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七里ケ浜ボート遭難事故追悼集会

2013/01/23

 1月23日朝、体育館において全校生徒・教職員による「七里ケ浜ボート遭難事故追悼集会」が開かれました。この追悼集会は毎年行われており、1910年1月23日のボート遭難事故で亡くなった12名と、1980年12月に起きた山岳部の八方尾根遭難事故で亡くなった6名の御霊を慰めるとともに、2度とこのような悲しい出来事が起こらないように誓いを新たにするものです。

 

 冒頭、高橋校長からボート遭難事故の経緯についての話がありました。

 「学校所有のボートに無断で乗り出した本校生徒11名と小学生1名の12名は江ノ島に向かいます。ボートの定員は7名でしたので、十分な浮力はなかったでしょう。当時も今日と同じように穏やかな日だったと思いますが、冬の海の突風に煽られて七里ケ浜沖で転覆したようです。着衣も着物でしたので思うように身動きも取れなかったでしょう。12名は全員命を落としてしまいました。特に徳田家は4名の兄弟を一度に失ってしまいました。本校校庭で行われた大法要では、鎌倉女学校(現鎌倉女学院)の生徒が追悼の歌『真白き富士の根』を歌い、多くの人の涙を誘いました。大切な子供を失った家族の悲しみは想像を絶するものです。人の命は何物にも代え難い。命の大切さ・重さをあらためて心に刻んでほしい。私たちは毎年追悼集会を持ち、このボート遭難事故と1980年山岳部の八方尾根遭難事故から学んだ教訓を、これからも語りつなげなければなりません。」

 

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全生徒・教職員が吹奏楽部の演奏に合わせ、黙祷を捧げました。

 

正門を入って右側には、折れたオールを象ったボート遭難の碑があり、真白き富士の根の歌詞が刻まれています。

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また、体育館前には、山岳部遭難事故を追悼しての山の頂を見上げる少年の像・いのちの碑があります。

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追悼集会後、吹奏楽部の演奏の中、高橋校長と生徒会代表により献花が行われました。

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また、稲村ケ崎公園には、兄弟が肩を寄せ合い真っ白な雪をまとった富士山と江ノ島を仰ぎ見ている姿の慰霊碑があります。集会後、高橋校長はこの慰霊碑にも献花いたしました。

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