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『SESSION』映画鑑賞文ご紹介

2015/11/10

9月25日に、中3・高1の生徒がアメリカ映画『セッション』を鑑賞しました。音楽大学を舞台に師弟の激しいぶつかり合いを描いた本作は、第87回米国アカデミー賞で助演男優賞を含む3部門を受賞した、評価の高い作品です。

【注意】鑑賞文は時に映画の重要な内容や結末に触れる場合がありますので、お気を付け下さい。


高1  M君

 今回私たちの見た『セッション』という映画は主人公ニーマンが大学の鬼教師フレッチャーの指導を経て、最終的に二度と生まれることのないであろう最高の演奏を成し遂げるという物語だった。
 今回の映画を見て、私はある高校野球の監督の話を思い出した。その人は毎年甲子園に出場するような強豪校の監督で、その監督は全国的にみてもトップクラスのハードな練習を課すことで有名な人物であった。その人はあるテレビ番組の中で次のように話していた。「私は選手を誉めて延ばすようなことはしません。誉めることで延びたと錯覚するのは本当の強さではないからです。本物の選手はきびしい練習の中でもがきながら耐えた者をさし、そのような選手だからこそ私も試合で安心して起用することができるのです。」と。私は今回の映画を見てまさにその話の通りだと思った。今回の映画で教師のフレッチャーは生徒であるニーマンに厳しい試練を与え続け陥れるようなことをしていた。だが映画の最後のシーンではニーマンはフレッチャーをも唖然とさせるような才能を開花させ、二人で最高の音楽を創り上げていった。映画のラストシーンでフレッチャーもニーマンもお互いに笑顔だったのは、前にも書いたように厳しい試練にニーマンが耐えたことでフレッチャーとの間に絶対にゆらぐことのない、絆が生まれたからではないだろうか。
 真の信頼関係を築くことは簡単ではなく難しいことだが、今回の映画を見て、その一つの方法に気付かされたように思う。とても興味深い映画だった。

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