ニュース

周期表と金属元素~身の回りの金属材料を科学しよう~

2015/11/19

 11月14日(土)に土曜講座「周期表と金属元素~身の回りの金属材料を科学しよう~」が開講されました。この講座は,在校生のお父様であり横浜国立大学大学院工学研究院教授である廣澤渉一先生にご担当いただき,横浜国立大学構内の研究棟にて実施することができました。
 講座の前半では,身の回りの金属についての講義や実験が行われました。周期表には元素が118種ありますが,その3/4以上が金属元素であること,そのなかの2つの金属元素を組み合わせた2元合金は3200種,3つの金属元素を組み合わせた3元合金は8万5000種にもなるという興味深いお話をいただきました。また,その金属元素の割合によって生じる合金の性質の違いについて貴重な資料も見せていただきました。実験では,鉄,アルミニウム,マグネシウムなど10種類の金属を実際に手にとって,外観や重さを比較したり,シグマテスターという特殊な機械で導電率を実測したり,磁石を用いて磁性を確認したりすることで,自分たちで10種類の金属の判別を行いました。参加した中3~高2の生徒たちは,普段体験できない講義や実験に夢中になり,非常に積極的に取り組んでいました。

20151119金属元素①.jpg  20151119金属元素②.jpg

 

 講座の後半では,今回の講座のアシスタント学生であり本校の卒業生でもある水野泰輔さんと尾島憲太郎さん(ともに現在横浜国立大学大学院1年生)より,大学生活や研究内容の紹介,受験にむけてのアドバイスなど,進路について話を聞くことができました。特に高校1年生や2年生は,ちょうどそれぞれ進路選択をする時期であり,先輩たちに大学のこと,受験勉強のことなどを個別に質問をする姿も見られました。また講座の最後には,大学敷地内の様々な施設を見学させていただきました。横浜国立大学には大学としては世界最大級の大型実験水槽があり,今回は特別に海洋波を再現する実験も見学させていただきました。

20151119金属元素③.jpg 20151119金属元素④.jpg

 3時間の講座でしたが,時が過ぎるのがあっという間に感じてしまうほど大変充実した内容であり,生徒たちは日常では体験できないよい刺激を受けることができたようです。廣澤先生,水野さん,尾島さん,貴重な体験をさせていただき,本当にありがとうございました。

カテゴリー :
土曜講座報告

カテゴリ

最新の記事

アーカイブ

ページトップへ戻る