今日は中学1年生の音楽の授業におじゃましました。
『魔王』〜Erlkönig〜
まずは、『魔王』と聞いて思い浮かべるイメージを発表しあいます。

・おそろしい
・悪(悪役・悪人)
などの意見が出ました。
ちなみに、先生が『魔王』と聞いてすぐに頭に浮かぶのはこちらだそうです。

[スクリーンに映し出されるピッコロ大魔王]
単語で思い浮かべるイメージの次に、音・曲のイメージについて考えます。
『魔王』を音で表すならどのような音でしょうか?
音の高さ 高・低
曲の雰囲気 明・暗
音の強さ 強・弱
曲の速さ 速・遅
「低・暗・強・速」という声が多くあがり、先生がピアノで表現します。

そして実際に曲を聴く前に、作詞者・作曲者について学びます。
1797年、「音楽の都」と呼ばれるオーストリアのウィーン郊外にフランツ・ペーター・シューベルトは生まれました。
6歳の時に父からヴァイオリンを、兄からピアノを習い始めると瞬く間にその才能を開花させ、13歳から作曲を始め、17~19歳で約300曲以上の歌曲を作りました。
31歳という若さで亡くなってしまいますが、生涯作曲した歌曲の数は600曲以上といわれています。そのうち、約70曲はゲーテの詩につけられた曲なのです。
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ。ドイツの代的な文学者であり、詩・小説・戯曲などに優れた作品を多く残しています。
ゲーテの詩にはシューベルトの他にもモーツァルトやベートーヴェンなど多くの作曲家が曲をつけています。
ゲーテの詩に出会い深く感銘を受けたシューベルトが18歳の時に作曲したのが、この『魔王』なのです。


音楽史のロマン派時代を代表する作曲家であるシューベルト。
音楽史の時代区分、それぞれの時代を代表する作曲家についても学びました。
◎バロック時代
・ヴィヴァルディ
・J.S.バッハ
・ヘンデル
◎古典派時代
・モーツァルト
・ベートーヴェン
・ハイドン
◎ロマン派時代
・シューベルト
・ショパン
・チャイコフスキー
それぞれの作曲家の有名な曲の一部分をピアノで弾いてくれました。

最後にまとめとして、授業内容を振り返り間違いやすい箇所なども確認し、本時の授業は終了です。




次回はいよいよ実際に『魔王』の鑑賞です。
作曲者・作詞者について学んだ後に聴くことで、興味が湧き、より曲の魅力を深く感受できるのだろうと思います。
生徒がこの曲についてそれぞれどのように感じ、表現するのかがとても楽しみになるような授業でした!