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【シネマ倶楽部】『風をつかまえた少年』鑑賞文

2021/07/19

中学1年生は7月6日(火)、中学2年生は7月7日(水)に『風をつかまえた少年』を鑑賞しました。


(作品概要)

2001年、アフリカの最貧国のひとつマラウイを大干ばつが襲う。14歳のウィリアムは飢饉による貧困で学費を払えず進学を断念するが、図書館で1冊の本と出会い、独学で風力発電のできる風車をつくり、乾いた畑に水を引くことを思いつく。いまだに祈りで雨を降らせようとする村で、最愛の父でさえウィリアムの言葉に耳を貸さない。それでも家族を助けたいという彼のまっすぐな想いが、徐々に周りを動かし始める。
 当時人口のわずか2%しか電気を使うことができない環境で、自分の頭脳と手だけを頼りに発電することに成功したウィリアムは、その後大学へ進学し、2013年にタイム誌の「世界を変える30人」に選ばれた。この現代の奇跡に感銘を受けた、『それでも夜は明ける」の名優キウェテル・イジョホーが、10年の歳月をかけて初監督作品として映画化。本作品は23カ国で翻訳され世界を感動で包んだベストセラー小説の映画化でもある。2019年、サンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭と立て続けに公式上映され、NYのプレミア試写会では、国連難民高等弁務官事務所特使を務める、名女優アンジェリーナ・ジョリーからも絶賛された。

風をつかまえた少年01.jpg

※生徒の鑑賞文には映画の内容も含まれますのでご注意下さい。

(中1F Uくん)

私たちの暮らしの中には、様々な道具が存在している。それらは私たちの生活をより便利に、豊かにしてくれるものだ。長年様々な道具を使ってきたが、私はほとんどのものの仕組みを知らないし、知ろうと思うことはない。
 だが、本作の主人公、ウィリアムは、その道具達の仕組みを学び、町を救ってみせた。ウィリアムの住む所は日本等に比べると発展はしておらず、高度な電子機器は存在しない。しかしウィリアムは、電子の分野において高い技術を持っている。それはラジオを修理したり、廃品をいじったりなどの日常のシーンで表れている。ウィリアムの家は学費を払うことができずに中学校を退学となってしまったが、それでもウィリアムは、「学ぶ」ことをやめようとはしなかった。私は「学ぶ」とはすなわち学校に通うことだと思っていたため、このウィリアムの行動にはおどろいた。
 ウィリアムは自分で考え、行動し、作物がとれず荒れた故郷を救うために風力発電のシステムを作りあげた。ウィリアムの勇気と強い信念を見て、私は「学ぶ」ということは、自らの意欲と努力によって知識を手に入れ、それを活かせるようになることだと考えた。
 私は今まで学校では教師から知識を受け取ることしかしていなかった。だが、それはただ話を聞いているだけであると気付いた。これからは、この映画を経て考えた「学ぶ」ということの意味を意識し、自分のためにも、他の人のためにもなる力を学んでいきたいと思う。

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