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事故を語り継ぐ大切な日

2016/01/22

本日1月22日(金)朝、体育館において七里ガ浜ボート遭難事故追悼集会が開かれました。受験を目前に控えた高校3年生を含む、全校生徒・全教職員が参列しました。この追悼集会は、1910年1月23日のボート遭難事故で亡くなった12名(本校生徒11名とその小学生の弟1名)と、1980年12月に起きた山岳部の八方尾根遭難事故で亡くなった6名(5名の高校生と顧問1名)の御霊を慰めるとともに、2度とこのような悲しい出来事が起こらないように誓いを新たにするために、毎年行われているものです。

本年は、会の冒頭、生徒会長より「八方尾根遭難」の経緯、教訓について話がありました。この報告は、多くの生徒が七里ヶ浜ボート遭難事故については知っていても、八方尾根遭難については事故の経緯をあまり知らないのではないか、との提案から実施されたものです。

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スライドを通じて、1980年12月26日に起こった長野県八方尾根遭難事故について紹介しました。亡くなったのが生徒5名と教員1名であること、雪上訓練中に起こったこと、天候が急変し「白い闇夜」とよばれる猛吹雪になって遭難してしまったこと、など。「白い闇夜」がどんな状態なのかについて、写真を使って説明し、全校生徒への分かりやすさを意識した報告でした。そして悲劇を忘れない、繰り返さないために八方尾根にケルンが建てられたこと、本校体育館前にある「いのちの碑」が学校内外の活動・部活動・事故・病魔などによって明るい未来を奪われた生徒たちの冥福が祈られていることに言及していました。そして、「先輩の無念の思いを引き継いでいくこと」を訴え、二度と同じ事を繰り返さないように、一人ひとりが「自分たちの身の安全」を第一に考えていこうと話を結びました。生徒会の提案によって急遽盛り込まれた報告でしたが、とても印象的な取り組みでした。

そして、校長先生が話を引き継ぎ、七里ヶ浜ボート遭難事故の事故の顛末について話されました。先日起こった高速バス事故の例を引き合いにだされながら、残された遺族や関係者の悲しみについて言及され、改めて事故そのものを語り継いでいくことの大切さを再確認されました。

詳細は、以下のページ等もご参照ください。→  https://www.zushi-kaisei.ac.jp/news/2013/01/post-62.html


そして、吹奏楽部による演奏のもと、全校生徒・全教職員で黙祷を捧げました。

全校での追悼集会後には、学校長、生徒代表、吹奏楽部が、学校を代表して校内にある「ボート遭難の碑」「いのちの碑」に献花を行いました。

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また、稲村ヶ崎の「ボート遭難の碑」にも献花を行いました。

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