2022年3月 - 逗子開成ニュース

考えて自分を磨く

2022/03/31

気持ちのいい青空の下トレーニングに勤しむ陸上部。練習をあたたかいまなざしで見守る顧問の早水先生にインタビューしてみました。

Q 目標は?

A ひとりでも多くの選手が県大会に出られることです。

Q そのためにどんなトレーニングを課しているのですか?

A トレーニングをするのは彼らです。キャプテンを中心に彼ら自身でトレーニングをしています。その中でアドバイスを求められれば答えますが、基本的に彼らが自分自身を磨いているのを見守るのが私の仕事です。上意下達で教え込んじゃう方が楽なのかもしれませんがそれでは学ぶことが少ない。達成感も得られにくい。部活を通して人として多くのことを学んでほしいので、私から何かを教え込むようなことはしないようにしています。

Q 普段は平日週2回しか活動ができない中で、毎年多くの選手が県大会に出場している。秘訣はなんですか?

A 頭を使って練習をしていることでしょうか。練習をただするのではなく、それぞれの練習にどういう目的があるのかを考えながら、うちの選手たちは各自がそれぞれ意識すべきポイントを意識しながら練習をしている、その積み重ねだと思います。

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自分の伸ばすべきところを意識してトレーニングする選手たち

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力強く腕を振りレース終盤での加速を向上するために上半身を鍛える選手

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マッサージも大切なトレーニングのひとつ。選手同士でマッサージをしています。

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これは腸腰筋を鍛えているのだ、と選手たちが教えてくれました。

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4月2日の記録会に向けて幅跳びの練習にいそしむ高1の選手。自己ベスト更新、期待してます!

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クラブ活動報告

白球をおいかけて

2022/03/30

グラウンドで中学野球部が練習していました。

本校の中学野球部、昨年度、なんと神奈川県ベスト8に進出したのです。それも2回も。私立の中高一貫校がそこまで進出することはなかなかないこと。平日週2回までという活動日数の制限がある中でいったいどうやって強くなっているのでしょう。練習風景をのぞいてみるとさまざまな工夫がなされていました。

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バトミントンの羽根をネットに向かって打つ練習。バトミントンの羽根は滞空時間が長いため、ミートポイントの確認と狙った方向に打つ練習ができるそうです。

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グラウンドを囲むネットを利用して、横一列になってボールを打っています。こうすることで数多くの選手が同時にたくさんのボールを打てるのですね。

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可動式のネットが効果的に配置され、限られたスペースでたくさんの打撃練習が繰り広げられています。

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真ん中のバッター、とても力強いスイングです。バドミントンの羽根を使った練習は周りを気にせずにフルスイングできるというメリットもあるとのこと。

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ロングティーという練習です。実際のボールを思いっきり遠くに飛ばすことができます。選手にきいたところ、一番人気の高い打撃練習だということです。

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ピッチングマシンもありました。それも2台。すごい速い球ですが負けじとフルスイングしています。これだけ速い球が練習で打てるのであれば試合での活躍が約束されたようなものですね。


中学野球部は毎年一学年20名以上の部員が入部します(神奈川県で一番部員の多い野球部なんだそうです)。それだけ多くの部員が限られた時間でいかに効率よくうまくなるかが考え尽くされた練習が繰り広げられていました。「この練習にはどういう意味があるの?」と聞くと選手自身がその練習の目的を言葉で説明できることがとても印象的でした。

部員の半分は野球未経験者からのスタート。その中で現在レギュラーとして活躍している選手も何人もいます。また、公式戦・練習試合、それらを通してあらゆる選手が試合への出場機会を得られるのも逗子開成野球部の魅力です。

