2013年4月18日、抜けるような青空と若葉の緑、ツツジの花の咲く中、本校は創立110周年を迎えました。
1903年(明治36年)4月18日、東京の開成中学校の分校「私立第二開成学校」として誕生した逗子開成。創立者は開成中学校第4代校長であった田邊新之助先生です。以来110年、神奈川県下最古の私立男子校として幾多の試練を乗り越え、歴史と伝統の重みを感じつつ、今日まで歩んできました。
そして、今日4月18日。逗子市長、葉山町長はじめご来賓の皆様のご臨席を賜り、全校生徒1,686名と全教職員が集い、「逗子開成中学校高等学校 創立110周年記念式典」を行いました。
全生徒参加のこの式典は、「これからの逗子開成の歴史をつくるのは、今ここにいる生徒である」ということを意味し、「今日4月18日がこれからの逗子開成の伝統づくりの出発点とする」という宣言でもあります。
式典は、吹奏楽部の高らかなファンファーレと和太鼓部の勇壮な演奏で幕を開けました。
高橋純校長の式辞では、「日本の激動の110年と本校の歴史は重なり、先輩たちは事故や災害、経営危機など幾多の困難苦難を乗り越えてきた。そして現在の逗子開成を形作った徳間康快元理事長は、進学校・海洋教育・情操教育・国際交流を教育の柱とし、『志 雲より高く』日本一の学校にしようと様々な改革を行った。現在では教育内容や進学実績などで多方面から評価をされるまでになった。しかし、『飲水思源(水を飲むときは井戸を掘った人の苦労を思い出せ)』の言葉にあるように、私たちはこれまでの多くの人の苦労に感謝しなければならない。その水もいつかは涸れるかもしれない。私たち自身も自ら井戸を掘り、時代を切り開いていかなければならない。今日はその出発点なのだ。」と生徒に語りかけました。
立川丈夫理事長は、「これからの社会で活躍する上で、グローバリゼーションは避けては通れない。学園として国際交流プログラムやITの活用をさらに進めていき、110周年を機に新しい時代の教育をリードする気構えでより進化させる。」と述べました。
ご来賓を代表して、逗子市長 平井竜一様、神奈川県私立中高協会理事長 工藤誠一様より、ご祝辞をいただきました。
続いて、2013年度より中高統一デザインとなった制服の紹介をいたしました。
コンセプトは『スマート&アクティブ』(このホームページニュースでも紹介いたしましたね)。
本校では創立110周年の記念ビデオを制作いたしました。このビデオは、本校を卒業して現在社会の様々な分野で活躍をされている先輩や海外の提携校からいただいた励ましのメッセージを中心に構成されています。25分の映像は見ている生徒をぐっと引きつけ、『志 雲より高く』夢は大きく、目標は高く持ち、『未来の海に船を出せ!』と勇気を与えてくれました。
吹奏楽部の演奏(團伊玖磨氏作曲『開成讃歌 海』)に続き、この式典の締めくくりとして、平成25年度生徒会長の高校2年柏木大智君が代表挨拶を行いました。
柏木君は、「逗子開成の伝統である生徒主体と自由な校風、そして自主自律の精神。伝統を継承していくと同時に、私たちはこれからの逗子開成のために挑戦や変革も必要だ。困難に直面しても挑戦し続ける。今日はその誓いを立てる日である。」と力強く宣言しました。
逗子開成では、この2013年度を創立110周年yearと位置づけ、体育祭(5月18日・20日)や開成祭(10月26日・27日)などで多くの方々にも楽しんでいただく内容を計画しております。ぜひ、いらしてください。