6月16日(土)に本校カウンセラーで関東学院大学教育学部教授の青戸泰子先生をお迎えして、
「PTA第1回保護者セミナー」を徳間記念ホールにて開催いたしました。
今年度は、昨年の基礎講座「気になる子供編1 ~しばしば嘘をつく子ども〜」に続き「気になる子供編2~学習意欲の低い子ども~」をテーマにご講話下さいました。
まずは近くの方とペアを組み、じゃんけんゲームを行いました。これには青戸先生の秘策があり、初対面の方同士で緊張や不安があったとしても共に身体を動かし笑いあえることで【逆制止】が働き緊張がほぐれリラックスできる環境が生まれるのです。
このことは子ども達を取り巻く環境にも同じことが当てはまります。集中力を高めるにはまず安心できる環境が大切であると身をもって教えていただきました。
そこで安心できる環境をいかに私達大人が作っていけるかが本題となります。まず【教育の目標】とは、子どもが進路を主体的にとらえ社会的に自立すること、そのためには本人の資質を活かす支援をしてあげることです。夢や希望がもてるように導いてあげるためには子ども達に必要な【自己肯定感】を、家庭・学校・地域がどのように関わりを持ち育んでいくのかお話しを進められました。
思春期の子どもたちは、日々多くの不安や緊張の中で頑張っています。そして子どもはそれぞれの発達特性を持っています。その特性を理解し活かせる環境作りが大切です。発達特性は手立てや方策を身につけることで個性や才能になります。そして、そのことを本人が自己理解し環境との折り合いを見出だすことが社会においては重要となります。
学習意欲を高めるには【他者受容感】を得ることが良いスパイラルを作り出し、体験と豊かな人間関係がキャリア形成に繋がります。人のしあわせは、愛され・褒められ・役に立ち・必要とされること。生きる喜びを感じるためにはまず自分自身を大切にすること。そして、どんなときにも味方であると暖かい言葉をかけてあげて下さいと締めくくられました。
ご参加された保護者の皆様も有意義な時間をお過ごしいただけたのではないでしょうか。
次回は12月9日(土)「ゲームにはまる子ども達」を開催する予定です。皆様のご参加をお待ちしております。