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土曜講座「河川と人間④ 築地川を歩く」

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土曜講座「河川と人間④ 築地川を歩く」

土曜講座「河川と人間④ 築地川を歩く」

土曜講座「探究学習 河川と人間④~築地川を歩く~」が実施されました。

 

本講座は、河川文化を探究するために設定した講座です。毎回、「河川」を歩きます。今回は、築地川でした。鏑木清方による「築地川」という一連の作品を念頭に企画をたてました。昨年12月には、事前学習として「鎌倉で鏑木清方とその絵画を楽しむ視点を学ぶ」ことを目的に、鏑木清方記念美術館をすでに訪問しています。事前学習に参加できなかった生徒には、美術館のご厚意のもと、冬休みに各自で同館を訪問してもらいました。

今回の講座では、鏑木清方が幼少の頃に住み、その後も特別な思いを持ち続けていたという「築地川」を実際に歩きました。「築地川」に関する清方の随筆や作品を資料として配り、読んできてもらい、各自に作業をしてもらった上で当日を迎えました。前回に引き続き、講師役は、鏑木清方記念美術館学芸員の小林美香先生にお願いし、実現できました。

 

朝9時30分に、浜離宮恩賜庭園大手門口に集合しました。河川(運河)としての「築地川」は、そのほとんどが残っておりません。首都高速道路が通り、その他の大部分も開発により失われてしまいました。在りし日の「築地川」を見ることはかないません。そのような中で、集合場所の浜離宮恩賜庭園大手門口側は、「築地川」が唯一残っている空間でした。実際に残る、「築地川」からスタートしました。

少し肌寒い中でフィールドワークを開始いたしました。庭園内では、清方その人を考えさせられる場所をご案内いただきました。『慶喜恭順』や『伊達家水門』など、絵画とあわせてご説明いただきました。その後、いよいよ築地方面へ。インバウンドを肌で感じながら、築地川にかかっていた各橋の痕跡をたどりました。そして、清方の随筆に記されるエピソードの数々をご紹介いただきながら、寺社仏閣や諸々の跡地を訪れ、清方が見て感じたであろう、明治時代の情景を考えながら歩きました。なお、本講座参加者には、訪問場所の割当を事前に決め、原稿を執筆してもらっています。当日の流れや訪問場所の報告文につきましては、別の機会にご紹介予定です。

昨年来、企画を準備していただいた小林先生にこの場を借りて御礼申し上げます。

 

なお、鏑木清方記念美術館では、現在企画展「物語を描く ~清方を魅了したヒロインたち~」を開催中(~2/24(月)まで)です。是非足を運んでみてください。

https://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/exhibition/r06_kikaku4-2.html

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