2022年9月 - 逗子開成ニュース

2023年度生徒募集要項をアップしました

2022/09/28

生徒募集要項および生徒募集要項(帰国生)を

2023(令和5)年度入試用に更新いたしました。

今ご覧いただいているこのページの最上部にある

「受験生・保護者の皆さんへ」のボタンよりお進みください。

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入試情報

中学1年生 初めてのOPヨット実習

2022/09/27

本日は中学1年生のABCH組がOPヨット実習を行いました。

中1は今日が初めてのOPヨット実習です。


HRで点呼を終え、忘れ物がないかしっかり確認し出発です。

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海洋センターに荷物をおいて海へ移動します。

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トンネルをくぐって海に出ます。
天気にも恵まれ、トンネルを抜けると海と空の綺麗な青が目に飛び込んできました。

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4クラス全員集合し、開会式です。

校長先生、学年主任、代表生徒がそれぞれ話をし、その後ヨット部の内田先生より実習の注意事項と説明がありました。

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高校ヨット部の生徒たちがお手本を見せてくれました。

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まずはヨットの組み立てです。班ごとに協力して進めていきます。途中わからないところなどは、ヨット部の生徒が優しく教えてくれていました。

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出来上がったヨットでついに海に出ます。
組み立てから運ぶまでは力を合わせて。ヨットには交代で1人ずつ乗るので、ここからは1人で大きな海へ出発していきます。

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風をつかまえてゆっくりと前に進んでいきます。

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海から離れたところで仲間を見守る生徒達。

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ヨットを浜に上げる為、班の仲間たちが波打ち際で待機します。
無事に帰ってくることができました。

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戻ってきた生徒と次にヨットに乗り込む生徒が、本部へ報告に行きます。
ライフジャケットはしっかりアルコール消毒をして次の生徒へ渡します。

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生徒に感想を聞いてみると、
「最初はぜんぜん進まなかった。けれど、戻ってくる時に少しだけ感覚を掴めた気がした。」
「難しかった。でもとても気持ちよかった。」

と、答えてくれました。

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帆走終了後、全員で協力して片付けをします。

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全班片付けまで終了です。
最後の班が本部へ報告を終えて、本日のOPヨット実習は終了です。

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今日の為に、ヨット部員が準備から片付けまで協力してくれたお陰で無事に終えることができました。
ありがとうございました。

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これから中1の生徒たちは技術の授業でヨット制作を行います。
自分たちで制作したヨットで大きな海に出る、生徒たちのかっこいい後ろ姿を見られるのがとても楽しみです。

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海洋人間学

学校長かく語りき

2022/09/26

逗子開成を選んで入学をした中学1年生に、学校長が、大切な話を語り、聞かせる。彼らの有意義な6年間のために欠かせない一日が、9月26日、今日でした。以下学校長の言葉を抜粋、紹介します。

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「なぜ勉強するのか」

「『ライオン』と『シマウマ』のどちらかに生まれ変わるとしたら、どちらがいい?」

ライオンに多数の生徒の手が上がります。

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しかしその後、シマウマの生態・他の動物より秀でた能力を説明したのちもう一度同じ質問をすると、結果は同じではありませんでした。正しい情報を知ることによって判断の根拠がより確かなものになる。その大切さを実感する瞬間でした。

「正しい情報とは何か。全ての情報が正しい訳ではない。自分の目で見たものでさえ、正しいとは限らない。

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この二つの赤い丸は同じ大きさであるにも関わらず、右のほうが大きく見える。人はものを見たいように見る傾向がある。そのことを自覚し、一点から見るのではなく多角的にとらえることで、正しい情報をつかみとってほしい。」

「そのために必要なものは、そのことについて深く知りたいと思う好奇心。大昔、木の上で生活していた人類の先祖であるサルだけど、好奇心で地面におりたところから進化し、今の私たちが存在している。好奇心があったからこそ進化したともいえる。今の私たちの遺伝子の中にも深く刻まれいてるその好奇心を最大限に発揮し、研究し、学んでいく。」

