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高校2年生の公園清掃が雨で中止になった、その後のお話。

2016/10/12

10月8日(土)高校2年生による披露山公園の清掃活動は、作業予定時間に降雨の天気予報が出ていたため、朝の5時過ぎに中止となりました。
しかし、当日、披露山公園には、雨合羽に長靴姿で清掃作業を行っている人たちの姿がありました。

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公園の清掃活動は、本校の生徒たちが作業を行う日の3日ほど前から、協力団体の皆さんが機械を導入して、草刈り作業をして下さっています。それを生徒たちが、片付けるという形式で実施しています。
本校の清掃活動は1998年にスタートしました。
当初は、本校のみで実施し、市内の主要な公園に分かれて出かけて行き、雑草取りとゴミ拾いを行って帰って来るというものでした。作業前と作業後で、公園にそれほどの変化は無く、作業を行った実感が持てないまま帰校していました。数年この形式で実施しましたが、生徒はもとより教員にも不評でした。
そんな中、2000年に、逗子市役緑所政課の方から、逗子市内でボランティア活動を行っている団体(共生'95)を紹介していただきました。2001年からの公園の清掃活動の際は、逗子市役緑所政課・共生'95を中心とするボランティアの方々との協同作業という形で再スタートを切りました。そして、協同作業を何年か継続してゆく中で、事前に協力団体の方々に機械で草を大量に刈っていただき、人海戦術で生徒たちがそれを集積場所に運ぶというスタイルが生まれてきました。
この結果、生徒たちの感想を見ても、作業後にきれいになった公園を見て、達成感を十分味わっていることが伺えるものが多く、有意義な活動になってきました。

本校の清掃活動は、安全を考慮し、雨天中止です。また、スケジュールの都合で順延もありません。
しかし、公園清掃の場合、実施予定日までに協力団体の皆さんが刈っておいて下さった雑草の山は、当日中止になっても自然に消えてしまうわけではありません。誰かが片付けなければならないのです。

地域社会への貢献活動として実施しているはずの清掃活動が、雨のために中止になると、地域の方々に後片付けという負担を強いることになってしまうのです。協力団体の皆さんは、気にすることはないとおっしゃって下さいますが、心苦しい限りです。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げる次第です。

高2のみんなは作業が中止になった後に、後片付けをしてくれている人たちがいるなんて思いも寄らないことでしょう。私たちは知らないうちに誰かに助けられて生きているんですよ。

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清掃活動

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