3月11日(土)に英語暗唱大会(レシテーションコンテスト)
中学2年最後の行事でしたが、
著名な方々のスピーチを読んで自分の好きなものを選び、
人の前で伝えることは思った以上に緊張し、
この行事の中で良かったと思ったことは、
開成祭からディベート、
ダイジェストはこちら(1分49秒の動画です)
3月11日(土)に英語暗唱大会(レシテーションコンテスト)
中学2年最後の行事でしたが、
著名な方々のスピーチを読んで自分の好きなものを選び、
人の前で伝えることは思った以上に緊張し、
この行事の中で良かったと思ったことは、
開成祭からディベート、
ダイジェストはこちら(1分49秒の動画です)
3月13日、体育館では百人一首大会が行われていました。
源平戦で行われ、クラスごとの班対抗で勝敗を競います。
各班が2試合行い、クラスの各班の勝点数を合計し、最も成績が良いクラスを「クラス優勝」とし、3位まで表彰します。
また、2試合の残り札の合計が最も少ない班を「最優秀班」とし、3位まで表彰します。
また最も多くの札を取った者を「逗子開成かるた名人」として表彰します。
開会式
開会式が終わると、各班の代表は札を取りに行きます。
札を並べます。
準備が終わりました。
先生が読み上げる上の句を神経を研ぎ澄ませて聞きます。
札を前に構える姿はとても真剣で、素早く反応して札を取っていました。
取った札の枚数を数え、記入します。
第一回戦が終了し、休憩時間を挟みます。
試合中の張り詰めていた空気は緩んで、友達と楽しそうに戯れ合う姿が見られました。
体育館両端の荷物置き場を見てみると、ほとんどの生徒の荷物の近くには国語の便覧や百人一首を覚える努力が見えてきました。
そして第二回戦です。
第二回戦が終わり、片付けをします。
百人一首大会が終わり集計の時間です。
集計を待つ間は、国語係主催で百人一首に関連するクイズが行われました。
バツだと思う人は座り、マルだと思う人は立ち、間違えてしまったら脱落となり、体育館の後ろの方へ移動します。
途中、敗者復活戦もあり、会場はとても大盛り上がりでした。
集計が終わり、いよいよ結果発表です!
メディア委員会の生徒たちは百人一首大会に参加しながらも、仲間の活躍をカメラに収めていました。
コロナ禍の中で4年ぶりとなる百人一首大会でした。
生徒全員白熱した戦いを繰り広げ、楽しみながら百人一首に親しむことができ、古典文学への知識、興味や理解を深めることのできる時間となりました。
平成
本日の生物の授業では、サバの解剖を行いました。
(魚を解剖していますので、苦手な方は以下お気を付け下さい。)
まずは黒板・プロジェクターを使って、解剖する時の注意点などの説明がありました。
その後、先生のデモンストレーションで解剖の流れを教わり、実験の準備を始めます。
まずはサバの肛門からハサミを入れ、内臓を傷つけないように側面を切り取って内臓を摘出し、色、形、硬さや大きさを観察します。
その後内臓を摘出したサバは包丁で三枚におろし、頭からは眼球と脳、中落ち部分の脊椎骨からは脊髄を摘出します。
ほとんどの魚には鱗がありますがサバの表面はツルツルとしていて一見鱗が無いように見えます。サバの皮はどうなっているのでしょうか?身の部分の皮を剥いで観察します。
また、サバにはアニサキスという寄生虫がいます。見た目は白色の糸のようで、内臓(肝臓)にいることが多いので探して観察します。
このような流れで、2コマ分の授業時間を使って解剖を進めていきました。
精巣をきれいに取り出し、内臓も摘出できました。えら・心臓・肝臓・幽門垂・胃(内容物)・腸へと分解していきます。
きれいに分解できたようですね。
苦戦している班には先生が丁寧にアドバイスしていました。
浮袋を傷つけないよう慎重に取り出しています。
こちらの班では、サバの胃から真イワシがそのまま出てきました。
こちらの班ではアニサキスがなかなか見つかりません。内臓の裏までじっくり探します。
摘出した内臓はえら・浮き袋・心臓・肝臓・幽門垂・胃(内容物)・卵巣精巣・腸・眼(水晶体)・脳・脊髄・寄生虫と分け、こちらのボードに置きます。
内臓を取り出し終え、サバを三枚におろします。脊椎骨を感じながらギリギリのところに包丁を入れます。
みんなきれいに内臓を取り出せました。
みんなで協力して片付けをします。
解剖し終えたサバは実験室で扱っているので食べることはできません。
生物室の目の前に設置したコンポストで微生物の働きを活用して発酵・分解させ、その土は夏にグリーンカーテンを育てる時に使います。
生き物を扱うということで、感謝の気持ちを持ちながらしっかりと向き合い実験を終えることが出来ました。
実際に、見て触れて、じっくり観察したり積極的に調べて、様々な発見ができたのではないかと思います。
本時のヨット講義は、ヨットの各部名称を覚える前半と、後半はヨット艤装(組み立て)の説明という二本立てです。
まずは授業プリントが配られます。
皆さんは「ヨットの絵を描いてください。」と言われたら、どのような形のセール(帆)のヨットを描きますか?