「そして、そうして得たものを、誰かに伝えるためには、伝え方の工夫、正しい表現の仕方を身に付けることも同じように大切なこと。そこにもまた学びがある。」

「どういうチャンスをものにできるか。それは、どれだけ勉強してきたか、どんな経験をしてきたか、そのことにかかっている。たくさん学び、たくさん経験をし、豊かな学校生活を、そして豊かな人生を、歩んでください。」

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学習活動
総合学習「人間学」

中学1年生 ニワトリの解剖

2022/09/09

中学1年生の生物の授業ではニワトリの脳を観察しました。

 

前回の授業では人間の脳について学び、今回は大型犬の餌などに用いられる、鶏の頭部をボイルした水煮を使用し、鳥類の脳の特徴について学びました。

実験の手順をプロジェクターを使って確認します。

 

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崩れやすいので、ゆっくり、丁寧に、優しく扱うということ。

そして、命あるものなので、ふざけて遊んだり粗末にしたりせず、丁寧に扱うということ。

この言葉を踏まえて実験に移ります。

まずはニワトリの頭を1人1つ先生から受け取ります。

 

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ピンセットを使って丁寧に解剖していき見えてきた脳は、図説の絵とそっくりで感動していました。

更に脳の摘出に成功すると、カタツムリの目のように飛び出ている視神経も見られ、どのように繋がっているのかも知ることができました。

 

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きれいに取り出すことができた生徒の周りに集まるたくさんの生徒たち。

 

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「実験に使ったものには、ありがとうという気持ちと共に片付けましょう」という先生の言葉を大事に受け取りながら片付けます。

そんな中、小さな声で「ありがとうございました。」と呟いている生徒の姿がありました。

その姿をみて、実験を通して得られるものは、知識だけではないのだと実感させられました。

 

鳥類脳の特徴、目と脳の繋がりを、教科書ではなく実際に自分の目で見て知り、生き物の命の大切さまでしっかり学ぶことができました。

 

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学習活動

プロフェッショナル in 徳間記念ホール

2022/09/05

9月5日、逗子開成に4人のプロフェッショナルが訪れました。みずほ証券の第一線で活躍中の4名の方が逗子開成高校1年生のために徳間記念ホールでお話をしてくれたのです。高2からの文理選択を控えそれぞれが人生設計に向き合う高校1年生たちにとって、貴重な時間となりました。

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学年主任の先生から4名の方の紹介。室長、支店長、課長、2年目の方と錚々たるラインナップに生徒たちの表情も引き締まります。

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まずは室長が、金融について、そして社会人としての生き方について、さまざまなお話をしてくださいました。

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平均寿命が飛躍的に伸びる中、仕事とは生きることそのものであること。一発大儲けというイメージより、やりがいのある仕事に就き、それを長く継続できる生き方を目指すことが幸福への近道だと感じさせてくれるお話でした。

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時折クイズを交え、楽し気な雰囲気がホールを包みます。「人生どのくらいのお金が必要?」というクイズでは7割の生徒が正解をしていました。高校1年生ですが、早くも人生がリアルにイメージできているのでしょうか。頼もしい限りです。

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金融とは、資金を融通する仕事。身近なようでいて実は深く知らない世界について、わかりやすく掘り下げてくれました。

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続いて3名の方が、それぞれの職業人生について語ってくれました。お金がないとせっかくのアイデアも実現ができないこの世界で、よいアイデアを持つ個人・企業同士を金融を通して結び付け、社会を、世界を動かしていけるところにやりがいを感じるというお話を、生徒達はかたずをのんで聞き入っていました。

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「理系であれば機械と向き合っていればいいという時代ではない。コミュニケーションスキルといった文系的要素も必須。文系の人であれデータを読み解き論理的に分析するなど理系要素も必須」というお話は、文理選択の岐路にたっている高校1年生にとって、大きな意味を持つ言葉になったことでしょう。

