典ビデオチームより、この日のために時間をかけて作成した映像の発表がありました。



世界各地の姉妹校からお祝いのメッセージが届きました。あらためて、逗子開成の世界とのつながりを実感する機会となりました。
ここで会場がどよめきます。一斉にどよめきます。

ここで歓声があがります。一斉に歓声があがります。


在校生のインタビューもあり、とても中身が濃い映像作品でした。

スタッフロールが流れる中、生徒たちから自然と拍手が沸き起こりました。

120周年プロジェクトの生徒たち、一同、礼。この日一番の拍手。なかなか鳴りやまない拍手でした。

ここで生徒会長の宮山君が登壇します。会場からは歓声が聞こえてきました。「逗子開成は生徒のやりたいを止めない校風。それはきっと120年かけて受け継がれてきた校風です。」という言葉に心を動かされました。「自主自律」「生徒自治」という言葉とともに未来を語る姿に頼もしさを感じました。

いよいよ式典もフィナーレが近づいてきました。吹奏楽部が「開成賛歌・海」を演奏します。

演奏に耳を澄ませていると、次の瞬間、体育館前面に大きく映像が映し出されました。プロジェクションマッピングです。

本校卒業生である宝塚大学の渡邊哲意教授が、本校写真部と協力し、この日のために準備をしてくれました。

吹奏楽部の見事な演奏。迫力満点のプロジェクションマッピング。皆ここが体育館であることを忘れ、この空間に没頭しているようでした。

司会の北島君の閉会の辞とともに、式典が終了。体育館は名残惜しさに包まれました。それだけ素敵な時間を、生徒たちが作ってくれました。

興奮冷めやらぬ生徒たち。

外では新聞社の取材を受ける姿。
早速記念パネルの前で写真をとる生徒たちもいました。
120周年記念式典、いかがでしたでしょうか。我々教師にとっては「学校は生徒たちのものである」という事実を、とても素晴らしい形で再確認する機会となりました。120年、32000人以上の生徒たちが築き上げてきたこの逗子開成中学校・高等学校から、今後も数多くの素晴らしい生徒たちが社会に旅立っていくことを強くねがって結びとさせていただきます。