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逗子開成社会科学部×横浜市大まちづくりコース中西ゼミ「並木まちあるき&まちづくりデザインゲーム」

2016/12/23

12月11日(日)、社会科学部生徒と有志生徒が、横浜市立大学まちづくりコース中西ゼミ主催の「並木まちあるき&まちづくりデザインゲーム」に取り組みました。同ゼミ4年生に所属の社会科学部OBが、逗子開成生徒との間に立って、今回のイベントをつなげてくれました。

12:50に京急富岡駅に集合し、金沢シーサイドタウンの商店街のなかにある、「並木シーサイドタウンサテライト・ラボ」に向かいました。この並木ラボは、様々な分野の横浜市立大学の先生方が、地域を支え地域コミュニティへの貢献を果たす活動を展開し、超高齢社会の課題を解決するために設置された拠点です。ラボオープンに関するホームページを拝見すると、全国に先駆けた超高齢社会の課題を解決するモデルを目指す、とうたわれています。当日も市民の方による講座が開催中でした。大学が地域の中でどのような活動を行っていくのか、という点を考えさせられます。

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ご挨拶をいただいたのちに、生徒達は大学2年生のゼミ生から並木のまちづくりについてレクチャーを受けました。金沢シーサイドタウン全体がどのようにデザインされ、今にいたっているのかという点について学びました。都市デザインという点で、アーバンデザインの導入という当時としては全国的にみて先進的な取り組みがなされた場所であることを知ることができました。

そして実際に並木のまちあるきスタートです。講師役の大学二年生と中西先生に解説していただきました。「建築」や「都市デザイン」といった分野を全く知らない生徒たちにも分かりやすい言葉でご紹介していただきながら、見所や注目点について学びました。自分自身でまちを歩き、見て、聞いて、雰囲気を感じ取ることで、大変有意義な時間を過ごすことができました。その後、シーサイドラインに乗車して、幸浦駅から並木北駅まで戻りました。

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次に戻った並木ラボにて、まちづくりゲーム体験です。並木の町の地図が手渡され、その上に参加者に役割が与えられます。生徒たちはその役割になりきって、町づくりに関するアイデアをだしていきます。

「う~ん、難しい」「この設定はきついなあ」「いや、それは面白い」「この点、新しいなあ」などとさまざまな声が飛び交っていました。

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中1~高2までの参加でしたので、ゲームとして成り立つのか心配もしておりましたが、うまくそれぞれの個性をだすことができているようでした。司会進行役のゼミ生がうまく調整してくれたことで、生徒たちも大いに楽しめました。そして、ゲームと並木のまちづくりのまとめを行っていただき、解散となりました。

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「拠点」づくりはまだまだはじまったばかりのようですが、模索しているさまを肌で感じ取ることができたのは、生徒たちにとって、これからの「まち」づくりの可能性を大いに考える機会になったかと思います。日曜日というお休みの日にご案内いただいた中西先生はじめ、ゼミ生のみなさん本当にありがとうございました。

最後に感想の一部(ママ)をご紹介します。


今まで「街づくり」というものを意識したことはなかったが、今回の街づくりゲームに実際に参加して、意識していないところで自分の住む街に対して意外と多くの不満を抱いていることに気が付いた。それと同時に住民のこの様な意見を利用することによって、新たに街づくりを行っていくことが出来ると感じた。もし、再びこの様な機会があれば、ぜひ参加したいと思う。出来れば自分の街で・・・。(S2)

以前能見台に住んでいて車で近くを通ることはありましたが、住宅地は初めて見たのでかなり新鮮でした。一丁目、二丁目、三丁目でもそれぞれつくりが違っていて電柱があまりなく、木にかかっている所だったり、うねっている小道であったり、少し歩いただけでも多くの発見があり、アーバンデザインによる違いが分かりました。(S2)

シーサイドラインに乗って通過した時に景色を見たことは数回ありましたが、この企画に参加していなければおそらく並木という地域は知らずに過ごしていたと思うので、良い経験になりました。大学の方々のお話で、これに参加しなければなかなかわからないことも伺え、知見を深められました。(S2)

並木の問題は日本の問題でもあるはずです。自分の世代がこれから考えていくものだと感じました。(S2)

今回の街歩きで、計画尽くめの整然とつくられた町並みに圧倒されました。家の配置を、道路から離れていくにしたがって高くしたり、プライベート、セミプライベートといった区画わけをしたりした部分に巧緻さを感じました。(S1)

デザインゲームというものに参加する前は自分が意見を言うことができるのか?という不安があったものの、実際始まってみれば状況と自分の役職、そしてカードをもととして発言するだけであり、だれでも気軽に参加できると思い、とても面白いなと思いました。普段数人で物を考える際もこういうのを応用すれば新しい意見などを集めやすいと思ったので、今度応用してみたいと思いました。(S2)

ゲームが楽しかったです。自分の決めた役割になりきれなかったですが、色々な意見を出すことができました。他人の意見を聞いて思いもよらない意見が出てきたのでびっくりしました。今社会科学部では、鹿屋市の「100チャレ」という取り組みに参加していますが、それにも活かせそうなゲームでした。(J3)

街づくりゲームでは、やっただけで終わらせず、その後の街づくりに活かされていることが分かり、自分たちも力になっているんだ、という達成感を得られた。このことを通して、街づくりにはたくさんの人が関わって支えられている、という事が分かった。自分が住んでいる町にもどこか工夫がないか探してみたいです。(J1)

並木町という、近いようで中々行くことが無かった所を舞台にして地域が抱える問題を解決し活性化させる試みとして、まちの様々なところを巡ってゲーム形式を取り入れて皆で考えていく事はすごく画期的で面白かったです。また、少子高齢化・人口減少などの問題は並木のみならず全国に及んでいて、並木を考えることは大きな可能性が秘められていると思います。もとから街づくりについては関心があったので、今回の事も考えながら将来に活かしていきたいです。文系ながら街づくりに携われる横浜市立大にも興味が出てきました!(S1)

今回の街歩きをして、並木は工場・港と首都高・圏央道が繋がるメリットを活かすことが重要だと思いました。(S1)

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