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新年度土曜講座「たたら製鉄」のために

2018/01/07

来年度の土曜講座「たたら製鉄」実施のために、12月23日(土)に「NPOたたら」の方々から「たたら製鉄」を教えていただきました。今回は逗子開成の生徒だけでなく、開成高校,麻布高校の生徒も一緒に3校合同で朝から製鉄を行いました。8時半より、永田式たたら炉2基を耐熱煉瓦で組み、10時から炉に火を入れました。

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それぞれの炉に稲村ガ崎から採取した砂鉄を20 kgずつ入れ、適当な大きさに切った炭を約40 kgずつ時間をかけて入れました。15時頃になってようやく砂鉄を還元した鉄(鉧:けら)が6.5 kgと8 kg出来上がりました。

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教科書や資料集で紹介されている日本古来の「たたら製鉄」がいかに時間,砂鉄,炭,人力をかけて行われているか生徒達が体験で知ることができました。出島宏一さんから「昔は鉄の武器を所有しているということは、最新の武器を所有しているということだから他国には絶対に秘密にしていたんです。」という説明を頂き、社会の教科書に出てくる鉄の歴史的重要性が「たたら製鉄」を行うことで実感できました。

普段、生徒は火を使うことも少なく、火をみるだけでも嬉しそうにしていました。炉の火を利用して、マシュマロを焼いたり、ポップコーンを焼いたりしている生徒もいました。
「永田式たたら炉」による製鉄を通して、砂鉄の還元方法や鉄の性質など化学的なこと,製鉄の歴史など生徒が興味を持ってくれればと考えております。

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今回ご指導頂きました
永田和宏先生,出島宏一様,斎藤学様,村上恵様,古主泰子様,高橋暢宏様
ありがとうございました。

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