中学1年生の生物の授業ではニワトリの脳を観察しました。
前回の授業では人間の脳について学び、今回は大型犬の餌などに用いられる、鶏の頭部をボイルした水煮を使用し、鳥類の脳の特徴について学びました。
実験の手順をプロジェクターを使って確認します。
崩れやすいので、ゆっくり、丁寧に、優しく扱うということ。
そして、命あるものなので、ふざけて遊んだり粗末にしたりせず、丁寧に扱うということ。
この言葉を踏まえて実験に移ります。
まずはニワトリの頭を1人1つ先生から受け取ります。
ピンセットを使って丁寧に解剖していき見えてきた脳は、図説の絵とそっくりで感動していました。
更に脳の摘出に成功すると、カタツムリの目のように飛び出ている視神経も見られ、どのように繋がっているのかも知ることができました。
きれいに取り出すことができた生徒の周りに集まるたくさんの生徒たち。
「実験に使ったものには、ありがとうという気持ちと共に片付けましょう」という先生の言葉を大事に受け取りながら片付けます。
そんな中、小さな声で「ありがとうございました。」と呟いている生徒の姿がありました。
その姿をみて、実験を通して得られるものは、知識だけではないのだと実感させられました。
鳥類脳の特徴、目と脳の繋がりを、教科書ではなく実際に自分の目で見て知り、生き物の命の大切さまでしっかり学ぶことができました。