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逗子開成版「ブラタモリ」!古地図を手に横浜を歩く ― 博学連携土曜講座を実施しました―
古地図を手に、近代日本の原点を歩く。
2026年2月28日(土)、本校の土曜講座として「歴史探索フィールドワーク―開港場・居留地 横浜編―」を実施しました。中学生・高校生が参加し、横浜に残る歴史の痕跡をたどりながら、日本の近代化について理解を深めました。
古地図からはじまるフィールドワーク
本講座は、逗子開成版「ブラタモリ」をコンセプトに、1895年の横浜の古地図を読み解き、実際に歩く探究型の学びです。
事前学習では、横浜開港の経緯や外国人居留地の仕組み、生糸貿易を中心とした当時の国際関係について理解を深めました。知識を得た上で現地に立つことで、「既知の情報」と「実際に現地で目にした情報」とが結びつく学習を目指しています。
当日はJR桜木町駅に集合し、班ごとに関内・山下町周辺へと向かいました。
歴史の痕跡を自ら発見する
生徒たちは、現地に残る情報をもとに、
- なぜこの場所に碑が設置されているのか
- この建物はどのような目的で使われていたのか
- 当時の横浜がどのような地域であったのか
を考察しながら調査を進めました。
吉田橋関門跡の碑からは、遊歩区域と開港場を隔てる関門の役割を読み取り、旧生糸検査所に関連する建造物では、装飾に描かれた植物から当時の産業との結びつきを推測しました。さらに、外国商館の跡地や旧外国軍施設の碑などを訪れ、幕末から明治初期にかけての国際関係についても理解を深めました。
古地図と現在を重ねて見る
今回の活動の大きな特徴は、現在の地図やアプリなどを一切使わずに、1895年の地図と現在の街並みを重ね合わせる視点にあります。(尾崎富五郎「改良横浜全図」1895年版、神奈川県立歴史博物館蔵)
生徒たちは古地図を片手に、
- 当時の海岸線と現在の地形の違い
- 居留地の範囲と今も変わらない地番
- 歴史的建造物の変遷
などを確認しながら歩きました。問いを持ちながら歩くことで、街並みそのものを“資料”として読み解く姿勢が見られました。
「現地で学ぶ」ことの意味
横浜には、日本の近代化の出発点ともいえる歴史や、それらを支えた近代以前の営みの痕跡が今も数多く残されています。今回のフィールドワークを通して、生徒たちは教室での学習を超え、古地図を読み解きながら現地でしか得られない情報を収集する力を養いました。
疑問を持ち、現地で確かめ、仲間と議論するというプロセスは、これからの探究学習にもつながる重要な経験となると感じています。
本講座の実施にあたり、ご指導・ご協力をいただきました神奈川県立歴史博物館主任学芸員の嶋村元宏先生に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。