今日は中学1年生の社会、中学3年生の英語の授業をのぞいてみました。
まずは中1社会からご紹介します。
本時の最終的に辿り着きたい問いに対して、いきなりその答えを導くのではなく、その前の段階についてみんなで意見を出し合い、最後にその答えに辿り着く授業の進み方で、生徒の考える力を引き出していました。
元気いっぱいの中学1年生のクラスではたくさん手が上がり、先生から生徒全体への問いかけに対しても色々なところから元気な声が聞こえてきました。
最初のシンキングタイムの後、「正解でも、間違いでもいいから、書くことが勉強だよ」という先生の言葉をしっかり受け止めて、2度目のシンキングタイムでは、自分の意見をノートに書き込む様子が全体に見られました。教わったことをすぐに行動にうつせることは、とても大切ですね。
各自で考える時間は、静かに夢中で調べます。
話し合いの時間では、グループで仲間の意見を尊重しながらも、自分の意見もしっかり持って伝える姿が印象的でした。
生徒が手を動かし、頭を動かし、口を動かすことで、ひとりひとりが主体的に学べる空間づくりを実現できていると感じました。
「全ての授業がリンクする」
次の中学3年生の英語の授業を紹介します。
テーマはSkim reading 文章全体の概要を把握する読み方の訓練です。
本時の目標が授業の最初に提示されます。
「3番の問題は〇〇君がいい答え書いてたね。発表してください」
前回の授業で生徒が取り組んだワークシートを回収し、生徒たちの答えを踏まえた上で授業が進みます。
プロジェクターと黒板が併用されながら、効率よく授業が進みます。折々で各自が辞書を調べる時間があるのも印象的でした。
この授業のもう一つのテーマは「背景知識の大切さ」。本文はアメリカの黒人差別を扱っているのですが、社会科で勉強したことや、別の資料から読み取れることなどを複合的に結び付けて読むことの大切さを生徒たちは学んでいました。先生の口から飛び出した「全ての授業がリンクする」というフレーズが印象的でした。
授業の最後には、オバマ大統領のスピーチの映像がプロジェクターに投影されました。オーセンティックな材料を使うことで、教科書が、教室が、リアルな世界と結びつき、本当の学びに繋がっていくのだなと感じました。