おそらく多くの人が三角形のセールのヨットを描くと思いますが、実は三角形のセールは近代的なデザインであり、昔のセールの形は四角形でした。
ヨットはセールで受ける風がエンジンとなるのでセールが大きい方がスピードが出ます。
しかし、セールが三角形の場合、面積を大きくするにはマスト(セールが取り付けられた縦に長いパイプ)を長くしなければいけません。
今、マストの材料として使われている素材はアルミニウムからカーボンなどと進化していますが、昔はそこに木材が使われていたのでマストを長くするのは難しかったようです。
マストの長さを変えずに、セールの面積を大きくするにはどうしたらいいのでしょうか?
そこでスプリットポールというものが生まれ、四角形のセールを展開することができました。
授業プリントの左上の□に入る、マストから斜めに伸びているポールのことです。
スプリットポールとは、「短いマストでも大きなセールを展開できる工夫」なのですね。
次にメインセールについてです。
桜木町の日本丸にはたくさんのセールがついてますが、なんとその全てのセールに名前が付いているそうです。
全てのセールの中でも中心となって推進力を発揮するセールをメインセールといいます。
OPヨットは一つのセールしかないのでこれがメインセールです。
セールの下にあるセールを支えるための部品をブーム、船の後ろについている舵を取る板をラダーといいます。
センターボードはOPヨットの中央にある板のことです。
部品の名称について学んだ後は、ヨットを扱う際の注意点についてのお話です。
ヨットの組み立て作業時の注意として、長いパイプを持っている時は縦に持ちましょう。
担ぐように持つと、そのまま振り向いたりしてしまった時、人に怪我をさせる可能性があります。
ヨットが止まった時の対処法や乗り方の注意点などを自転車や車の運転に例えて説明するシーンで、多くの生徒がなるほどとうなづいていました。
水に浮いたヨットに人が乗った時にかかるのは面荷重、砂浜に置いたヨットに人が乗った時にかかるのは点荷重です。
ヨットは水に浮いた時に丁度良くなるような強度設計で作られている為、陸では乗らないようにしています。
今の中1が作ったヨットは、彼らが大学3年生になった時の中1まで使われます。
自分たちでつくったヨット、そしてそれが8年間乗り継がれると思うと、自然と丁寧に扱おうと思うことができますね。
最後にヨット艤装で使うロープワークのおさらいをして外に出ます。
外に準備していたOPヨットを運んでいます。
そしてヨット艤装の説明です。
メインセールを展開します。
センターボードはこのように組み立てますが、陸から海へ運ぶ時に地面に引っかかると折れてしまうので横に寝かせて置いておきます。
ラダーについての説明。
ロープを結んで完成です。
ヨットに乗った時の舵とロープの操作の仕方、風向きに対してのブームの角度を確認し、片付け方についてです。
片付けが終わり本時の授業は終了です。
前半でヨットの各部名称について学ぶことでその後の艤装の説明をスムーズに吸収できたようです。
次の授業でヨットに自分たちの名前を入れて完成です。
10月から進めてきたヨット製作もついに最終回です。楽しみですね。
松坡田辺新之助先生は明治から大正昭和の日本漢詩壇を代表する漢詩人の一人として多くの作を残していますが、それだけでなく、漢詩の講読会を精力的に開いていました。幾つかを紹介しましょう。
先ずは、大正14(1925)年末頃、横浜の有志の求めに応じて毎週土曜日午後に横浜市教育会で開いた『論語』と『唐宋詩醇(杜甫)』の講義。同年12月31日付の徳富蘇峰宛書簡で詳しく述べられていますので、多少長くなりますが、引用します。
劫灰堆積之中、而かも商業不振之際、去廿六日之如き、年末ニ差迫り居候ニも係ハらず杜詩を参聴致暮れられ候者多数有之候。頗人意を強くする次第ニ御座候。中井竹山翁之創設以来百餘年、懐徳堂書院之講義が今日ニ至る迠継續、大阪町人ニ謹聴せらるゝ之美事ニ追随すべき事かと窃ニ悦居候。今後ニ於ける横濱町人之大を成す上ニ多少なりとも裨益ある様致度望居候得共、老生之微力にして淺学なる、やがてハ貴台之御髙助も願上度候。
