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相手を尊重するために、まず自分を尊重する

学校生活

相手を尊重するために、まず自分を尊重する

相手を尊重するために、まず自分を尊重する

11月13日に中学全学年を対象に、弁護士の真下麻里子様から「いじめ予防」についてご講演をしていただきました。

「弁護士バッジは何の花を表しているでしょう?」という3択クイズから始まり、さっそく盛り上がる生徒たち。

①菊
②ひまわり
③コスモス

正解は②のひまわり。
太陽に向かってまっすぐ伸びていく性質があるので自由と正義の象徴であるというところから、ひまわりを表したバッジになったのですね。

 

他にも2つ、弁護士バッジに関する問題の出題があり、生徒は弁護士という職業に興味津々です。

 

真下様は企業法務、労働事件、教育関連、交通事故、倒産案件など多岐に渡る分野を取り扱っており、更に教育に関連した方面も高い専門性を持っている中で、現在「ストップいじめ!ナビ」というNPO法人の理事も務めています。

数々の著書を出版しており、その中でも『市民を育てる道徳教育』という本では本校学校長である小和田亜土先生とコラボしているというニュースに生徒もびっくりしていました。

 

そして自己紹介の後、今回のテーマである「いじめ防止」についてお話ししてくださいました。

教室がストレスの多い環境にあると、子どもたちが攻撃的になってしまって、いじめが増えていくというのが統計上明らかになっています。

 

ストレスを抱え込まない環境をつくるために大事なこと、それは「自分を尊重する」ことです。

「尊重」と「法」が結びつくイメージってできますか?
「法」というと、罰を受けるなど上から押さえつけられるイメージをもつ人が多いと思います。

 

日常 ーーー トラブル ーーー 訴訟

             ↑

 

とあると、多くの人は↑の位置に法律の登場シーンを思い浮かべます。
しかし、私たちの日常の中に法律というものは非常にたくさんあります。
私たちの安心安全な生活を守ってくれる存在が「法律」であり、その法律に気づかないうちに守られ尊重されながら私たちは生きているのですね。

いじめの話をすると「相手を尊重しましょう」という話が出てきますが、人は自分が尊重されていないと感じながら誰かを一方的に尊重し続けることはなかなかできません。

まずは自分を尊重する。
すると相手を尊重できる。

その後は、生徒に事前に配られたプリントに記載されている、とある合唱コンクールの練習中の生徒たちに起こった事例を元に、自分の考えをまとめ、グループで意見を交換し、ワークシートを進めていきます。

ここで10分間の休憩時間です。
休憩時間、真下様の近くに行ってみると、弁護士バッジに興味をもつ生徒や、弁護士に関する質問などをする生徒たちの姿がたくさんみられました。

こちらは弁護士バッジに直接触れて感動する生徒たち。

その後はまたワークシートを進め、学年ごとに発表し、最後に法的な観点から解説をしていただき、本日の講演が終了しました。生徒たちの表情から、たくさんのことを学べた時間になったことが伝わってきました。

 

最後に本校教頭の横山先生よりお話がありました。

「今日の講演で『自分を尊重する』ということが大事であることがわかりましたね。
自分を尊重するということは結局、自分を理解するということ。自分を理解するのって難しいと思います。自分自身のことを振り返ってみないと理解はできません。たまに振り返ってみてください。すると自分の考えていることが少しずつわかってくる。
他者を理解するということはコミュニケーションをとるということ。それから一緒に行動するということ。
自分を、そして他者を尊重して、良いクラス、良い学校、良い社会をつくっていってください。」

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