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クラブ活動報告

学校を支えてくださっている方々

2022/03/29

先日学校を歩いているとある男性がお花の手入れをしてらっしゃいました。普段お見かけしない顔だったので「お花屋さんかな?」と思いながら声をおかけしたところ、なんと本校卒業生の保護者の方でした。ご子息が卒業してもなおボランティアグループ『フラワーサークル』の一員として、敷地内の花壇の手入れをしてくださっていたのでした。

逗子開成は敷地外のみならず敷地内も自然に恵まれ美しいと普段から思っていましたが、その一部を卒業生の保護者の方々が支えてくれているとは。感謝の想いとともに、もうすぐ120年を迎える本校はその長い歴史の中でさまざまな方々の想いがタスキのようにつながれて今にいたるんだなあ、そんなことを実感した瞬間でした。この日はたまたまおひとりでしたが、他のメンバーの方々ともお会いできた時にはまた紹介させていただきます。

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『フラワーサークル』の吉田さん

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正門から海へと向かう道を彩る花たち


別の日、ふと見上げると窓を掃除してくれている方がいらっしゃいました。

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こちらは本校が契約をしているプロの方。ちょうど海側校舎の窓を掃除してくださっているところでしたが、海側は塩のせいでこまめに掃除をしないとすぐに悪くなってしまうということでした。私はこの2年間海側校舎の教室で生徒ともに時を過ごしていましたが、そういえば窓がいつもきれいで、そこから見える海はいつも絶景でした。

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私達の日常を支えてくださっている方々への感謝の想いとともに、私も新年度の準備をしようと思います。

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今日の一コマ

土曜見学会

2022/03/28

3月26日に2021年度最後の土曜見学会が行われました。

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20-30名のグループで各施設をまわります。

こちらのグループは社会科主任の先生が引率してくれました。

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本校自慢の温水プールを見ながら1.5km全員完泳までの道のりをお話したり

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通りかかった生徒に突撃インタビューをしたり

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後輩の応援にかけつけていた卒業生もインタビューに答えてくれました。

土曜見学会の引率はさまざな先生方が手を挙げて買って出てくれます。逗子開成勤続30年以上の教科主任の先生など、学校の柱を担っているような先生が率先して手を挙げてくれるところもまた、逗子開成の良さだなあと実感しています。


おかげさまで好評のうち幕を閉じた今年度の見学会。来年度は以下の日程で開催予定です。

2022年

・4月16日(土)

・6月25日(土)

・7月25日(月) 26日(火) 27日(水)

・9月10日(土)

・12月10日(土)

2023年

・1月14日(土)

・3月25日(土)

なお、社会状況によって変更・中止となる場合がございますので、

実施の有無、申込開始日等はイベント申込サイトでご確認ください。
(各イベント開催日の2週間前までに情報更新いたします)

※すべて事前申込制です。

皆様のご来校をお待ちしております。

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説明会・公開行事情報

【松坡文庫研究会】呉昌碩の書

2022/03/26

松坡文庫研究会の活動  呉昌碩の書

 鎌倉市中央図書館に田辺松坡先生への為書の付された呉昌碩の書(絹本 篆体四字)があります。このたび、鎌倉市図書館振興基金活用事業の一つとして、同様に松坡先生への為書のある小野湖山の書、松方正義の書と共に修復保存とデジタル化が行われました。

 呉昌碩(ご しょうせき 1844~1927)は、中国清朝末期から民国にかけて活躍した画家・書家・篆刻家で、清代最後の文人といわれ、詩・書・画・篆刻ともに精通し、「四絶」と称賛されています。中国近代で最も優れた芸術家であると高く評価されています。

 篆体の四大字は「陶謝流風」。陶淵明(365~427)と謝霊運(385~433)の二人の優れた詩人が遺した美風ということです。陶淵明も謝霊運も晋末宋(南朝)初の詩人で、前者は田園詩をよくし、後者は山水詩に長じ、共に自然景物を描くことに優れていました。最初に「陶謝」と併称したのは杜甫でした。呉昌碩は松坡先生に陶謝の詩風を継ぐべしと告げようとしたのでしょう。