関東大震災から完全には立ち直っていない中、暮れの慌ただしい時期にもかかわらず多くの横浜市民の参加を得たことを喜び、自らの講読会を中井竹山の懐徳堂に擬えています。横浜市民が大きなこと(震災からの復興や経済発展)を成し遂げる上で多少なりとも役立つことを願っています。テキストに使用された『論語』は孔子の言論を中心として、門人らとの問答を集めた語録。『唐宋詩醇』は清の乾隆帝の勅命により編まれたアンソロジーで、唐宋の詩人から李白・杜甫・白居易・韓愈・蘇軾・陸游の6人を選び、その詩から二千数百首をとって各詩人ごとに総評を、各詩ごとに短評を付したものです。この講読会がその後、どういう経過を辿ったかについては資料からは判りません。
もう一つは、松坡先生が鎌倉の自宅で開いていた講読会。テキストはやはり『唐宋詩醇』でした。始めたのは大正前半から半ば頃だと思われ、終了したのが昭和2(1927)年でした。画家・文筆家の有島生馬(1882~1974)が聴講していました。生馬が病気療養を兼ねて鎌倉の別荘に住むようになったのが大正9(1920)年の末からですから、生馬の聴講はそれ以降ということになるでしょう。昭和2(1927)年に改造社から出版された生馬の散文集『海村』には松坡先生の題詩が冠されていますが、著者生馬自身が例言で次のように書いています。「卷頭に田邊松坡先生の題詩を掲げ得たことは深く光榮とする所である。鎌倉在住中先生の唐宋詩の講讀會に列席することを得た。その感謝を併せて茲に申述べたいのである。」 生馬が松坡先生の講読会で得た何かが生馬の文筆活動にいくらかでも活かされているのでしょうか。
最後は鎌倉寿福寺での講読会。建長寺の国立正呉師と寿福寺の内田智光師らの求めに応じたもので、昭和11(1936)年から15(1940)年間まで続きました。初めは漢詩を詠んでいたのですが、講義をしようということになって選ばれたテキストが『清詩評注読本』でした。会の名前は松坡自身による命名で「晩翠会」といったそうです。松坡先生が23歳から参加していた晩翠吟社から採った名称です。
ところで、最近『田邊松坡先生講本』と題されたガリ版刷りの和綴じ本を入手しました。表紙には清代の漢詩人が列挙されており、内容は表紙に書かれた詩人の作品のアンソロジーです。詳細な鉛筆書きのメモがびっしりと余白を埋め、「晩翠會」の印が二箇所捺されています。日付の記載や旧蔵者のヒントになるような書き込みは残念ながらありません。しかし、この『田邊松坡先生講本』は寿福寺晩翠会での清詩講読会の教材で、それに参加した誰かが松坡先生の講義を丁寧に筆記したものに違いありません。旧蔵者が誰かわかりませんし、何人の手を渡ってどういう経緯で古書店に入ったのかもわかりません。ただただ、こうしたものを廃棄することなくよくぞ残してくれたものだと感謝すると同時に、松坡先生の講義録ともいうべきものが偶然の廻り合わせで田辺松坡を研究する会に来たり至ったことに驚きを禁じ得ません。旧蔵者の書き込みからは松坡先生の講義の息遣いが感じられるようです。
『田邊松坡先生講本』表紙
5月7日(日)に行われる「子どもまなびフェスタ2023」に逗子開成中学校が参加します。
【日時】
5月7日(日)10:00~15:00
【会場】
川崎市コンベンションホール
川崎市中原区小杉町2-276-1
パークシティ武蔵小杉ザ ガーデンタワーズイースト2階
【アクセス】
〈電車の場合〉
・JR「武蔵小杉」駅北口から徒歩約4分
・東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅から徒歩約4分
〈お車の場合〉
施設の駐車場はご利用できません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
・来場には進学相談.comへの会員登録と予約が必要です。
・予約開始は4月7日(金)12時・先着順となります。
・10-13時、11-14時、12-15時の3部制となります。
・ひと家庭3名までご来場いただけます。
・進学相談.comへの会員登録がお済みでない方は先に登録(無料)をお願いします。
