本年から選択制授業である土曜講座に、産学界を身近に感じるための講座が12講座加わりました。これは、産学界の第一線にふれることで、自分自身の将来を見据え、主体的に学んでもらうために、設けられた高校2年生専用の土曜講座です。生徒たちは、この選択制講座と必修講座の授業に参加します。
本日は、先日行われた「食品産業」の講座をご紹介。
講師は守屋雅夫先生(一般社団法人ディレクトフォース)です。先生は、東京水産大学(現東京海洋大学)卒、1968年にキューピー株式会社入社。ドレッシングを使う習慣が日本にないなか、一人でドレッシングを開発、後に同社幹部となりました。58歳で中国にわたり、同国初の本格的マヨネーズ工場を設立されました。
午前中は先生による講義。日本の食品産業の実態、食品産業に関する日本のメディア報道の問題点を紹介してくださいました。
午後は、グループディスカッションと各グループ代表による発表。
先生は、代表が言葉につまったとき、グループのメンバーが助け舟を出すか否かなど、ひとりひとりの動きを観察しておられました。そして次の2点を教えてくださいました。
(1)成功者はいつも答えを出そうとする。敗者はいつも問題点しか指摘しない。
(2)成功者は成功するまで解決策を見出そうとする。敗者は、解決策に対し問題点を見つけようとする。
食品産業の紹介だけでなく、リーダーたる者の心構えも教えてくださった素晴らしい講座でした。