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生徒の皆さんへ

2020/04/20

学校長 高橋 純   2020年4月20日

 新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言が出され、4月8日から休校となり、そろそろ2週間となります。この間皆さんはどのように過ごしているでしょうか。家にこもってばかりいると退屈でしょうがないというのが本音かもしれませんね。

 まずはなぜ学校が休校になっているのかということを再確認してください。これは感染拡大を抑えるため、そして皆さんの健康を守ることが目的です。したがって退屈かもしれませんが、できるだけ家にいて人の集まるところへの外出を避ける必要があります。また手洗いやうがいなどの感染防止対策をとってください。

 休校中の連絡や学習に関することなど各学年の先生方から指示がでています。また、オンラインによるHRなども実施されていますね。学習課題を着実にこなしているでしょうか。自宅では落ち着いて取り組めなかったり、誘惑が多かったりで思うようには進んでいないかも知れません。難しいことですが、このような状況の中で自分自身を律していくことが求められています。誰かの指示で行動するのではなく、自分自身で何をすべきか考え行動することが重要です。これは自分を成長させ自立した人間になるためのチャンスとも言えます。

 皆さんもよく知っているニュートンは、ケンブリッジ大学の学生のときにペストの流行のため大学が休校となり、2年間にわたり故郷に戻ることになりました。その間、研究に没頭し「ニュートンの3大業績」と言われる、微分積分、光学、万有引力に関する発見などをしています。ピンチをチャンスに変えたと言えるでしょう。

 学校が休校となり、様々な行事なども中止と残念なことが数多くあります。しかし、できないことばかりを嘆いていても仕方ありません。今、この状況下でできることは何か考えましょう。外に出ることはできなくとも、皆さんが使える時間はたっぷりあります。じっくり本を読んだり、名作映画を鑑賞したり興味あることをとことん調べたり工夫次第でいろいろなことが可能です。

 まずは健康に注意し、生活のリズムが乱れないようこの期間を有意義に過ごしてください。学校再開の日が来るのを楽しみに、そしてそのときにスムーズにスタートがきれるように頑張っていきましょう。

p.s この休校期間に私自身も良い本に出会うことができました。

「線は、僕を描く」(著者:砥上裕將)というタイトルの本で、ある出来事により深い悲しみを抱え自分の世界に閉じこもっていた大学生が、水墨画と出会い学ぶことによって生きる意味を見出し外の世界に踏み出していくという話です。興味があったら読んでみてください。

 

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