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中学1年生 OPヨット講義【海洋講義】

2023/02/15
本日は中学1年生のOPヨット講義【海洋講義】の様子をご紹介いたします。
今回は海洋講義ということで、海水の循環や環境面にも話題を広げた内容となりました。
メキシコ湾流から延長してヨーロッパ西岸に向かって流れる北大西洋海流。
この海流は、日本より高い緯度の地域に比較的温暖な気候をもたらしている暖流です。


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世界の海で起こっている事なので、なんとなく想像しづらいだろうと、一緒に以下のような話もしてくれました。 金沢八景で雪が降っていても、逗子では雪は降らずに雨が降るという年もあります。
8km程しか離れていない逗子と金沢八景ですが、なぜそのようなことがおきるのでしょうか? それは東京湾の水が冷たく、逗子湾は黒潮が近く暖かいから、ということでした。 雪が予報されていた2月10日、このような身近な話に例えることで、前述した内容もとてもわかりやすく理解することができました。
次に、実際に水を北極海、氷を氷山と見立て、冷たい水は本当に重いのかどうかを実験しました。
 
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更に、右側に氷の入った冷たい水、左側に常温の水が入っている状態で、2つの水の間の仕切りを外すと水はどのように動くのかを観察しました。

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そして、過去に起こった環境被害についても学びました。
1988年、北海で大量死したゼニガタアザラシの数はなんと約1万4千頭でした。 PCB(ポリ塩化ビフェニル) [変圧器などに使われている化学物質]などがアザラシの身体の中に溜まってしまい、免疫力が落ち、広まってしまった伝染病が大量死の原因と言われています。

そのほかにも1980〜1990年に北米で生まれた奇形の鳥や、重度の奇形のイルカの話などを聞き、実際の写真も見ることで、いろいろなところから驚きの声があがりました。

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特定の原因がはっきりしていないものもあるようですが、このような被害は自然界だけで起こるとは考えにくいとされています。


最後に、授業の中で特に印象に残った台詞をご紹介します。

「環境問題を授業で扱うことは難しいけれど、確実に言えることは、多くの影響は次の世代に現れるということです。 近年、環境に対して人々の意識は高まっていますが、これまでに起こった問題を知り、そして1人でも多くの人が関心を持つことが大切です。 君たち中学生には自分たちを大切にするのと同時に、未来に目を向け、次の世代、その次の世代のことを考えられる人になってほしいと願っています。」

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