6、7時間目を使って、中学1年生は徳間記念ホールで音楽鑑賞教室を行ないました。
今日はT.J.P.P.A.L(ティー・ジェイ・パル)の皆さんをお招きしました。
代表の十鳥 勉(じゅうとりつとむ)さんからは始めに
「叩いて出せる音はなんでも音楽にしてやろう、音が出せるものは楽器化出来るというコンセプトの団体です。
固定観念によって音を楽しむことを見失っているのではないか?ありとあらゆるものを使って楽しもう。
今日は発想の転換ということを考えながら楽しんで下さい。」
とご挨拶をいただきました。演奏の合間のMCはただ面白いだけでなく、これからの学校生活全般に活かせるメッセージもたくさんいただきました。
今日はマリンバが主役。楽器の構造などの話しもありました。組み立てるのに結構時間がかかるそうです。
たくさんのマレット(バチ)を持って演奏します。多様な音色を表現するためにそれぞれ重さも違います。その数、数百本!
ダブルマレットという技法でハーモニーを奏でることが可能になりました。
1本から2本という発想の転換です。デモンストレーションをしていただきました。
ダイソーで買ったもので組み合わせた"ウッドラム"は648円で作れます。
小太鼓の練習用のパッドから作りました。ピザを置く木のお皿かと思いました。
楽器紹介の後、ステージドリルのパフォーマンスを披露していただきました。
勉強も基礎学力が大事なように、パーカッションの世界も基礎打ちが大事。
プロとしては1秒間に16回打てることが前提だそうです。
シングルストロークでは間に合わないのでダブルストロークが生まれたと言われています。
裏にスネア(響き線)があると小太鼓と呼ばれます。楽器自体の大きさではないです。
姿勢正しく演奏が出来るようになったら、演奏方法の発想の転換をしてみよう。
隣の人のドラムを叩く。バチのお尻で叩く。様々な打ち方で表現されていました。
ドラムセットのソロ演奏も、しびれるものがありました!
通常はオーケストラで演奏する『剣の舞』を、マリンバ中心で演奏して下さいました。
楽譜を変えるという発想の転換です。生徒たちは聞いたことのある曲に聴き入っていました。
ボディパーカッション。体を使って音を奏でるということも紹介してくださいました。
足を踏み鳴らす、ももを叩く、ボイスパーカッションもありました。
T.J.P.P.A.Lのみなさんと一緒に、生徒たちが3つのグループに分かれて演奏しました。
後ろのグループはドップラー効果の影響なのか、音が小さく聞こえてしまうようで十鳥さんからもっと元気よくとアドバイスされていました。
タンバリン。叩く。振る。擦る。
打楽器は持続音を出すのが苦手です。タンバリンで持続音を可能にしたのが擦るという演奏法です。
裏からは手で叩く、表の面は膝で叩くという演奏は初めて見ました。何だか楽しそうに演奏されていました。
『大きな古時計』
時報をバネ(実際の自動車のサスペンション500円)で表現しました。
音響効果、効果音としての楽器の役割を紹介して下さいました。
バチは水道管を切ったもので100円です。
鉄同士はただ叩き合わせてもキレイな音を響かせることは出来ません。プロの洗練された技術があれば何でも楽器になります。
「メンバーよって得手不得手があります。しかし苦手なものは、パッション(情熱)で乗り越えます。」
最後はサンバのリズムで会場が一体となって楽しみました。
アンコールにも応えていただき、もう1曲。
T.J.P.P.A.Lのみなさん、今日は素敵な演奏をありがとうございました。
十鳥 勉|T.J.P.P.A.L公式ホームページ http://jyutori.net/
T.J.P.P.A.LのFacebookのページ https://www.facebook.com/tjppal?fref=ts