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八方尾根遭難事件慰霊の登山 報告

2016/08/11

 1980年の12月に本校山岳部が八方尾根で遭難してから36年近くの月日が流れました。一昨年、捜索に当たった最後の先生が定年退職され、当時の状況を知る教職員が一人もいなくなりました。しかし、ボート遭難事件とこの山の遭難事件は、逗子開成史において最も重要なものであることは言うまでもありません。特に後者は"学校のその後"を決定する分岐点になった、私たち学校関係者が忘れてはならない出来事なのです。
 2016年8月4日(木)。絶好の登山日和です。今回慰霊登山に参加した7人は、当時遭難して亡くなった5人の生徒と同世代です。彼らの味わった心細さ、恐怖、痛み、無念をはかり知ることはできません。本校に長く身を置く私たちの務めは、祈り、語り継ぎ、そして命の尊さを伝えることです。「次は若い世代を案内して登りたい。」私たちは願います。

 写真1 八方池山荘から尾根づたいに登る一行。小休止中です。

20160811八方掲載①.jpg


 写真2 第二ケルンから八方ケルン(目的地)を望む

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 写真3 八方ケルンにて

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 写真4 八方ケルンに祈りをささげ、献花する。

「夏めぐり 彼岸十七 此岸五十路」
(なつめぐり ひがんじゅうしち しがんごじゅう)
あれから夏は何度もめぐったけれど、彼岸の彼方にいる君たちは永遠に十七歳だ。一方此岸、こちら側の私たちは五十路(いそじ)を行く。私たちは命ある限り祈り続ける。安らかに眠れ。

20160811八方尾根④.jpg


 写真5 八方ケルンに刻まれた逗子開成高等学校の文字

20160811八方尾根⑤.jpg

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