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映画『ふたつの名前を持つ少年』鑑賞文

2016/03/24

2月10日に中3の生徒が鑑賞しました。ユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年が、ナチスの執拗な追跡から懸命に逃げ延びる姿を描く、実話に基づいたドラマです。

【注意】鑑賞文は時に映画の重要な内容や結末に触れる場合がありますので、お気を付け下さい。
 

中3  N君

 僕は主人公の少年をかわいそうに思った。それは、ユダヤ人が迫害される様子があまりにも残酷だったからである。もちろん、僕は生まれてから今までそんなに残酷な目に遭ったことはなく、聞いたことはあるが、今日のように映像で見たのは初めてだった。だからこそ、今日の映画は新鮮に感じた。
 残酷な行為を繰り返したというと、ユダヤ人迫害が真っ先に思い浮かぶので、どうしてもドイツが悪いという先入観がある。しかしよく考えてみると、イギリスでも同じような人種差別をしていたことを思い出した。また日本でも戦時中に虐殺を行っていたらしい。他にも同じような事がたくさんあったのだろうと思う。そう考えると、ドイツに限らず世界の各地で差別、偏見はあり、時代とともに薄れていったのだと思う。僕はこれらの問題について詳しくないので、想像になってしまうが、問題の解決には被差別者の努力があったのだろうと考えた。今回の映画でも、話の途中で主人公を孤児院に送った人物も、「我々には君が必要だ。」と言っていたことから、ユダヤ人の差別解放に努めていたのではないだろうか。
 今となっては差別で苦しむ人々も当時に比べたらはるかに減少したのではないだろうか。この減少の裏に彼らの努力があることを決して忘れるべきでないと思う。また、自分が将来、人を傷つけたり、苦しい思いをさせたりせず、困っている人を救っていける人になりたい。

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