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2月の映画 [鑑賞文]

2014/03/15

映画「飛べ!ダコタ」 生徒の鑑賞文

【注意】鑑賞文は時に映画の重要な内容や結末に触れる場合がありますので、お気を付け下さい。
 
中2F 榊 健汰

 私は『飛べ!ダコタ』を見て、半年前まで敵だったイギリス兵に手を貸し、村に住む人全員でピンチを乗り切ろうとする高千村の人々の精神に感動した。なぜなら、もともと敵である人々に手を貸すということはとても難しいことだと思ったからだ。敵に手を貸すということは、身内を殺されたことへのうらみや憎しみを乗り越え、さらに殺されてしまうかもしれないという恐怖にもうち勝つということである。もし自分の父親が海外の兵士に殺されたとしたら、その国の兵士を絶対に許せないと思う。だから身内を殺した国の兵士に手を貸すという行為ができる高千村の人々の精神に感動した。

 そしてイギリス兵の日本人に対する優しさにも感動した。戦地に行って死んでしまったかもしれない息子をもつ母親への態度や、怖がっていた子供にアメをあげるという心づかいは、日本人にはあまりない思いやりだと思った。宿を貸してくれたり、協力してくれた人々に対して戦争の勝者だといばらずに、しっかりとお礼をしたことは当たり前ではあるがとても良いことであると思う。

 この作品は日本人とイギリス人のいい所をしっかりとえがき、見ている人々に感動をあたえてくれるとても良い映画であったと思う。もしもう一度この映画を見る機会があれば、今回以上にもっと深く考えながら見てみようと思う。 

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