クラブ活動
高校野球部 高3最後の夏

7月11日に行われた全国高校野球選手権神奈川大会の2回戦に逗子開成が登場。名門川崎北を相手に6回表まで3対4の接戦を繰り広げました。その後9回までに相手に2点追加されてあえなく敗戦となりましたが、名門校相手に堂々とした戦いぶりでした。4番板垣君に大会第17号となるレフトスタンドへのホームランも飛び出しました。
これで引退となる高校3年生の顔には涙もありましたが、それ以上にやり切ったという気持ちがあらわれていました。中学からずっと一緒に野球をしてきた仲間たちと、最高の舞台で全力を出し切れたことがなによりうれしかったのではないでしょうか。
印象的だった場面は3回。これ以上の追加点は許されないギリギリの場面でのライトへのヒット性のあたりを、ライトの高校2年生の選手が見事にダイビングキャッチを決めました。1回にも同じようにダイビングキャッチを見せたその選手でしたがおしくもキャッチできず相手の得点につながっていました。そのプレイを高校3年生が「ナイスファイト」と励まし、後輩であるその選手は、先輩たちのためにも次こそ、という思いで勇気を出して突っ込み、見事にキャッチ。チームメイト全員の信頼関係が生んだファインプレーだったのではないでしょうか。
選手たちが怪我に苦しんだ1年でしたが、最後の試合で高3全員がプレーできたことは、怪我をしてもチームのために出来ることを惜しまなかった選手達への最高のプレゼントになったことでしょう。
スタンドには吹奏楽部が駆けつけてくれて華やかな演奏で選手たちを鼓舞してくれました。たくさんつめかけてくれた先輩達や保護者達の応援も選手たちの背中を力強く押してくれたことでしょう。
スタンドには小学生時代の野球チームのコーチの姿も。短い選手で6年、長い選手で12年以上の野球人生。楽しいことばかりではなく、辛いこと、きついこともたくさんあったことでしょう。その集大成となるこの日を、これまで一緒に頑張ってきた皆、そしてそれを支えてきた皆で一丸となって戦えたことは本当に幸せなことでした。
何かに一生懸命になれる幸せ。それを支えられる幸せ。部活動ってやっぱりすごく素敵で最高の舞台だな、と改めて感じました。