詳細につきましては、子どもまなびフェスタHPよりご確認ください。
逗子開成には「土曜講座」という講座があります。
教員の趣味や特技を活かしたもの、また保護者や外部の専門の方々に実施していただいている講座もあり、授業担当以外の先生と出会い関わることができます。
生徒の興味のあるものを自由に選択することができ、月曜日から金曜日までの普段の授業とは違った光景を見られるところも土曜講座の魅力のひとつです。
その土曜講座を作ろう、というのがこの中学1年生のプロジェクトです。
テーマは「海」。
これまでの時間の中で彼らは「海」をいろいろな視点から見て、学び、調べ、フィールドワークを行い、情報を集め、問いを立て、話し合いを重ねてきました。そのすべてを結集し企画書の作成を終えたそれぞれの班が、いよいよクラスのみんなの前で自分たちの企画を発表する、それが今日の授業です。
生徒たちが考えた講座の内容と、各グループが作成したポスターを一緒にご紹介します。
3班「深海を知ろう」
「どれくらいの種類がいるのか」「陸へあがるとどうなるのか」
謎が多い深海生物だが、その謎を解明する為この講座を作りたい。
深海について興味関心を持つことで自然や環境を気づかう大切さを知っていきたい。
6班「外洋のについて」
近海については授業などで学んだり、身近な環境なので関わることができる為、知っていることも多い。しかし私たちから大きく離れている外洋については調べなければ知ることができない。
そんな外洋についての疑問の答えを海の環境状態などから推測したり、外洋にはどんな種類の捕食者がどれほどいるかなどを研究していきたい。
5班「海と日本史」
鉄砲やキリスト教は海を渡って伝わってきた。
日露戦争ではバルチック艦隊が、貿易では日明貿易、朱印船貿易、日宋貿易などが海と関わっている。そんな歴史と海の関係を知ることで歴史についての知識を深めることができ、これからの生活に活かせるのではないだろうか。
7班「将来の海の環境問題について」
海のCO2の量や気候の変化などのデータを見ると平均気温が上昇していることがわかる。このまま何も対策しなければ未来の環境がどうなってしまうのかを知ることで、環境問題を軽視する人を減らしたりできる。この講座を作って海の環境問題が及ぼす影響について詳しく調べたい。
9班「海洋生物の面白い生活」
自らのからだの色を変化させたり、毒をもっていたりと色々な方法で身を守る海洋生物。
彼らの面白い生活、また深海生物の餌や捕食の仕方などを調べたい。
そして生態系の循環にどのように関係しているのかを詳しく知りたい。
2班「環境と共存する海」
海の環境問題を損なう原因として、生息環境の劣化・海洋の汚染・外来種の増加・海のCO2の増加・気候変動などがあげられる。
具体的にどのような経緯で環境が悪化したのか。
悪化すると我々にどのような影響があるのか。
悪化させない為我々にできることはあるのか。
環境に興味を持つことでなにか対策しようと思う人が増えると思うのでこの講座を作りたい。
1班「海の生物や海での事故の影響とその対策」
ウミガメなどの生物は、海に浮かぶビニールなどのゴミを誤食してしまう。これはクラゲなどの生き物と間違えてしまう為である。
このように過去の事例を調べることで、その事例がなければ海にどれほどの利益があったのか。そしてそのような事故が起きないように対策をしたい。
4班「海のものしり王におれはなる!」
大きな海にはどんな生物が何種類生息しているのか。地球温暖化で日本の海になにが起こっているのか。それによって海洋生物にはどのような被害が出てしまうのか。
今の私たちにできることを知る為にもこの講座をつくって海についてのあらゆることを調べたい。
10班「深海生物を知ろう」
深海生物は過酷な環境の中でどのように生きているのか。どのような進化を遂げているのか。
実際の深海の環境を知ることで、深海生物がどのように変化する必要があるのかを推測できるのではないか。
この講座を作り、理科についての知識も深めていきたい。
8班「海洋酸性化の原因と仮定」
海洋酸性化はCO2が原因とされているがそれ以外の原因はあるのか?
