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国立歴史民俗博物館に行きました!

2016/06/25

6月18日(土)土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第一回 国立歴史民俗博物館編が実施されました。

今回のテーマは双六!!

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開館と同時に入館し、まずは研修室にて「双六」について学びます。「盤双六」と「絵双六」の二つがあり、「双六」という文言に注目すれば、『日本書紀』にすでにその記述が見られることや、賭け事とセットとなって史料上にあらわれること等を具体的な資料(訴訟文書や『中右記』『言継卿記』などの古記録)をもとに考えます。

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続いて、歴博よりご提供いただいた館蔵の『百種怪談妖物双六』で遊びます。この双六は、一壽齋芳員による江戸時代の飛び双六です。遊ぶことで、一般的な「巡り双六」ではなく、「飛び双六」の特徴について確認しました。「四回連続で一本足だ~」「また野伏魔だ~」「お岩もうやだ!」などの言葉が飛び交います。飛び双六を楽しむのと同時に、飛び双六が初学者への教育等で活用された背景を身をもって学びました。

ウオーミングアップはここまで。展示室へ向かいます。今回は、第三展示室の展示を活用した双六づくりが課題です。まずは、個人シートへの記入です。自分がつくりたいテーマやマス目のコメントを考えます。そしてシートへの記入後、班行動開始となります。意見を言い合いながら、双六づくりをおこないます。初対面同士の班や他学年同士の班もありましたが、さいころを振ったり、各マスのコメントを考えていくなかで、かなりうちとけた様子でした。たくさんの笑顔をみることができました。

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天保年間の一揆の様子を知ることができる「夢の浮橋」という資料を紹介した「近世の一揆」に関する展示と「養蚕」に関する展示をまとめて双六化しようと試みた班もありました。「このタイミングで一揆はありえない」「生糸を売る」「お金の要素をいれてみたらどうだろうか?」「裏ルートをつくれば?」などと話し合っていました。また、「あがりがすごく早すぎる」「逆転がなさすぎる」「休みが多すぎる」「トラップが多い!」などとゲームバランスにこだわっている班もありました。

各班完成後、展示内容と制作した双六の内容について発表してもらいました。その発表内容とあわせて、双六の出来を評価シートに書き込みます。実際にさいころをふって、他班が制作した双六で遊んでみるのです。
大変盛り上がりました!!

ただし、「歴史的な背景」を「双六」のなかに盛り込むことの難しさを各班製作双六から読み取ることができましたので、帰校後に、より完成度の高い、改良した双六製作を行うことをそれぞれの班と約束して、現地解散としました。

千葉県の佐倉までの道のりは遠く、ちょっとしたミニ遠足となりましたが、学ぶことの楽しさを感じる一日となりました。

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