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呉昌碩 篆体「陶謝流風」書額(鎌倉市中央図書館蔵)


 引首印(朱文方印 刻字不詳)、篆書「陶謝流風」の後に七言絶句が添えられています。

依稀仙子住蓬莱   仙子に依稀し 蓬莱に住す
五字長城七歩才   五字の長城 七歩の才
安得愚公破成柊   安んぞ 愚公 成柊(=終)を破るを得ん
榑桑風色年移来   榑桑の風色 年移り来たる

 依稀は似ているさま、長城・七歩才は優れた詩文をたちどころに作る才を称える語です。愚公が終に山を動かした(「愚公山を移す」の故事)のは何に拠るのだろうか? 結句は榑桑、つまり太陽の出る所(日本)にあるという伝説上の神木の姿を詠じていますが、松坡先生を喩えているのでしょう。松坡先生に対する呉昌碩の最大の賛辞です。

為書「松坡先生属篆乞時正甲子夏日雨窓八十一叟呉昌碩(松坡先生、篆を属さんことを乞う。時正に甲子夏日雨窓。八十一叟呉昌碩)」から、この書が贈られた時期が判ります。1924(大正13)年夏、呉昌碩は81歳でした。

 姓名印は「俊卿」、雅号印は「倉碩」。

 体裁も整った見事な書で、修復が成ったのは本当に嬉しいことです。

 この書に対して、松坡先生は感謝の意をこめた七言律詩を詠んでいます。遠い中国上海の呉昌碩先生の八十一歳に祝杯を上げた(燈下一宵稱壽觴 燈下の一宵、寿觴を称う)とあります。

 ところで、呉昌碩の詩にある愚公の故事ですが、愚公が山を動かし得たこと、松坡先生が優れた詩を詠み続けてきたこと、それはいったい何によるのでしょうか。

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松坡文庫研究会

春期講習&OBの訪問

2022/03/25

春期講習

ただいま春期講習真っただ中。うっかり積み残してしまったものがあった生徒にとってもさらなる高みを目指す生徒にとってもチャンスの時です。各学年でさまざまな講座が開講されています。

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目指す志望校に合格した、あるいは通学中の先輩が参加してくれる講座もありました。

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OBの訪問

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一年の頑張りが実り見事難関大学に合格したOBが学校を訪ねてくれました。一緒に来てくれたのは東海大学の医学部に進学した生徒ですがなんと1年生で首席となったそうです!

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こちらは柔道部のOB。後輩の練習を見に来てくれました。

約束をしたわけでもないのに来てみたら同じ学年の4人中3人がいてびっくり。

私達教師にとっても春休みはこういううれしい再会がある素敵な季節です。

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学習活動

2022年3月22日終業式&離任式

2022/03/22

午前中に中学校の卒業式を終え、午後から終業式と離任式がありました。

学校長の話

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「コロナ禍でも少しずついろいろなことができるようになってきました。ですが完全に元通りにとは今後ならないかもしれない。そんな中、制限の中でベストを尽くすことを忘れないでほしい。そして、当たり前にできていたことの大切さを再認識しながら生きていってほしい。コロナ禍での生活は見方を変えると『自分の時間を過ごせるチャンス』ともとらえられる。そこで自分を磨けるか否かは、自分次第です。」

まさにいまの時代にぴったりの話でぐっときました。今日はたった一人の高3生の卒業式もあり高橋校長先生、本日3回目のスピーチですがそれぞれにぴったり合った話をしてくれました。

