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海・空・港の研究所~港湾空港技術研究所~を体感しよう!!

2016/07/27

7月23日(土)、土曜講座「海・空・港の研究所~港湾空港技術研究所~を体感しよう」で、久里浜の港湾空港技術研究所を訪れました。参加生徒は、中1~高2まで60名を超えました。当日は、一年間で唯一設定されている一般公開の日です。

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9:30に現地集合し、公開前から並びました。開始と同時に受付を済ませ、整理券を手に入れます。研究所内では基本的に自由行動。各自の関心で、所内をまわりました。自由行動の前に伝えたのは、当日課題の内容と、研究者の方々に自分なりの質問をぶつけてみることの2点のみです。

所内では、とても有意義な時間を過ごさせていただいたようです。

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20160723ジャンボジェット.jpg 20160723ショベルカーシュミレーター.jpg

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以下に生徒の文章抜粋を紹介しておきます。


「巨大津波を体感しよう」

・自分たちの身長より低いたった1mの津波が1mくらいのコンクリートの箱に当たって13~14mほど上にはね上がったときにすごく衝撃を受けた。自分たちが海に近い環境で生活しているので小さいなと思う津波でも、威力は計り知れないので注意しなければならないと思った。普通の波だったら防波堤で防げるが、津波だとどうなるかがわかり、津波のおそろしさを改めて感じた。(J1)

・津波を作る実験は他の地域でも見たことはあるが、これほど大きな波を作れる規模のは初めてだった。ブロックに波がぶつかった時の音の大きさや波の高さにびっくりして、すこし後ずさりしてしまった。そして津波の威力をこの大きな実験でさらに強く感じることができた。また、波は2回3回とくるので、1回だけきても安心してはいけないのだと分かった。(J1)

・水がブロックに当たったときの音の大きさ、水しぶきの高さがものすごかった。実際に津波が発生し、今日体感したもののような威力のものがくると思うとすごい怖いです。地震・津波が来たときに、自分の身を守るための対策、心構えができた。(J2)

・波は、見た感じ、そこまで速くなかったが堤防にあたった瞬間、水路の深さである12mを大きくこえる水しぶきがあがるほどの破壊力があった。一往復してもぶつかった音がするほど元の波長が大きかったことやそれほどの力を人工的に加えて、「津波」をつくりだせることが印象に残った。(J2)

・1mでこれほどすごいのなら、実際の3mや10mの津波がとんでもないものだと実感することができた。(J3)

・津波は自然災害なので防ぎようがないが、テトラポットや防波堤で少しでも防ぐのはとても大事だと思った。(S1)

・津波の破壊力によっておこる障害物とぶつかったときにおこる凄まじい音です。(中略)説明では、普通の波と津波の波長の長さが普通の波が数メートル~数十メートルなのに対して、津波は数キロメートル~数十キロメートルと説明された。普通の波と津波の波長の長さの差がそこまで大きいとは思わず驚いた。また、東日本大震災での津波と津波の間はそこからきたのかと、納得もした。(S2)

「デュアルフェースサーペント水槽」
・ここでは、日本各地で起こった津波を再現し、原因を追及していた。沖縄の空港付近の地形をちゅうじつに再現して研究をしているのをすごいと思った。波は地形によってかわることを初めて知った。(J2)


「干潟にいる生き物にさわってみよう!」
・大きな水槽で、海の水を入れ替えるだけで、生き物が定着したり、草が生えてくることに驚いた。(J3)

・僕は海洋生物の中でも特に小動物(貝やカニ)などに興味がある。なのでこの展示が一番気に入った。環境の再現の仕方とこだわりが印象深かった。海水を循環させるために波を生成する装置があったり、急な水温の変化を避けるために漁船の素材であるFRPが外側に取り付けられていた。しかし、完全な自然の再現は、難しく台風によってかきまわされ、土砂がが柔らかくなる現象は再現ができないようだ。そのため、二枚貝はそこまで成長できなかったり、捕食者もいないため、それらの観察ができなかったという点も印象深かった。(S1)

・意外と簡単に干潟が作れることが印象に残った。(中略)干潟は二酸化炭素を吸収するだけでなく、海水を浄化する、魚介類が成育する場になる等、自然の環境において様々な役割を果たしているということが分かってきています。しかし、水質の悪化や地形の変化によって、干潟は減少してきているのが現状です。地球環境を改善するためにも干潟を守り、増やしていくことが大切だと思いました。(S2)

・港をつくる都合上、取り除いた土(干潟だった土)を一度天日干しして生物のいない環境で海水を流して干潟に住んでいた生き物を含め、干潟自体を再生させるプロジェクトがあったが、そこにはソウ類が一面に生え、CO2の吸収に一役買っているという。(中略)シギ類が干潟におよぼす影響についても研究されていたが、その結果によっては、生態系における上位種が、その下位の個体数を左右させ、生態系を保っているという一つの証拠になる。まだ、結果は出ていないようだったが、期待できるのではないかと思う。(S2)

・実験期間が20年にもなっていると聞き、とても長い期間をかけないといけないことを知り、根気のいる実験だと思った。またその実験をするのに千葉県にある干潟から砂をとり、天日干しにして、生き物が全くいない状態から海水だけを入れて、生物が育っているのをみると、ただの海水に見えるが、とても色々な生物のもとになっていることを知り、とても興味深かった。(S1)

「超音波ってすごいよ」
・音波で物体をとらえて形などを映像化できることにとても驚いた。音波を出すとはねかえった方向でどこになにがあるか判るらしいことは知っていたが、その方向を知るカメラがすごかった。濁った水中でもどこに何があるかわかるらしく深海の調査でも使われるらしい。(J2)

「地震体験」
・5強あたりからふつうにすわっていてもイスが倒れそうになるくらいのゆれになった。立つことができないことがよくわかった。(J2)

「ジャンボジェット機のタイヤを見よう」
・地上から至近距離でタイヤを見たのは初めてだった。とても大きかった。飛行機が着陸するときに滑走路にかかる圧力は1200トンだそうだ。これに耐えるために滑走路はアスファルトと砂などで1mの厚さでつくられることが印象的だった。(S2)

・コンクリートにも柔らかいものと固いものがあり、滑走路で使い分けられていることをはじめて知った。

「電子航法研究所コーナー」
・航空管制に興味があるため、電子航法研究所がとても印象に残った。(S2)

「固い地面が一瞬で泥水に~液状化現象を見てみよう~」
・液状化の原理をペットボトルと水を用いて説明していただきました。地震による液状化が身近にあるもので再現できるということにおどろきました。(J1)

「コンクリートをつくろう」
・コンクリートが水に反応して熱をもって固まることや、コンクリートはひく力に弱いことにとても驚きました。(J1)

・実際にコンクリートをつくってみて自分の知らなかった材料や作り方を知って、また化学反応をおこして熱が発生したことに驚いた。(J1)

「建設機械シミュレーターを体験しよう」
・見た目は二本のレバーを動かすだけなので簡単そうに見えたが、実際にやってみると二本のレバーだけでキャタピラを動かす以外の動作を総べてやるのでとても難しかった。(J1)

「フライトシュミレーター」
・飛行機を操縦しているとき、本物のようで本当に楽しかったです。レインボーブリッジまで飛んでせんかいし、てまた戻ってきて着陸しました。その着陸が本当に難しくて大人の人でもうまくできないそうです。僕はかっそうろぎりぎりで止まりました。着陸するときなかなか勇気がでなくてかっそうろに車輪をつけませんでした。(J1)

以上

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