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「超絶技巧! 明治工芸の粋」

2014/06/24

去る6月21日(土)土曜講座「そうだ!博物館へ行こう!!」第二回

が実施されました。今回の目的は、三井記念美術館にて開催中の特別展

「超絶技巧!明治工芸の粋」を見学することでした。中1~中3までの

有志10名が9:30に東京駅に集合し三井記念美術館を訪れました。


昨年の特別展「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-」でもお世話になった

三井記念美術館 教育普及員の亀井さんに今回もご協力をいただきました。

開館早々は、館内も混雑するということで、まずは三井記念美術館の建物

についてご説明いただきました。

かめいさん解説.jpg


18世紀の『駿河町越後屋正月風景図』には、越後屋と富士山がともに描か

れます。どの場所から富士山を見ることができたのか、実際にご案内いた

だきました。続いて、三井本館外壁上部にあるレリーフのご説明(とても

格好いい!!)。そして、重要文化財指定の三井本館と日本橋三井タワー

との間がどのような構造になっているのか特別にご案内していただきまし

た。

三井 富士山.jpg

落ち着いたところで、特別展へ。

事前にレクチャールームにおいて、今回の特別展「超絶技巧! 明治工芸

の粋」の見どころ説明をしていただきました。

展示解説.jpg

今回は単眼鏡をお借りし、見学です。ここから2時間の自由時間!!

参加者たちは、めいめい単眼鏡を片手に明治の工芸人達の作品を丹念にみ

ていきます。館内を巡回していると、

「先生あれ見ましたか?すごかったです!」
「これ気持ち悪いですよ~」
「あそこにあるあの作品がですね(後略)・・・」

普段目にすることのない、明治の工芸品の数々に親しむことができたよう

です。生徒の自主性に任す一方で、課題にも取り組んでもらいました。

美術館からの課題シートにチャレンジしました。

少しご紹介→ 印籠の文様を考えてみよう 生徒課題.pdf 

学校としてだした課題シートは2つ。

①作品から職人のこだわりを読み取って文章にしてみよう(3作品まで)

②作品を一つ選び、明治初期のバイヤーになりきって、欧米の人々にその
 作品を売り込むための文章を考えてみよう

というものでした(細かい制限や注意点も伝えてあります)。

少しご紹介→ 当日課題①.pdf

②の課題については、レクチャールームにて簡単な発表会も行いました。

レクチャールーム.jpg

今回の展示内容は、日本史の教科書ではほとんど取り上げられることのない

作品や職人ばかりでした。しかし、参加した生徒達にとっては、強烈な印象

を残す作品ばかりだったと思います。

中学生が個人で行くには少し敷居の高い特別展だったかもしれませんが、土

曜講座を通じて行くことで、明治工芸の面白さについて考える機会になった

こととと思います。

来年開館10年を迎えるという三井記念美術館には来年もお世話になりたい

と思います。

当日お世話になった亀井さんはじめ美術館の関係者の方々、本当にありがと

うございました。

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