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質疑応答の時間では、生徒たちが積極的に質問をする姿が見られました。「半沢直樹的な世界は現実にあるのか」などの面白い質問にも、わかりやすくしっかりと答えてくれました。

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「自分がリーダーになったときに部下と良いチームをつくる秘訣は」という生徒からの質問に対して「わからないことがあったら質問して、ではなくて、こちらから質問をしたりアドバイスをするなど積極的にかかわってほしい。困っているときにひとこえかけてくれた先輩のことは一生忘れません」という胸が熱くなるような話もきくことができました。

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<編集後記>

徳間ホールでの時間が終わり、お話しくださった4名の方は応接室へ。そこでひとつ質問を投げかけてみました。「大学受験という舞台でがんばり抜ける生徒は、その後の実社会でも活躍できる、という傾向はありますか?」するとみずほ証券の方々は大きく頷き「もちろんです」と力強く答えてくれました。中学受験は親子二人三脚で越えるもの。一方大学受験は、おそらく人生ではじめて、自分ひとりでしっかりと乗り越えていくハードル。その経験にしっかり向き合えた人、その中で成長していくことに喜びを感じられた人は、その後の社会が待つ数々のハードルもしっかり越えていける人物に成長している。大学受験でのがんばりがその後の社会での活躍に直結している、第一線で活躍するプロフェッショナルの方々がそうはっきりおっしゃってくれたことは、多くの高校生・そして高校教師にとって、励みになるのではないでしょうか。

逗子開成の生徒たちのために貴重な時間を本当にありがとうございました。

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総合学習「人間学」

8月以降の説明会・見学会について

2022/09/01

<本校の受験をご検討の方へ>

今後予定している説明会・見学ツアーは以下のとおりです。
社会状況によって変更となる場合がございますので、
実施の有無、申込開始日等はイベント申込サイトでご確認ください。
(各イベント開催日の2~4週間前に情報更新いたします)

緊急事態宣言が発令された場合など、急遽内容の中止や変更が生じる可能性がございます。

※すべて事前申込制です。


[土曜見学会]

9月10日(土) ①10:00~11:30 ② 13:00~14:30

12月10日(土) ①10:00~11:30 ② 13:00~14:30

1月14日(土) ①10:00~11:30 ② 13:00~14:30

3月25日(土) ①10:00~11:30 ② 13:00~14:30

※お申込みは6年生(1月3月は5年生)優先となります。

[入試説明会]

11月5日(土) 10:00~

11月12日(土) 10:00~

11月19日(土) 10:00~

11月26日(土) 10:00~

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説明会・公開行事情報

【松坡文庫研究会】 箱根温泉村新道碑

2022/09/01

9月1日防災の日にちなんで、松坡文庫研究会の袴田潤一先生よりご寄稿いただきました。

【松坡文庫研究会の活動】 箱根温泉村新道碑

 9月1日は防災の日です。「広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ことを目的に、1960(昭和35)年に制定されました。99年前の9月1日に起きた関東大地震とそれに伴う災害にちなんでのことは言うまでもありません。

 箱根の底倉温泉に「箱根温泉村新道碑」と刻まれた碑があります。火山・防災対策に取り組んでいる箱根ジオパークの調査により碑の現状がわかり、国土地理院のホームページでは「自然災害伝承碑」の一つとして紹介されています。『神奈川県における関東大震災の慰霊碑・記念碑・遺構 その2 県西部編』(名古屋大学減災連携研究センター 2015)にも記載があります。関東大地震で大きな被害のあった温泉村周辺の道路の復旧と、地震で崩落した八千代橋に代わって架けられた新たな橋の落成を記念して建てられたものではないかと推察されています。

 碑は箱根町底倉を流れる蛇骨川(早川の支流)に架けられた八千代橋(現在の八千代橋は震災後の第三代の橋の少し下流)の北詰め西側、川の左岸の崖際にあります。川に向かう面には「箱根温泉村新道碑」と題された七言律詩が刻まれ、「大正十四年八月 松坡居士」とあります。山側の面には「八千代の橋...」と読める句が刻まれていますが、詳細は不明です。碑が崖際にあることと、その地が不動産会社の管理下にあって施錠された柵がめぐらされていることから、現地調査は行なっていません。

