学校生活
高校1年生キャリア講演会

9月22日(月)、高校1年生を対象にキャリア講演会が行われました。
みずほ証券でサステナビリティ・エバンジェリストを務めていらっしゃる清水大吾さんに講師としてお越しいただきました。
「ここに、チューリップの球根があります。あなたなら、いくらで買いますか? この球根に1000円払おうと思った人?」という問いかけに、生徒の手は上がりません。
しかし、そこに「中国でチューリップが大人気で、1個100万円くらいで売れるらしい。」という情報が追加されたとたん、多数の手が上がりました。
このようにチューリップの球根の例を用いながら、「価値とは何か」「情報にどう左右されるか」といった問いかけから始まり、資本主義の仕組みや社会におけるお金の流れについて、生徒たちにわかりやすく説明してくださいました。
また、これからの社会を変えていく方法についてもお話しいただきました。
例えば、牛乳を200円で売るA社、牛乳を250円で売るB社があるとします。
どちらもまったく同じ牛乳だった場合、買う人が多いのはおそらくA社の200円の牛乳でしょう。
しかし、そこに次のような情報が追加されたらどうでしょうか。
A社:環境対策を全く行っていない。人件費を削り、従業員に十分な給料を払っていない。
B社:環境対策をしっかりしている。十分な給料を払い、労働環境も良い。
このように企業の本当の姿を知ることができるようになれば、B社を選ぶ人が増え、社会が良い方向に変わっていくのかもしれませんね。
最後に、「誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分がやるんだという気持ちを持って能動的に動くことで、その先に初めて明るい未来、持続可能な社会がある」という強いメッセージを、生徒たちに届けてくださいました。
講演後の質疑応答では、生徒一人ひとりの質問に丁寧に答えてくださり、充実した学びの時間となりました。
講演会後も質問し足りなかった生徒たちが列を作り、たくさんの質問に答えてくださいました。
12月には文理選択を控える高校1年生にとって、これからの社会について考え、自分の進路へとつなげる大切なきっかけとなった講演会でした。