そしてその原因を知りどうやって改善することができるのかを調べたい。この講座を作り改善策をがわかることで、我々も対策していきたい。
各グループの発表が終わると、仲間の発表の感想を評価シートに記入します。
他のクラスものぞいてみると、
「マイクロ波をプログラミングで作ってみよう」
「逗子海岸に行って波のゆらぎを測定しよう」
「プラスチックゴミでアートをしてみよう」
「砂の量の推移を測定し100年後の逗子海岸を考えよう」
「人工的に死海を作ってみよう」
などさまざまな面白いアイデアが発表されていました。
あるいはこんな風に、数回に分けて実施する本格的な土曜講座も。
色とりどりの素敵なポスターもたくさん見ることができました。
全体を通して中学1年生ながらにしてさまざまな文献や情報にあたったり、話し合いを重ねて掘り下げていった様子が見て取れました。こうして身に着けた力が中学2年生のディベート大会をはじめとする探求学習につながり、さらにまた力を伸ばしていくのでしょう。この先の彼らの活躍が大いに楽しみになりました。
2023年3月1日。高校三年生が今日、卒業します。
こうして仲間と登校するのも今日が最後です。
登下校でさえもかけがえのない時間でしたね。
教室をのぞいてみると、早くきた生徒たちが談笑していました。こういう姿が見られるのも今日が最後。
この教室では飾りつけをしていました。
この教室も。素敵!
こんなにかっこよく仕上がりました。
このネクタイを結ぶのも今日が最後です。
廊下では答辞を行う代表生徒が最後の確認をしていました。
少し張り詰めた空気の中、最後の朝HRがはじまりました。
コサージュのつけ方を伝授中。
上手につけられていますね。さすが高3生。
最終日をとんでもない状況で迎えてしまった生徒を発見(笑)
会場に足を向けると、すでに一番乗りの保護者の方々がいらっしゃいました。
ステージの上も準備万端です。
式典での演奏に備えて吹奏楽部が練習をしています。いつもありがとう!
謝恩委員の方々、朝早くからご準備ありがとうございます。
受付で配られるのは最後の学年通信です。ぜひ画面をタッチしてアップでみてください。学年会のみなぎる愛とエネルギーが伝わると思います。
担任の先生、いざ会場へ。
スーツ姿が決まってますね。
たくさんの保護者の方が集まってくれています。
謝恩委員の方が用意してくださった花束たち。
生徒たちが会場入り口まで集まってきました。
ナイスショット、いただきました。
あとは入場の合図を待つばかりです。
入場1分前。ドキドキしてきました。
さあ、入場です。
吹奏楽部が演奏する開成マーチに乗って、高3生が入場してきます。
保護者の方が見守る中、入場が進みます。
さあ、全員揃いました。いよいよ開式です。
司会の先生の開式の合図とともに、卒業式が開式です。
吹奏楽部による校歌の演奏。こうして皆で校歌を味わうのもこれで最後です。
卒業証書授与
学校長からひとりひとりに手渡しで卒業証書が授与されます。
担任の先生たち。一人一人の生徒の名前を気持ちをこめて読み上げます。それぞれの生徒との思い出が頭をよぎっていることでしょう。
学校長は式辞の中で、ふたつの大切な思いを言葉にしました。
「リスクをおそれずに挑戦するファーストペンギンであってほしい。決断する勇気を持ち、失敗をしたらそこから学んでほしい。そして、学び続けてほしい。君たちはまだ世界のほんのわずかを知ったにすぎない。幼児の時から持っている学びたいという気持ち、その気持ちに素直に、人生を通して学び続ける人であってほしい。」
学校賞・および臼井賞が、学業成績優秀者・クラブ活動優秀者・研究コンテスト優秀者に送られます。
続いて皆勤賞の表彰です。六か年皆勤が30名、三か年皆勤が50名。それだけの期間無遅刻無欠席でいるのは大変立派ですね。
理事長は祝辞の中で「高貴な人は、自分の力を開拓する義務があると考え、そしてそれを社会全体のために生かすべきだと考える」という話を通して、君たちにそういう人であり続けてほしいと語りかけました。
PTA会長は祝辞の中で「コロナによる制限・自粛の中で本来の3年間が失われた苦しさ・くやしさに思いを重ねながらも、その中で創意工夫できた自分、当たり前だと思っていたことが実はとてもありがたいことだったと再認識できた自分を大切に、これから先を生きて行ってほしい」と生徒たちに伝えてくれました。
