10月18日(日)、「ものづくり教育たたら」が主催する「鉄の塊(ケラ)」をつくるイベントに
電気部を中心とした有志生徒が参加しました。
当日9:00、九段下の科学技術館に集合しました。
集合後すぐに作業を開始し、解散時間17:00ぎりぎりまで、
炉に火を入れ続けるこの取り組み。
とっても貴重な経験をさせていただきました。
なお、NPO法人活動詳細は、→ http://www.tatara.or.jp/
本校生徒の製鉄所参加記は、→ https://www.zushi-kaisei.ac.jp/news/2015/08/
開始後すぐに、参加者全員で金屋子神様に安全祈願を行いました。
その後、すぐに班ごとに行動開始です。
1班で1基の炉をつくります。
鉄板、軽量ブロック6枚を敷きます。そしてレンガを13段積み上げます。
積み上げる途中にはノロを排出させるためのノロ出し口や、
底羽口、上羽口をつくります。
ハンマーでたたいてつくる半欠けレンガも使います。
(参加小学生たちがびくびくしながらハンマーをたたく姿が印象的でした。)
そして、隙間はモルタルでふさぎます。
火入れが行われて操業開始です。
13段の上に軽量ブロックで煙突をつくります。
煙突の設置後は、炉の温度を上げていきます。
ある程度、温度が上がったところで、砂鉄1㎏と木炭2㎏を10分ごとに投入です。
熱い部分で1400度にもなっている炉です。とても熱い!
待っている間には、ナタで炭切り、たたらを踏むことをお手伝いしました。
ナタを使うのははじめての子も楽しそう?
「たたらを踏む」体験は、「重労働」でしたが!?子どもにとっては遊び場のようになっていました・・・。
炉では、途中にノロ出しを行い、その後、炉を解体していきます。
その際に聞く「しじる音」には感動しました!
「しじる音」とは、鋼の中の炭素が鋼とノロの境界で一酸化炭素ガスになり、
その気泡がはじける音です。とっても暑いなかでの作業でしたが、
この音を聞くとなぜか今までの熱さ・暑さがやわらいだように感じました。
そして参加者の視線が集まります。いよいよケラの取り出しだからです。
取り出したケラを水のはったたらいにいれると、ドドドという音とともに
水蒸気が発生し、温泉の臭いが立ちこめます。
その後も、ぶくぶくぶくぶく気泡が発生するケラの冷却には圧倒されました。
ケラが冷めたら、まわりについているノロを大槌でたたいて取り除きます。
その後、計量です。20㎏の砂鉄から約5㎏のケラをとることができました。
終了後には、焼き芋もいただきました!
鼻をかむと真っ黒、顔や服も真っ黒の一日でしたが、
自分の身体で「鉄作り」を体験する貴重な機会でした。
次回は、ペーパーナイフづくりにチャレンジです。