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中学1年生 OPヨット講義①~④

2023/01/24

①揚力

この時期中1はヨット製作と並行して
ヨットがなぜ進むのかや、安全知識などを講義形式で科学的に学んでいます。

ヨットに乗り海に出る時、天気や吹く風など同じ日なんてありません。
今日は横から、前から受ける風でどうやってヨットは前に進んでいるのかについて、ヨットが進む仕組みについて学びました。

揚力が生まれる瞬間は飛行機と同じ原理です。

そのことについて、実際に紙に息を吹きかけてみることで、揚力が生まれる状況などを分かりやすく教えてくれました。

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また、雨で傘をさす時、風が前から吹くと私たちは自然に傘を前に倒しています。傘を使いながら、横から吹く風を定規と三角定規を使いながらと、普段使っているものを例として説明するシーンはとてもわかりやすかったです。

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そして最初は目に見えない「揚力」について少し難しそうにしていた生徒たちも途中から「あ、わかった、なるほど!」という声がきこえてきました。

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②ロープワーク

ヨット実習で海に出る時、ヨットに乗っているのは自分一人。自分の身は自分で守らないといけません。
ヨットの帆を固定するロープが解けてしまったら自分の力で結ばなければいけないですし、溺れてしまった時は救助される側も安全に救助してもらう準備をしなければなりません。
そんなヨットに乗るために必要な基礎であるロープワーク。本時は3種類の結び方を学びました。

まず一つ目はエイトノット。
滑車などからロープが抜けないよう、コブを作る結び方です。先生お手製の結び方の見本のおかげでわかりやすくスムーズにクリアすることができました。

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二つ目はクリートヒッチ。
クリートと呼ばれるロープを固定しておくためのT字型の部品に、帆を上げ下げするロープをとめる時に使う結び方です。
この辺りの結び方から少し苦戦しつつも、生徒同士で教え合いながら無事クリアすることができました。

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船を桟橋に止めたり、時には救助に使ったり、海の上で最も便利で多く使うのが、三つ目のボーラインノットです。
輪をつくる結び方ですがロープを引っ張ってもその輪が小さくなりません。

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最初は難しくて結ぶのに時間がかかりましたが3つめの結び方も、一番早い生徒は6秒でクリアしていました。

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③海上での安全

海に出るにはまず天気予報を確認することがとても大切です。ですが天気は一定ではありませんし、最初はおだやかな風も強くなる可能性だってあります。100%安全な日などはありません。
スクリーンには荒れた逗子湾の動画が映し出され、自然の中で行われるヨット実習そのものについて改めて考えます。
本時は、転覆した時の対処法、自分の身を守る為どのような行動を取る必要があるのかなどについて学びました。

まずはライフジャケットについてです。
①チャックを必ず閉めること
②腰紐を蝶々結びで結ぶこと
着用する際、この2点をしっかり守らなければいけません。
実際に着用し、なぜ守らなければならないのか考えます。

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また、落水する時に意識がない可能性もありますが、ライフジャケットは胸側と背中側で浮力体の厚みが違うので自然と上向になるということなど、ライフジャケットの性能についても知ることができました。


次は転覆してしまった時の対処法です。
まずはヨットの起こし方を動画を見て学びました。

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そして万が一、救助される状況になった時には見つけてもらうことが大切です。
見つかりやすくする為、また体力温存の為にも船から離れないこと。
船についているロープは紫外線や海水にも負けないよう数100kgの物を吊り上げることができるくらい丈夫なものを使っています。転覆した時に船の下に入ってしまうとそのロープに絡まる可能性があるので絶対に入ってはいけません。
ヨット実習中に、もしもそのロープに絡まった時は救助艇に必ず用意している、ロープを切る専用のナイフを使います。
とても丈夫なロープですがそのナイフを使うと生徒の力でも一瞬で切ることができました。

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海上での安全について、映像や体験談、実際にナイフやスクリューなどの道具に触れることでわかりやすく学ぶことができました。

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④ヨット製作に使われる材料

本時はヨット製作の際に使われる木材や金属の種類について学びました。

船の骨組みに使われるラワン材は、日常生活では内装材として使われることが多く、また船艇に使われるフィンランドバーチは普段は家具などに使われることが多いようです。

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この教室の机にはフィンランドバーチの合板が使われていたので実際に見て確認します。

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次に金属ですが、鉄は塩水で錆びてしまうので、錆びないステンレスやアルミニウムがヨット製作に使われます。
そして軽いアルミニウムと、それより重いステンレスの用途によっての使い分けなどについても説明してくれました。

実際に日常生活で使っているものと結びつけることで、木材や金属の特徴などをわかりやすく学ぶことができました。

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技術家庭を教える内田先生は、「技術科は主要5教科を日常生活にくっつける接着剤のような教科だと思っている。」とおっしゃっていました。

高2になると文理分け、高3になると国立や私立のコース分け、その先は大学選び、就職、結婚と、大人になるということは自分で自分の進む道を選択しなければなりません。そして全ての判断は自己責任となります。

「自分の身は自分で守る」ということもヨット実習を通して学んでほしいという狙いもあるとお話をしていただきました。

その後の生き方や人生にも深く繋がる、とても大きな学びとなる授業でした!

カテゴリー :
学習活動
海洋人間学

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