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箱根底倉に建つ「箱根温泉村新道碑」(箱根ジオパーク提供)

 1923(大正12)年9月1日午前11時58分に発生したマグニチュード7.9(推定)の関東大地震が箱根温泉に及ぼした被害は甚大でした。蛇骨川に架かる八千代橋は崩落、周辺の旅館やホテルは、崖崩れにより谷底へ崩落、或は倒壊しました。『箱根温泉史』(箱根温泉旅館協同組合編 1986)によれば、「八千代橋上ヲ疾走中ノ自動車」が橋もろとも「十三丈余ノ渓谷ニ墜落シ運転手ガ即死」するような事故も起きたといいます。旧温泉村では焼失30戸、全壊74戸、半壊121戸、死者24名、行方不明者15名の被害が発生したと記録されています。温泉村では復旧に全力を挙げ、箱根全山の国道が復旧し、祝賀大会が開かれたのが1925(大正14)年7月、八千代橋もその年に落成しました。碑に「新道碑」「大正十四年八月」とあることから、この碑は温泉村の震災からの復興を記念して建てられたのではないかと考えられているのです。

 さて、碑の撰文(漢詩)が松坡先生によるものであることから、建碑に大きく関わった人物は底倉蔦屋旅館の主人「澤田カズ(金偏+和)義」ではなかったかと推察されます。松坡先生は箱根をこよなく愛し、しばしば足を運びましたが、逗留先は決まって蔦屋旅館で、先生が鎌倉で主宰した松社同人による先生の八十歳の寿筵(1941年3月23日)も蔦屋で開かれています。澤田氏と松坡先生は非常に親しい仲でした。また、澤田氏は旅館の広大は敷地に「高山園」と名付けた林園を営み、箱根の史跡や自然を称える石碑を数多く建てました。それらの幾つかの碑の撰文・題額は松坡先生によるものです。蔦屋旅館は経営者が代わり、高山園も廃絶したので、碑も亡失していますが、『筥嶺徴古帖』(蔦屋高山園1922)によって碑文などを知ることができます。「箱根温泉村新道碑」は蔦屋高山園主澤田氏と松坡先生の協力によって建てられたのでしょう。

 碑に刻まれた漢詩を紹介しておきます。書き起こしは碑の写真と『鎌倉そして鎌女』(鎌倉女学院1981)所載の碑の拓本を参考にしました。

   箱根温泉村新道碑

荐役五丁穿地根   役を荐(かさ)ねること五丁 地根を穿つ

御風容易達天門   風を御すること容易にして 天門に達す

澗頭橋影虹蜺架   澗頭の橋影 虹蜺架り

木末輪聲霹靂奔   木末の輪声 霹靂奔る

太閤坐湯留石窟   太閤 湯に坐し 石窟を留め

高山仰止有林園   高山 仰止せば 林園有り

四時景象皆奇絶   四時の景象 皆 奇絶なり

豈啻温泉潤一邨   豈に 啻だ 温泉のみ 一邨を潤さんや

 第1句は復興の苦労、第3句では虹に譬えて新しい橋の落成、第5句は蛇骨川の太閤石風呂の遺構が詠まれ、第6、7句では高山園と箱根の景勝が称えられています。

 逗子開成中学校・高等学校の校地は逗子海岸に隣接しており、2011年3月11日の東日本大震災を機に津波対策、防災教育・対策に力を入れています。防災の日を機に、自然災害に伴う被害を最小限に止め、自らの命を守ることについて改めて考えてほしいと思います。

箱根ジオパーク「火山・防災対策」のページ

 https://www.hakone-geopark.jp/kazan-bosai/

国土地理院「自然災害伝承碑」のページ

 https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html

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松坡文庫研究会

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