在校生送辞。「コロナ禍という制限の中でも可能性をあきらめず、素晴らしい体育祭を作ってくれた先輩方。苦境の中でもより良いものを作り上げようとしたその姿を多くの後輩たちが見ています。ぼくたちがそれを引き継ぎ、後輩に託していきます。」と力強く語る姿に、学校はこうして作られていくのだ、という事実を目の当たりにしました。
卒業証書をいだきながら、後輩の言葉に真剣に耳を傾けます。
卒業生答辞。遠泳を完泳したものとして、開成祭の実行委員として、サッカー部のキャプテンとして、受験生として、さまざまな経験を具体的に語りながら「楽しいときも、苦しいときも、さみしい時も、がんばりたいときも、いつもそこにいたのは仲間だった」という心を打つ話をしてくれました。そして「みんな恥ずかしくて直接言えないかもしれなから代表していいます。いままで全力でサポートしてくれてありがとう。本当にありがとう。」と家族への感謝の思いを言葉にしてくれました。
これにて卒業式が終了。卒業生が退場します。
元気よく退場する生徒たち。いい卒業式でした。
先生方に見守られ体育館をあとにします。
生徒たちが教室に戻ったあとの体育館では、謝恩会が開かれました。
謝恩委員の方が、保護者を代表して、先生方へメッセージを届けます。
それを受けて学年主任の先生が保護者の皆様へ感謝の思いを伝えました。
謝恩委員の方々からそれぞれの先生へ手渡しで花束が贈呈されました。
その後クラス単位で、担任と保護者の方の最後の時間を持つことができました。
学年会の先生ひとりひとりに特製のアルバムを作ってくださいました。素敵な写真とメッセージが盛りだくさんの、一生の宝物になるようなアルバムです。うらやましいです。
謝恩委員の方々、どうもありがとうございました!
担任の先生を待つ間、生徒たちは思い思いに最後の時間を過ごします。
アルバムに書いてもらった寄せ書き、卒業してからも折に触れ読み返します。宝物です。
教室に戻った担任の先生が、最後のHRを行います。
いよいよ別れの時が近づいています。
最後まで明るい、元気いっぱいの皆でした。卒業おめでとう!!
コロナ以前は、卒業式を終えたばかりの先輩たちを後輩たちが取り囲み、別れを惜しむ時間がそこかしこで持たれていました。とても、とても素敵な時間でした。
コロナ禍の中失われていたそういった時間も、徐々に取り戻しつつあります。
今年の卒業式は、前後で後輩と卒業する先輩たちのふれあいをいろんなところで目撃できました。
陸上部は卒業する2名の先輩のために、高1高2の部員が勢ぞろいであたたかい時間が持てました。
部活の後輩から寄せ書きをもらった先輩たち。こちらは社会科学部。
こちらは演劇部。
先日Facebookの記事で取り上げた高校野球部の寄せ書きも無事先輩の手に渡りました。
卒業生の皆様。
あらためまして、卒業おめでとうございます。
卒業生が戻ってこられる場所を守るのも我々の大切な使命です。
いつでも戻ってきて、いろんなお話をきかせてください。
素晴らしい6年間を、ありがとう。
2月15日、「日本の水族館及び動物園を廃止すべきである。是が非か。」を論題としてディベートが行われました。
本日は前回前々回のトーナメントで勝ち上がったチームが戦う準決勝です。
このような流れで2試合行われます。
肯定側立論(3分)→否定側質疑(2分)→否定側立論(3分)→肯定側質疑(2分)→両チーム準備時間(1分)→否定側反駁(2分)→肯定側反駁(2分)
中学2年生の学年の先生達が審査員です。
ディベート大会の運営(下記)、そして準備・片付けは全て生徒によって行われます。
■全体司会進行
■ディベート司会進行
■タイムキーパー
■カメラ・パソコン操作
■審査表の配布・回収・得点集計
■選手誘導
■表彰補助
■残り時間を知らせるボード作成
■試合用PowerPointファイル作成
第一試合・第二試合の立論・質疑・反駁の内容の一部をご紹介させていただきます。
どちらが勝利をおさめたかを予想しながら読んでいただけると面白いと思います。
まずは第一試合です。
否定側はG組、NKB48
肯定側はC組、Big Stone
【肯定側(C組)立論】
「(水族館・動物園でかかる光熱費、餌代や人件費などが金額としては実際どれほどなのかを調べ、)少子高齢化が進む中税金の使い道はこれで良いのでしょうか?」
「同じ場所を歩き回ったり、コンクリートに体を打ちつけるなどの異常行動をする動物達は、自由に生きる権利を侵害されているのではないのでしょうか?」
