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難関大学講演会

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難関大学講演会

難関大学講演会

2024年4月13日(土)徳間記念ホールにて難関大学講演会が行われました。

毎年この時期に行われるもので、大学受験を終えたばかりの先輩が、新しく高3になった生徒たちに様々なお話をしてくれる貴重な機会です。

国立文系を代表してN君。裁判官になりたいという明確な将来のビジョンをモチベーションに頑張った受験勉強について語ってくれました。具体的な教材や勉強方法を等身大の表現で語ってくれて、生徒達のメモをとるペンのスピードもおのずと上がりました。英語教師である私としては「音読をするときに頭の中で自分が言っていることを思い浮かべる」というアドバイスに大きくうなずきました。他の教科についてのアドバイスもこのような効果的で密度の濃いものだったことでしょう。

私立文系を代表してN君。一人で自分を律することが難しかったので、友達と一緒に勉強することで刺激をもらった、という話が印象的でした。英語が苦手だった段階から得意になるまでの過程が具体的でとても説得力があり、同じく英語に苦手意識のある生徒たちにとってかけがえのない時間となったことでしょう。様々な機会や道具を使って自分自身で道筋をつけてやり遂げたのだな、と感じる一方で、友人や先生の話がそこかしこにでてきて、とてもあたたかい気持ちになりました。

国立理系を代表してM君。不安におしつぶされそうになった気持ちを赤裸々に語ってくれました。そして、勉強することでその不安を乗り越えた、と語る姿にとても感銘を受けました。昨年のこの難関大学講演会で受けたアドバイスを軸に一年間勉強していたと語る中で、こうしてバトンが受け継がれていくんだな、と感慨深くなりました。「ぜんまいを巻いている間は進まないけど、巻けば巻くほど後の推進力が桁違いになる。思うように伸びないときも、そういう風に考えて基礎固めをしていった」という話がとても印象的でした。

私立理系を代表してK君。1年間の海外留学、そしてバスケットボール部として引退まで過ごした充実の部活人生、これらを言い訳にせずに、夏休みも1日10時間以上勉強して夢をかなえた、という話が印象的でした。私立文系のN君が「運動部の人たちはあせる気持ちがあるかもしれないけど、ぼくのまわりの人たちは引退した後すごく勉強していた。ストイックな人ってかっこいいですよね」と話してくれましたが、このK君はまさにその一人なんだな、と実感しながらききいっていました。

スピーチの中で、大学受験のことをおもわず「行事」と呼んだ人がいました。大学受験を「将来楽をするために最低限の努力でできるだけ良いものを得るべきもの」ととらえるのではなく「やりがいのあること」「全力をつくすことで楽しさを感じられるもの」「自分で自分を律する力を身につけさせてくれるもの」「成長する機会となるもの」ととらえているんだな、という意識が見てとれ、6年間を同じ学校で過ごした一人の教師として、とてもうれしく思いました。そのスピリットは、確かに後輩たちに受け継がれたことでしょう。

卒業生の皆、今日は本当にありがとうございました!

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