2017年度 海洋人間学講座①「実験と数値シミュレーションで学ぶ津波の物理の基礎」
12月16日(土)に今年も、東京大学海洋アライアンス丹羽淑博先生に来ていただき、
津波の自然科学の観点から学習しました。今年から実験を取り入れての学習です。
今回も鎌倉女学院の高校1年生、2年生も参加してくれました。
http://www.kamajo.ac.jp/jp/daybook.php
授業は、第一部が理科室で水槽を使った実験を行い、津波の性質を確かめました。
津波の速さを計算し、水深と津波の速さとの関係を見出しました。
相模湾にある相模トラフで大きな地震が起こり、津波が発生すると10分弱のわずかな時間で
鎌倉や逗子に大津波が到達することや、引き波が起こらないかもしれないことに驚きました。
第二部では、場所をコンピュータ棟に移し、パソコンを用いてプログラミングを行いました。
東日本大震災の数値データを用いて津波の振る舞いを再現しました。
偏微分など高校では学習しない内容も含まれていましたが、難しい反面、目に見える形で津波の振る舞いが分かるので、
生徒達は新鮮さを感じていたようです。
また、波動方程式が分からず、悔しく思っていた生徒もいました。
津波被害は人智の及ぶところではありませんが、
自然科学の研究から少しでも被害を少なくすることができるのではと、
考えている生徒もいました。
今後、
海洋人間学講座②「東京湾の環境変遷から学ぶ人と海のかかわり」
海洋人間学講座③「海について学ぶこと、伝えることの意味を考える」
と続きます。