「災害時、動物が脱走する事例もあり、動物園の存在が人々に危険を及ぼす可能性もあると考えられます。」
「ある動物を保護することで遺伝子が偏り弱個体が出る可能性があること、飼育されている動物の中では野生動物と比べて寿命が半分になってしまうこともあるということは、『動物の権利の世界宣言』に反するのではないでしょうか。」
【否定側(G組)質疑】
・動物の遺伝子によって寿命が変わったりするということでしたが、それは近親交配によるDNAの劣化ということで間違いないですか?
・実際に動物が脱走した原因はなんですか?
・災害時に動物園が脱走するという話でしたが、熊本地震の際、動物園から動物は脱走したのでしょうか?
・水道代などコストがかかることを廃止の理由とするならばコストがかかるものはすべて廃止という方針になるのではないですか?
など、鋭い質問や意見が次々と出てきました。
【否定側(G組)立論】
「世界には3716種の絶滅危惧種がいます。
個体数が少ない為、研究でストレスを与えるということは大問題です。その為、研究する際は自然に近づけた環境を作り研究することが大学や学会などから推奨されています。
本来なら研究用の動物を自前で飼育する必要がありますが、水族館・動物園と協力することで研究機関は研究に専念することができ、動物を絶滅の危機から救うことができるかもしれません。」
「水族館・動物園を廃止してしまうとそこで働いている従業員たちは解雇され、長らく定職につけないという問題も発生します。少しずつ対処すれば良いと考えることもできますが、それは問題の先延ばしにすぎないと考えます。」
【肯定側(C組)質疑】
・研究している動物は公開しているのか?
・廃止するのと残すのとでは、どちらが税金がかかるのか?
【両チーム準備時間】
【否定側(G組)反駁】
「構造物を変える、複数の遊具を設置する、食事に工夫が必要な仕組みをつくる、などの対処により動物の異常行動を大幅に減らしている動物園もあり、動物のストレスは工夫次第で改善できると考えられます。」
「ある動物園では、コスト面の対策として、Amazonほしい物リスト・YouTubeメンバーシップ・クラウドファンディング・募金などによって将来的には赤字が黒字に転じるという見方もあるのではないでしょうか。」
「デメリットがあるからすぐに廃止するのではなく、デメリットをどうやって改善していくかということが大切なことではないのでしょうか。」
と廃止反対の主張しました。
【肯定側(C組)反駁】
「廃止する方がコストがかかるという主張があったが、持続するという長期的な目でみるとやはり廃止する方がコストはかからないのではないでしょうか。」
「災害時の動物の脱走の事例は多くないが、太平洋戦争の時に脱走すると危険である為たくさんの動物を殺処分したという事例はあります。」
「動物園に税金が使われることによって、私達の負担する消費税などがあがる可能性もあるのではないでしょうか。」
ここで第一試合の終了です。
続いて第二試合です。
否定側はF組、ひろゆきっず乙
肯定側はG組、シン・ゴリラ
こちらの試合も、どちらが勝利をおさめたかを予想しながら読んでいただけると面白いと思います。
【肯定側(G組)立論】
「水族館・動物園では生き物が人間の娯楽になっていると考えます。芸をすると餌がもらえるというシステムは、生きる為に芸をしなければならないということでもあり、自由が尊重されてないと言え、動物の権利世界宣言第5条に反するのではないでしょうか?」
「エンリッチメントなどの政策が進められて一見快適な環境がつくられているのではないかと思われますが、大草原や大海原で生活する動物にとって狭い環境で生活するということは大きなストレスとなります。イルカは本来群れで生活する習性を持っていますが、水族館では家族と離されストレスが溜まり、攻撃的になったり病気にかかったり自傷行為もあらわれます。」
「もともと個体数の限られた動物で交配を繰り返すと血統に偏りが生じ病弱な個体、繁殖能力の低い個体が多くなってしまいます。
その為、これらに対して多くの経費を注ぎ込むより、元の生息地などの保全を積極的に行った方が良いのではないでしょうか?」
【否定側(F組)質疑】
・イルカの自傷行為とありましたが、それによってどれほどのイルカが死んでしまったのですか?