表彰

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今年度活躍した生徒の表彰が執り行われました。

表彰を受けた団体・個人はこちらです。

<中学野球部>

団体

令和3年度 第48回神奈川県中学校春季軟式野球大会 ベスト8

<写真部>

白石智啓

東京ビジュアルアーツ専門学校主催「第2回高校生Instagramフォトコンテスト」準グランプリ 2位/約3500

横田 陽

出光主催「第17回「わたしのまちの〇と×」環境フォト・コンテスト2021」審査員特別賞 4位/15,558

<高校水泳部>

石田 優

令和3年度 第59回神奈川県高等学校総合体育大会 4×100mフリーリレー 第8

令和3年度 第4回神奈川県高等学校新人水泳競技大会 4×100mフリーリレー 第8

田中悠資

令和3年度 第59回神奈川県高等学校総合体育大会 4×100mメドレーリレー 第8

令和3年度 第4回神奈川県高等学校新人水泳競技大会 4×100mフリーリレー 第8

杉山 律

令和3年度 第4回神奈川県高等学校新人水泳競技大会 4×100mフリーリレー 第8

松本竜成

令和3年度 第4回神奈川県高等学校新人水泳競技大会 4×100mフリーリレー 第8

<高校柔道部>

団体 

令和3年度 第44回全国高等学校柔道選手権大会 神奈川県予選会 団体の部 5

平本悠真

令和3年度 第44回全国高等学校柔道選手権大会 神奈川県予選会 個人の部 5

離任式

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今年度で逗子開成中高を退職される先生方より最後のスピーチをいただきました。長い先生で40年からなる教師人生を凝縮したようなお話に一言とも聞き逃さないように食い入るように耳を傾ける10代の青年たちの姿を見て、思わず胸が熱くなりました。お話の内容は画像をクリックするとご覧いただけます。この日にいらっしゃらなかった家庭科の鎌田千瑛美先生、芸術家の石田浩美先生もご退職されます。先生方、本当にお疲れさまでした。

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学校学年行事

2022年3月22日(火)中学卒業式

2022/03/22

022年3月22日(火)中学3年生の卒業式が執り行われました。

開式

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本校自慢の吹奏楽部の演奏にのって開式

卒業証書授与

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担任の先生の呼名に合わせて証書を受け取ります。

コロナ禍の中で返事はできませんがひとりひとりが思いを込めて証書を受け取りました。

お祝いの言葉

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キーワードは変化でした

自分の適性を自分で決めつけて知らない世界を知らないままでいては変化はできない。遠泳、研修旅行、その他あらゆる経験を変化につながる糧にしてほしい。文理選択・職業選択、この後の人生は選択の連続。その日のために経験をたくさん積んでほしい。そしてその経験によって変化するために、自分自身の限界を決めつけずにいてほしい。

もうひとつのキーワードは選択

自分自身が選択をしたことについて、その選択でよかったと思える行動をとってほしい。そう思える人で会ってほしい。逗子開成を選んでくれたこともそのひとつ。(先日高3の生徒たちが「逗子開成でよかった」と口々に言いながら卒業していった姿とこの話が重なり彼らが6年間で何を学んでいったのかを改めて実感しました)

世界には十分な教育を受けられない15歳がたくさんいる。そういったことにも思いを馳せながら高校生の3年間を送ってほしい、と結ばれました。

卒業生決意の言葉

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A山﨑皓太郎君 B白井隆太君 C添田重樹君 D三浦悠月君 E立見倫太郎君 F工藤聡太君 G石井優斗君

中学卒業式では例年各クラスの代表者が決意の言葉を話してくれます。個人的に本校中学卒業式のメインディッシュだと思っています。それぞれのメッセージを写真に印字しましたのでぜひご覧ください。

名場面集

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学校学年行事

2022年3月1日(月)高校卒業式

2022/03/01

2022年3月1日(月)体育館にて高校3年生の卒業式を行いました。

感染症拡大防止対策として参列は各家庭1名でご協力いただきました。

学校長式辞

全文はこちら→学校長式辞.pdf

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最後に集合写真を撮るクラスも

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"めざせ!大爆笑!"

卒業生のこれからの未来がステキなものになるように祈っています。

逗子開成高等学校教職員一同

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