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【シネマ倶楽部】『Winny』鑑賞文

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【シネマ倶楽部】『Winny』鑑賞文

【シネマ倶楽部】『Winny』鑑賞文

10月30日に中学3年生・高校1年生が『Winny』を鑑賞しました。

(作品概要)

2002年、開発者・金子勇は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をする。「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、社会問題へ発展していく。違法アップロード者が逮捕されていく中、開発者の金子も著作権違法幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光は、急遽金子の弁護を引き受けることになり、弁護団を結成、金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するが――。
Winnyの開発者である金子勇役を演じるのは、東出昌大。役作りのために、体重を18㎏増量させるなど、徹底したアプローチで撮影に挑んでいる。弁護士・壇俊光役に三浦貴大。壇氏本人とコミュニケーションを取りながら役に向き合った。
技術者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの実話に基づくストーリー。

  • 生徒の鑑賞文には映画の内容も含まれますのでご注意ください。

(S1E Mくん)

今日「Winny」という映画を鑑賞してこの映画から「自分の信念を貫く力」の重要性を感じ取った。技術者・若者の未来と権利を守るために権力やメディアと戦った開発者と弁護士、県警察官のそれぞれのストーリーで表現されていた「不当逮捕の恐ろしさ」と「殺人に使用された包丁を作った職人は逮捕されるのか」というセリフが特に印象に残っている。
二つのストーリーには当人の好み、憧れ、誇り、意志がテーマになっていると感じた。自らが作り出した物に関することや自らの周囲で起きている悪事に対して自分の信念を強く持って向き合う。それにはその人を支える協力者が必要であること、どんな状況でも自分の考えを伝えるコミュニケーション能力、世代が違うとしても人に分かりやすく伝えようとする努力。私たちが生きている上で何度も聞いたことのあるような「言葉」がこの映画で形として表現されていると感じた。もし自分がこの映画と同じような状況に置かれた時に全てを正常に動かしていくというのは難しいと思う。それでもその先が自分の思い描いた未来であるのかそうでないかで行動するべき目的は変化をする。意志、思考、協力者という何気なくとも生きていくには欠かすことのできない存在の重要性を考える機会となった。
このように今回の「Winny」という映画は物事が正しい方向へ進んでほしいという「信念」によって人と人が出会い、協力し、またはその「信念」によって人の行動に対して強く背中を押してくれるような物であり、その「信念」を含み、行動し、関係を広げていく私たちを合わせて、人間という生物には「自分の信念を貫く力」が大切であるということを知ることができた。

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