・狭い飼育環境とは自然界と比べてどれほど小さいといえるのでしょうか?
【否定側(F組)の立論】
「動物のリアルな姿を見ることが子どもたちの教育にも繋がります。」
「動物園は研究施設と比べて経済効果があり一石二鳥です。旭山市の外国人観光客が平成24年と平成28年とで約150万人も増えています。これは旭山動物園の存在が大きく影響しているのではないでしょうか。このように動物園の存在は地域の活性化にも繋がります。」
「水族館・動物園を廃止することで職を失う従業員達、また行き場を失った生き物達をどう対処すれば良いのでしょうか?」
残り30秒のタイムボードがあがります。
【肯定側(G組)質疑】
・廃止することによって、すべての人が職を失うのでしょうか?
・職を失った人々の受け入れ施設などは存在するのでしょうか?
・動物園で動物を研究しているとありましたが、具体例はなんですか?
【両チーム準備時間】
【否定側(F組)反駁】
「廃止するべき理由として、個体数の限られた動物で交配を繰り返すと血統に偏りが生じると主張されていましたが、それを防ぐ為、繁殖計画のもと動物を貸し借りするブリーディングローンという仕組みもあります。」
「ゾウの飼育場に砂場を設置することにより、ストレスを改善させたという例があり、必ずしも狭い空間であればストレスが溜まるかというとそうではないと言えると思います。」
【肯定側(G組)反駁】
「立論の時に『リアル』という言葉を使っていましたが、人工的に作られた動物園は、果たしてリアルと言えるのでしょうか?」
「立論で経済効果があると仰っていましたが、殆どの動物園では赤字なので経済的な効果はないのではないでしょうか。」
以上で第二試合が終了です。
そして結果発表です。
第一試合からはG組NKB48が、
第二試合からはF組ひろゆきっず乙が決勝戦へ勝ち進みました。
最後に学年主任の先生からのお話です。
「クラス内予選から数々の熱戦を続けてくることによって知識が段々とものになり、質疑に対するレスポンス、5人で協力し知識を出し合うその姿がますます成長をし続けていると感じました。
準決勝では立論と質疑に対しての反駁がありましたが、決勝戦では、第一反駁に対しての更なる反駁として第二反駁があります。
この第二反駁、そして決勝戦までに少し時間があくということもあり、今日以上の熱戦を期待できそうですね。」
決勝戦は3月8日です。
今回勝ち上がった2チームのさらに白熱した戦いが繰り広げられると思うと、とても楽しみです。
松坡文庫研究会の第五回講演会をご案内いたします。逗子開成初代校長田辺先生の修業時代がテーマです。奮ってご参加ください。
タイトル:「漢詩人田辺松坡の修業時代」
日 時 :2023年4月9日(日)14:00~16:00
講 師 :袴田潤一(松坡文庫研究会代表)
会 場 :鎌倉中央図書館3F多目的室
松坡文庫研究会は、2018年に設立され、鎌倉市中央図書館の「松坡文庫」(田辺新之助旧蔵書)及び田辺新之助先生その人についての調査を行っています。
講演会の申込開始は、3月1日(水)より。参加申込方法、会場地図等につきましては、以下のチラシファイルをご確認ください。
*なお、新型コロナウイルス感染症の感染防止にご協力ください。また、感染拡大による社会状況の変化によりましては、中止の場合もございますこと予めご了承ください。