新着情報

校史余滴 第十八回「明治三十九年の生徒募集」

その他

校史余滴 第十八回「明治三十九年の生徒募集」

校史余滴 第十八回「明治三十九年の生徒募集」

4月18日(金)は逗子開成の創立記念日です。本校は、1903(明治36)年に東京の開成中学校の分校・第二開成学校としてスタートしました。本年で122年目を迎えることになります。校名の由来である「開物成務」のもと、自然豊かな逗子の地で、逗子開成にしかできない学びを今後も育んで参ります。

 

さて、久しぶりの校史余滴は、関係校揃い踏みの新聞広告の紹介です。

史料は、『東京朝日新聞』明治39(1906)年3月15日掲載の生徒募集広告の引用です(他紙にも掲載あり)。「東京開成中學校」「第二開成中學校」「開成豫備學校」三校の生徒募集が一括で、その隣に「鎌倉女學校」の生徒募集が掲載されています。各校は、現在の「開成中学校」・「逗子開成中学校」・「東日本国際大学」・「鎌倉女学院」の四校に対応します。

この時の校長は、逗子開成初代校長の田辺新之助先生です。この広告の掲載時、田辺先生は四校の校長を兼ねていたことになります。「申込期限」「試験日」の違いから、当時の私立学校それぞれの、学校としての位置づけを推測することができそうですし、逗子開成の「寄宿舎」と鎌倉女学校の「寄宿舎」の文字の大きさ(強調の仕方の違い)から、当時の女子教育における「寄宿舎」の位置づけについて考えることもできそうです。明治末年の私立学校史を考える上で貴重な一史料として位置づけられます。

 

逗子開成122年の学校史探究を、これからも教員・生徒双方で深めて参ります。

 

なお、校史編纂委員会では、『100年史』編纂以降、関連史料を収集するとともに、学校関係者からの史料提供や情報収集を進めております。現時点では、実際にご提供いただいた貴重な史料について、学校ホームページ等で紹介するには至っておりませんが、貴重な写真資料やモノ資料のご提供、歴史語りを残すための申し出等をいただいております。今後、順次、本ホームページにて紹介させていただく予定でおります。

 

なお、以下の校友会ブログリンク先より情報をお寄せいただければ幸いです。

 

逗子開成学園校友会ブログ ページリンク先

「思い出の品が眠っていませんか?」 https://z-kaisei.org/cn1/2024-11-07.html