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物理化学部報告「15th森戸川水質調査」

2019/07/23

7月21日(日)に葉山町を流れる森戸川水質調査を行いました。2005年から調査を始めて、今年で15回目(15年目)となりました。もう一つの田越川水質調査と同様に、単なる川の調査だけでなく、部員達にとっては仲間作りをする大切なイベントとなっています。今回も部内の自然研究班、中1新入部員、有志の中2~高2の部員の20名が参加しています。

2019第15回森戸川水質調査 main.JPEG 2019第15回森戸川水質調査風景.JPEG

源流を横須賀市にもち、森戸海岸で相模湾に流れ込む小さな河川ですが、この15年間で流域の風景も様変わりしました。

特に住宅地が急激に広がっています。幸いにして、森戸川に生きている生物の種類の変化は小さく、ブルーに輝くカワセミなども健在です。今回の調査では発見できませんでしたが、レッドデータに登録されている生物も生息しています。2005年当時はコンクリートの三面護岸が目立っていましたが、丁度その頃を境に、様々な生物が生息できるように工夫された川の工事が始まっていたようです。

調査場所(2005).JPG 調査場所(2019).JPEG

(左の写真は2005年、右の写真は2019年)

この調査は、逗子を流れる田越川と隣町を流れる川の様子を比較研究しようという発想から始まりました。始まった当時は、自然研究班の吉本君、齊藤君、梅田君、山新田君(当時中学3年生)のわずか4名でした。

調査風景2(2005).JPG 調査風景2(2019).JPEG

(左の写真は2005年、右の写真は2019年)

2005年当時の調査の考察等が残っていたので少し紹介します。(多少、文章を変えています。)

① 田越川、森戸川の数値のバラつきは何を意味するかが分からない。

② 森戸川は、全ての測定点で透明度が最大値を越えた。

③ 水生生物について、もっと詳しく調べる必要がある。

④ 今後も継続して観測することで、何か傾向が見えてくるのでは無いか。後輩達にも継続して観察して欲しい。

⑤ 三角形や四角形の網のほうが、水生生物が捕獲しやすい。

⑥ ビニールやプラスチックのゴミが、缶などのゴミよりも多い。

⑦ 下流部は、田越川よりも護岸のコンクリートが目立つ。

⑧ 田越川に比べて森戸川は鯉の数は少ないが、田越川と同様にミシシッピアカミミ亀をよ

く見かける。

⑨ 下水処理のシステムが少し遅れているようだ(2005年当時)。

当時の中学生部員も、何でも夢中になって探究する生徒が多かったと思います。今では、物理化学部の伝統のようになっています。

現部員も先輩達に負けずに夢中になって探究して欲しいと願っています。

調査風景3(2005).JPG 調査風景3(2019).JPEG

(左の写真は2005年、右の写真は2019年)

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